こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
東海地方では、5月16日に梅雨入りが発表されましたね。これは、例年よりも21日早い梅雨入りになるそうですよ。暦の上での梅雨入りにあたる【入梅】は6月11日なので、いかに早いか…まだ、5月だもんね。
梅干しに梅シロップ、梅ジャムに梅肉エキス、梅酒…梅仕事をやってみたいと思いつつ、毎年時期を逃してしまっています。う~ん、今年も逃しそうな予感がしてきました。
【入梅】とは、雑節のひとつ。 五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称を雑節という。《入梅》以外に、節分や彼岸、八十八夜なども雑節である。 |
和菓子の世界では季節先取りなので、『青梅』をモチーフとした和菓子もすでに出回っています。今回は、2つの『青梅』をご紹介したいと思います。
『青梅』《和の菓さんのう》
白餡をモチモチしたういろう製の生地で包み、瑞々しい浅緑の青梅に見立てた一品です。ふっくらとした青梅の窪みは、ういろうの柔らかな弾力性がうまく活かされていますね。
ひとくちメモ
- きれいな傷のついていない『青梅』を、シンプルにういろう製で表現。
- 中は白餡、梅甘露煮入り。
- 甘酸っぱさがアクセントになって、まるではちみつ梅を食べているかのような美味しさ。
- ういろうの優しい甘さに、梅の甘露煮はよく合う。
- 上生菓子6個セットのうち、どれか食べたいものはある?と子どもに聞いたら『青梅』を選びました。子どもにも響くデザイン!
『青梅』《俵屋吉富》
これまた、ういろう製の『青梅』です。ほかの和菓子屋さんでもういろう製の『青梅』を見かけたことがあるので、丸みを帯びた梅の形を表すのに、ういろうが適した素材なのかもしれませんね。
熟しかかった『青梅』を、浅緑のういろうの一部を赤くすることで見事に表現されています。思わず、齧りたくなりますね。黄色や赤くなった完熟梅は、灰汁もほぼありません。子どもの頃、漬けてる青梅をどんどん食べてしまって怒られた覚えがあります。
ひとくちメモ
- もっちりというよりも柔らかなういろう製。
- 中は白こし餡。あっさりした上品な味わい。
- 原材料にニッキやごまの表示あり。ういろうに混ざっていたのだろうか?全く気付かず。
↑楽しくなって、色んな角度から撮ってみました。
番外編『梅大福』《金多留満》※2019年5月末購入
柔らかな餅に、あっさりとした梅餡の季節限定商品です。トロッした梅の実の酸味が、清々しさを運んでくれます。
《金多留満》は、季節の旬の素材を使ったさまざまな大福を生み出している、富士吉田市の和菓子屋さんです。栗餡と渋皮栗入りの『モンブラン大福』、山梨産のさくらんぼを使った『さくらんぼ大福』、『きんぴら大福(花びら餅風)』『ブルーベリー大福』…etc.気になる味が多すぎますね。
看板商品の『富士山羊羹』も雅で、一度食べてみたいものです。
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