お正月定番の和菓子『花びら餅』を食べよう

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

みなさんの家では、お正月にお餅を食べますか?焼いて醤油につけたり、雑煮にしたり食べ方はいろいろあります。雑煮も地域性があって面白いんですよ。

ここ愛知県では、もち菜&(焼かない)角餅にすまし汁仕立ての雑煮が一般的です。真っ白な角餅で「城」に見立て、すまし汁で「ミソをつけてはならぬ」とした、御家の繁栄を祈願した風習の名残だと云われています。色んな料理のルーツを紐解くと、日本の風土や歴史に行き着いたりするので興味深い。

今回ご紹介する和菓子は『花びら餅』。お正月に食べるのは、どんな歴史的背景があったのでしょうか。

花びら餅の由来

年末年始、必ず和菓子屋さんで見かける『花びら餅』。ふっくらとした餅皮にうっすらと透ける薄紅色の味噌餡、にょきっと飛び出ている牛蒡の姿に、いったいどんな和菓子なの?と訝しく思われた方もおられるでしょう。特に、和菓子にゴボウというのが不思議な組み合わせですよね。私も初めて見たときは、おせち料理の「たたきごぼう」を活用したものなのかしらと思ったものです。

『花びら餅』の由来は、平安時代まで遡ります。正月に執り行われる宮中行事に歯固めの儀というものがありました。大根、猪、押鮎などの固いものを食べて、延命長寿を祈願する儀式です。その風習が簡略化されて広まったのが『花びら餅』なのです。甘く煮た牛蒡が押し鮎、味噌餡が猪の見立てになっています。

歯の健康が長寿につながるというのは、今も昔も変わらぬ事象なんですね。

それでは、《鈴懸》と《仙太郎》の『花びら餅』をみてみましょう。

《鈴懸》の『葩餅(はなびらもち)』

『葩餅(はなびらもち)』1個378円

  • 販売期間:12月25日~1月中旬
  • 賞味期限:常温3日
  • 特定原材料等:卵、大豆
  • 栄養成分表示:119kcal

ふわっふわの求肥に包まれた甘煮の牛蒡と、手亡豆と米味噌の餡。上品な甘さと柔らかな求肥のバランスが絶妙で、あっという間にひとつ食べ終わってしまいました。小ぶりな大きさもgood!

《仙太郎》の『花びら餅』

『花びら餅』1個432円

  • 販売期間:12月20日~1月25日
  • 賞味期限:常温3日
  • 特定原材料等:卵、大豆

わが家の毎年の定番《仙太郎》さんの『花びら餅』です。

味噌餡は薄紅の色づけはなく、生成り色。牛蒡は2本、しっかりとした歯ごたえがあります。そして、嬉しいのは人参の羊羹が入っているところ。可愛らしい梅の雲平が、初春(はつはる)の華やかさを盛り上げてくれます。この梅の雲平、毎年子どもに食べられちゃうんですけどね。

べろーんと餅皮を捲ってみました。

餅皮が大きめで弾力もあり、しっかり食べたなぁと満足感を味わえる一品です。

今回ご紹介した和菓子店舗

《鈴懸》本店

住所:福岡市博多区上川端町12番20号ふくぎん博多ビル1階電話番号:092-291-0050営業時間: 菓舗9:00~20:00/茶舗11:00~20:00(L.O.食事19:00、甘味19:30)※新型コロナウイルス感染拡大防止の為、営業時間短縮する場合があります。定休日:1月1日・2日

《鈴懸》JR名古屋高島屋店

住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 和菓子売場

電話番号:052-485-4328

営業時間:10:00~20:00

※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。

《仙太郎》JR名古屋高島屋店

住所:名古屋市中村区名駅1-1-4ジェイアール名古屋タカシマヤ店 B1F

電話番号:052-566-8545

営業時間:10:00-20:00

定休日:1月1日

※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。

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