【2022年】新年を言祝ぐ迎春和菓子《大口屋》

あけましておめでとうございます。年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

お正月用和菓子を無事に受け取りまして、清々しい元日を迎えております。繊細なきんとん製の上生菓子も注文したので、慎重に持ち帰りました。さしずめ、疑似「ぴよりんチャレンジ」状態ですね(笑)

今年もおいしい和菓子、見ているだけで幸せが感じられる和菓子をご紹介していけたらなぁと思っています。

どうぞ本年もよろしくお願い致します。

《大口屋》さんの迎春上生菓子

全部、購入したい！そのくらい魅力的でしたが、金銭的にも日持ち的にも難しい…。そのなかで厳選して購入した和菓子はこちら。

2021年の「松竹梅」と趣向を変えて、「白」を基調とした上生菓子で揃えました。もう一点、お盆に乗らなかった美しいきんとん製は別撮りでご覧くださいませ。

…きんとん製、2個も買っちゃってますね。ﾌﾌﾌ

やっぱり、きんとん製は新年のお慶びをあらわすのに欠かせない上生菓子といえるでしょう。一気に華やかになりました💓

並べてみて気づいたのですが、「こなし」や「練りきり」がひとつもないですね。《大口屋》さんの迎春和菓子のなかでも『福梅』しか取り扱いがありません。ちょっと、珍しいかも。

それでは、ひとつひとつご紹介していきましょう。

『祥瑞』百合根入り白小豆餡

いったい何で、どう出来ているのか全く想像もつかなかった和菓子。今回の注目度No.1の『祥瑞(しょんずい)』です。とろりとした見た目がおいしそう、と直感で購入しました。

備中白小豆や丹波産大納言、百合根などを新年にふさわしい素材が使われている一品です。特に、百合根を使った和菓子は初めてだったので、新鮮な感覚でした。花のような部分に百合根のシャキシャキ感が残っていて、食感も楽しめます。

中は紅色に染められた餡で、上品な甘さに仕上がっています。紅白でめでたい✨菓銘どおり、めでたいことが起こるという吉兆を感じさせる和菓子でした。

『丹頂』練り薯蕷きんとん製

鶴柄の皿に『丹頂』をご用意いたしました。

ねっとりとした食感の薯蕷のきんとんで、孤高の丹頂鶴を表した一品です。ほわほわした柔らかそうな羽を広げて、今にも大空へ飛び立ちそうですね。飛躍の年にしたいと思って選びました。

松の絵柄が入った茶碗に合わせました。「松に鶴」は縁起のよい取り合わせですね。

『百合根きんとん』きんとん製

きんとん製、2つ目(笑)。どうしても食べたかったのは、百合根きんとん製だったから。いったい、どんな味わいなのでしょう。

百合根は、おせち料理にも入っている滋養に富む素材です。火を通す時間によって食感が変わる面白い野菜なんですよ。ほっくりした餡を想像して食べたら、シャキシャキした食感がしたので驚きました。

きんとんからシャキシャキした音が！？一瞬、自分が何を食べているのか分からなくなったほどです。『百合根きんとん』、今回の意外性No.1和菓子でした。

『干支菓 寅』かるかん&村雨製

毎年買い求める干支菓。今年は寅年とあって模様が華やかな和菓子が、各店目白押しでした。桃山製、きんとん製、こなし製…etc.見ているだけでも楽しい！

《大口屋》さんのは、雪の竹林に佇む虎を意匠とした一品です。黄色のかるかんを、白と緑の村雨で巻いて仕上げました。ちょっと写真だと分かりづらいですが、中央の黄色と周りの白の間に、緑の村雨で薄く巻かれているんですよ。凝ったつくりですよね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《大口屋》本店

いつもは季節の麩まんじゅう「あんぷシリーズ」を購入している《大口屋》さん。上生菓子もおいしゅうございました。

※『餡麩三喜羅(あんぷさんきら)』や「あんぷシリーズ」につきましては、できたての柔らかさをお求めの場合、本店までお出かけくださいませ。