和菓子と器と、注染手拭い~ほっとするお茶の時間

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

美しい和菓子を見つけて写真に収めておきたいなぁと思うとき活躍するのが、背景になる手拭い、銘々皿、懐紙、抹茶茶碗たちです。どんな小物に合わせたら和菓子の魅力を伝えられるか、思案するのは楽しいひとときです。

上生菓子を買ったあとの帰り道、頭の中で手拭い、銘々皿の組み合わせをあーでもないこーでもないと妄想炸裂させます。実際合わせてみると、思ってたんとちゃう!ということも多々あります。

背景を変えると、和菓子の世界観も違って見えますね。

今回は、和菓子を彩る小物たちにスポットをあてたいと思います。

注染手拭いの魅力

注染(ちゅうせん)とは、特殊な糊で防染し、20~30枚重ねた生地の上から染料注ぎ染め上げる伝統的な型染め法のことです。

注染の魅力

  1. 両面染め:一枚の布をじゃばら状に重ね合わせて両面を染めるので、裏表なく色鮮やかに染まる。
  2. 技:一度に多彩な柄を染めることができる。
  3. 風合い:手作業で生まれる繊細でやさしい暈しやにじみ。肌触りも柔らかい。

注染手拭いの三大産地は、東京・大阪・浜松(遠州)になります。日常的に注染手拭いを使っていて、旅先などで記念に購入したりもしています。

《遠州ぬくもり工房》で2015年購入した鮮やかな金魚柄の注染手拭い。何度も洗濯してくたっとなり、肌触りも抜群で愛用中。

ポップな柄と天色(あまいろ)の手拭い

左:『雨上がり』羽二重餅製《和の菓さんのう》

中:《小布施堂》

『くりは奈』生栗らくがん

『栗あんババロアショコラ』

右:『花火』きんとん製《花桔梗》

鮮やかな青をベースに、色とりどりの旗や飾り付け。実はこれは2018年【くまのがっこう展】にて購入したもので、広げてみると大きなジャッキーの絵柄とパーティーの様子が描かれた手拭いとなっています。

『雨上がり』は虹の錦玉が印象的な和菓子でしたので、色のグラデーションが楽しめる絵柄を出して、世界観を合わせてみました。

会期中は、こんなジャッキーパンケーキも食べられました。

秋の味覚と風景を描いた手拭い

左:『みずのいろ』干錦玉製《御菓子つちや》

中:『和栗』栗そぼろ《和菓子結》右:『初霜』練り薯蕷きんとん製《両口屋是清》

栗やさつま芋、柿、ドングリなど秋の風物詩を描いた一枚です。生成り色をベースに赤紫と緑の色合いで構成されています。華やかながらも落ち着いた雰囲気を醸し出しているので、案外どの上生菓子も受け止めてくれる優秀な手拭いです。大好きな1枚なので、秋が待ち遠しくなります。

2018年10月、東急ハンズのアンテナショップにて購入。《拭う鎌倉》さんは閉店されてしまったそうで、残念です。

今年買った浜松注染手拭い5選

左から順に

『丸メガネ』『春の散歩道』『レモン』『紫陽花』『ひつじ』

全部同じショップ《IKS(イクス)》さんのもの。この中だと、青緑の『丸メガネ』が使い勝手がいいですね。同じ丸メガネパターンに、所々のぐるぐるメガネがアクセントになってユニークさを生んでいます。

左:『青楓』大納言鹿の子製求肥《和の菓さんのう》

右:『若鮎』雪平製大納言つぶ餡《巌邑堂》

こちらは『春の散歩道』の手拭いを色んな面で合わせたもの。黄色×薄緑の大きな葉バージョン、深紅の花×黄色~薄緑のグラデーションの小さな葉バージョン、見せる面が変わると景色が違って見えますね。

『若鮎』の場合、雪平の上に乗っている赤茶の鮎を際立たせるため、黄色×薄緑の淡い背景を合わせてみました。背景に赤を入れると、せっかくの『若鮎』がぼやけてしまいますもんね。

↓こちらは紫陽花柄なんですが、涼しげな印象的なので盛夏でも使える利便性が高い柄。水色は雪の結晶にも見えるから、冬でも良さそう!


水谷和音さんの豆皿

上前津駅すぐにある《ギャラリーcafe十二カ月》で買い求めた、一目惚れの豆皿。4種類(灰釉、薄瑠璃、瑠璃、灰釉と薄瑠璃の掛分け)ありましたが、灰釉×薄瑠璃の配色が意外と使い勝手がよく、良い買い物をしたなぁと今でも思っています。

それまで銘々皿には無関心で、色んな懐紙で和菓子を楽しんでいました。器に興味を持ったきっかけになった記念の品です。水谷和音さんの作品は、cafe十二カ月のオンラインショップでも出品されているので、時々チェックしています。

cafe十二カ月オンラインショップ

cafe十二カ月で出されるカラトリーも作家さんのもの。

コーヒー:イルガチョフナチュラル

ケーキ:バナナとカボチャのチーズケーキ

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