《七夕(しちせき)の節句》~由来と行事和菓子

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日7月7日は【七夕(しちせき)の節句】といい、五節句のうちの一つになります。「たなばた」と呼ぶことが一般的な行事ですが、どんな由来があるのでしょうか。美しい和菓子とともに、紐解いていきたいと思います。

五節句とは

  • 1月7日 人日(じんじつ)の節句《七草の節句》
  • 3月3日 上巳(じょうみ)の節句《桃の節句》
  • 5月5日 端午の節句《菖蒲の節句》
  • 7月7日 七夕の節句《笹竹の節句》←今回は、ここ

古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりです。めでたい反面悪いことにも転じやすいという考えから、お祝いとともに厄祓いもしていました。

参考記事

《七夕の節句》の由来

  • 笹飾りをして、短冊に願いごとを書いて吊るす。
  • 天の川で隔たれた彦星と織姫が年一回の逢瀬を重ねる。

「たなばた」の世間一般のイメージといえば上記2つくらいでしょうか。ほかの節句にはない「願いごとを書く」という要素が面白いところですね。これは、中国伝来の乞巧奠(きこうでん)に由来し、7月7日に7本の針に美しい彩りの糸を通し、書道や裁縫の上達を祈った風習からきています。それに、日本古来の棚機津女(たなばたつめ)の伝説が合わさり、織りあがった布に願いごとを書いて笹竹に結ぶようになったと云われています。

♪五色の短冊~♪と歌われる短冊の色は青赤黄白黒で構成されており、これは陰陽五行説にちなんだ色となっています。

伝統和菓子『索餅』は廃れ、《素麺の日》となる

桃の節句や端午の節句では、象徴となる和菓子が受け継がれていますが、七夕は?と言われると伝統和菓子が思い付きません。『索餅(さくべい)』という和菓子がありましたが、残念ながら廃れてしまいました。平安時代に唐から伝来した菓子で、小麦粉や米粉、塩、味噌などを合わせて練ったものを紐状に伸ばして縄のようにより合わせた形をしていたようです。【七夕の節句】に天皇に献上し、厄除けに食べていたという史実が残っています。

この『索餅』は素麺の原型とされており、昭和57年に全国乾麺協同組合連合会により、7月7日は「そうめんの日」と定められています。

『七夕』錦玉製

『七夕』《川口屋》
▪︎販売価格:1個330円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間

透明な錦玉で、涼やかな夏らしい意匠の一品です。上生菓子は通常、常温保存が鉄則ですが、こちらの『七夕』は“冷やしてお召し上がりください”となっていました。

錦玉から透けて見えるは、赤・黄・水色の短冊に見立てたこなし。短冊が風に舞うようにユラユラ揺れているさまが表現されていますね。黄浅緑の餡は、願いごとを掲げられる笹竹でしょうか。

ひとくちメモ

◇ひんやりとした錦玉が食欲をそそる一品。舌触りもぷにんとして良し!
◇中は、最高級・最高品質の餡として名高い備中白餡。なめらかな舌触りと上品な風味にうっとり。

『糸巻き』きんとん紫蘇入り道明寺芯

『糸巻き』《川口屋》
▪︎販売価格:1個320円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間

機織りをするためにクルクルと巻いた『糸巻き』、一体どんな美しい布が織りあがるのかと心踊りますね。そんな雅やかな情景が自然と浮かぶ一品です。合わせた手拭いも、まるで糸巻きを彷彿させるような絵柄になっています。

きんとん製はそぼろ状のものが一般的ですが、小田巻という筒状の道具を使ってモンブランのように巻き付けて成形するきんとんもあります。棒状にした練りきりを筒に入れて、均等に絞り出しながら綺麗に巻き付けるのに技術が必要となる製法です。裁縫などの芸事の上達を祈る「七夕」にふさわしい意匠と云えるでしょう。

春の季語と和菓子 ②で紹介した『春の川』も小田巻きんとんになります。

ひとくちメモ

柔らかめの二色のきんとん。綺麗に巻き付けてあるので、黒文字をどこから入れようかと迷う。
中は道明寺。口に入れたとたん、仄かな酸味を感じてちょっとびっくりした。
道明寺に紫蘇が混ざっているので、後味が爽やか。

『星の夜』錦玉製&羊羹製

『星の夜』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個357円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎栄養成分表示:1個あたり 128kcal

息をのむほど美しい✨とはこのことか…と思うほどの仕上がりですね。幾層にも色を重ねた錦玉製で壮大な星空を、土台の羊羹で夜の漆黒を表した一品です。

夏の夜空に煌めくワシ座のアルタイル(彦星)と、こと座のベガ(織姫星)は今年は無事に出会えたでしょうか。

ひとくちメモ

◇青系の錦玉に赤が入ることによってアクセントとなっている。
◇光芒を放つ星空を金箔で表現。
◇しっとりと重厚な羊羹に対して、軽やかな錦玉の食感の違いが絶妙。

今回ご紹介した和菓子店舗

《川口屋》

住 所 〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3-13-12

・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分
電話052-971-3389
※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。
営業時間9:30~17:30 
休業日日曜日・祝日・第3月曜日

《両口屋是清》名古屋三越店

住所460-0008
愛知県名古屋市中区栄3丁目5-1 地下1階Google Map
□ 名古屋市営地下鉄東山線・名城線「栄」駅より地下街で連絡
□ 名鉄瀬戸線「栄町」駅より地下街で連絡
電話052-252-3408
営業時間10:00 〜 18:00
休業日百貨店の営業日に準じます

《両口屋是清》八事店

住所468-0061
愛知県名古屋市天白区八事天道302 GoogleMap
・地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分
・駐車場:6台有り
電話052-834-6161
営業時間販売:9:00 〜 18:00
喫茶:11:00~17:30(L.O.17:00)
※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで
休業日毎週水曜日

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