こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
週末の雨で桜もそろそろ見納め。地面には落ちた花びらが敷き詰められているというのに、上を見上げると葉が青々と生い茂っている…そんな散り際みごとな桜もちらほら出てきました。今週は、入園・入学式を迎えるかたもいらっしゃると思います。おめでとうございます。
花びら舞うなかの素敵な式だと良いですね。
さて、本日4月4日は二十四節気で《晴明(せいめい)》といいます。
天地万物が明るく清らかに輝き、生き生きと草木が芽吹き出す頃。
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり
国立国会図書館デジタルコレクション 「こよみ便覧」7ページ目
こよみ便覧に書かれた“清浄明瞭”が《晴明》の語源だと云われています。
今回は、そんな《晴明》にぴったりな素敵な和菓子をご紹介したいと思います。
『花籠』練りきり&きんとん製

明るい日差しのなか、草木も花も生命力を誇るかのように咲き乱れ、蝶が舞う春景色を表した一品です。
ひとくちメモ

- 中はつぶ餡、しっかりとした甘さ
- 土台の黄色に引いてある何本もの横線で、籠らしさを表現。もしくは、春の光を表しているのかも。
- 細やかなきんとんが美しく広がっている
- 蝶の薄紫と、黄色の籠とのコントラストが絶妙
『春の野』こなし製

先程の『花籠』と同じピンク・緑・黄色の色合わせですが、こちらの商品のほうが柔らかな印象ですね。
あんこ(練りきり、こなし製のこと)はいらな~いと普段は見向きもしない子どもが、食べたい!と珍しく主張した一品です。…何でしょう?美味しい蜜を求める蝶がごとく、おいしさが光って見えたのでしょうか?謎です(笑)
ひとくちメモ

- 上品な甘さのこし餡、こなしもなめらか
- 個々のパッケージに原材料が表記されているのでアレルギーが心配なかたでも安心(小麦を使っている和菓子もあります)
- 花桔梗の上生菓子は大抵、消費期限が当日
- 『春の野』の読み方は『はるの/の』でしょうが、『はるのの』と続けて読むと、響きが可愛らしい。

『すみれ草』きんとん製

道端にいつの間にか咲いている小さな菫、その凛とした姿を表した一品です。鮮やかな紫色が、目を惹きますね。すみれの花言葉には「誠実」「小さな幸せ」というものがあるそうです。
夏目漱石もそんな菫の姿を見て、一句読んでいます。
菫ほどな小さき人に生まれたし
今回ご紹介した和菓子店舗
三好屋老泉

住所 瀬戸市大坂町206-4
電話番号 0561-82-8891
営業時間 9:00-19:00
定休日 火曜日
アクセス (愛環)山口駅から徒歩10分
花桔梗

JR名古屋高島屋B1F
花桔梗本店

名古屋市瑞穂区汐路町1-20
地下鉄桜通線「桜山」駅4番出口より南東へ徒歩約10分
営業時間 10:00~19:00
電話番号 052-841-1150
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