晴明(せいめい)と春の和菓子

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

週末の雨で桜もそろそろ見納め。地面には落ちた花びらが敷き詰められているというのに、上を見上げると葉が青々と生い茂っている…そんな散り際みごとな桜もちらほら出てきました。今週は、入園・入学式を迎えるかたもいらっしゃると思います。おめでとうございます。

花びら舞うなかの素敵な式だと良いですね。

さて、本日4月4日は二十四節気で《晴明(せいめい)》といいます。

天地万物が明るく清らかに輝き、生き生きと草木が芽吹き出す頃。

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり

国立国会図書館デジタルコレクション 「こよみ便覧」7ページ目

こよみ便覧に書かれた“清浄明瞭”が《晴明》の語源だと云われています。

今回は、そんな《晴明》にぴったりな素敵な和菓子をご紹介したいと思います。

『花籠』練りきり&きんとん製

明るい日差しのなか、草木も花も生命力を誇るかのように咲き乱れ、蝶が舞う春景色を表した一品です。

ひとくちメモ

  • 中はつぶ餡、しっかりとした甘さ
  • 土台の黄色に引いてある何本もの横線で、籠らしさを表現。もしくは、春の光を表しているのかも。
  • 細やかなきんとんが美しく広がっている
  • 蝶の薄紫と、黄色の籠とのコントラストが絶妙

『春の野』こなし製

『春の野』《花桔梗》
▪︎販売価格:1個357円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
▪︎原材料名:砂糖、白小豆、小豆、水飴
/トレハロース、着色料(クチナシ色素)
▪︎特定原材料等:なし

先程の『花籠』と同じピンク・緑・黄色の色合わせですが、こちらの商品のほうが柔らかな印象ですね。

あんこ(練りきり、こなし製のこと)はいらな~いと普段は見向きもしない子どもが、食べたい!と珍しく主張した一品です。…何でしょう?美味しい蜜を求める蝶がごとく、おいしさが光って見えたのでしょうか?謎です(笑)

ひとくちメモ

  • 上品な甘さのこし餡、こなしもなめらか
  • 個々のパッケージに原材料が表記されているのでアレルギーが心配なかたでも安心(小麦を使っている和菓子もあります)
  • 花桔梗の上生菓子は大抵、消費期限が当日
  • 『春の野』の読み方は『はるの/の』でしょうが、『はるのの』と続けて読むと、響きが可愛らしい。

『すみれ草』きんとん製

『すみれ草』《花桔梗》※2020年購入
▪︎賞味期限:当日中

道端にいつの間にか咲いている小さな菫、その凛とした姿を表した一品です。鮮やかな紫色が、目を惹きますね。すみれの花言葉には「誠実」「小さな幸せ」というものがあるそうです。

夏目漱石もそんな菫の姿を見て、一句読んでいます。

菫ほどな小さき人に生まれたし

今回ご紹介した和菓子店舗

三好屋老泉

住 所 〒489-0867
愛知県瀬戸市大坂町206-4
・愛知環状鉄道「山口駅」より徒歩12分
電話番号0561-82-8891
※アニマル和菓子は予約販売(店頭・お電話にて)行事等の際は店頭でも取り扱いあり
営業時間9:30~19:00
休業日毎週火曜日
祝日・行事等の場合は営業します

花桔梗本店

住所467-0003
愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20 

□ 名古屋市営地下鉄桜通線「桜山」駅4番出口より南東へ徒歩約10分
瑞穂区役所駅から520m
電話052-841-1150
営業時間10:00~19:00 ※茶寮(イートイン)利用は11:00〜17:00
休業日1月1日

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