こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
東海地方には、紫陽花の名所がいくつかあります。特に、三河地区最古の温泉地【形原(かたはら)温泉・あじさいの里】では約5万株の紫陽花が咲き乱れ、圧巻の景色を誇ります。毎年、6月の1ヶ月間はあじさい祭りが開催されていて、運が良ければゲンジボタルも見ることができるとか。美しい紫陽花は人々を魅了し、古来より多くの和歌にも詠まれてきました。
ここで松尾芭蕉が「後の旅(最後の旅)」に出立する際、子珊(江戸蕉門末期の門人)の別座敷で催された歌仙の発句をご紹介いたしましょう。
紫陽花や藪を小庭の別座敷
この離れ座敷の庭は、薮をそのまま眺めとして取り入れた質素な小庭だが、折りから紫陽花の青い花が咲いて、いかにも清閑な趣が深いものだ。 |
さて今回は、そんな美しい紫陽花をモチーフした和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『紫陽花』羽二重餅製 大納言小豆つぶ餡

『紫陽花』《美濃忠》
▪︎販売価格:1個 378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵
『紫陽花』は花びらのような四枚のガクを中心に粒状の花をつけ、大きな毬のような形をなす花。その姿や特徴からさまざまな別名があります。例えば「七変化」。これは、花の色が開花から日が経つにしたがって徐々に変化することから付けられた別名です。「七変化」以外にも「八仙花(はっせんか)」「刺繍花」「手鞠花」「四葩(よひら)の花」と呼ばれることもあります。
《美濃忠》さんは紫陽花を青紫の錦玉で、透明感のある羊羹の黄緑で葉っぱを表しました。雨上がりの日差しを浴びて煌めく紫陽花の情景が浮かぶ一品です。

原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、いんげん豆、餅粉[米(国産)]、卵、澱粉、寒天/着色料(青1号、赤3号、黄4号、黄5号、赤102号、赤106号) |
中は風味豊かな大納言小豆のつぶ餡。ふわふわの羽二重餅とも好相性です。
今回ご紹介した和菓子店舗
《美濃忠》本店
住 所 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸ノ内1-5-31 地下鉄鶴舞線・桜通線「丸の内」駅8番出口より 徒歩5分 丸の内駅から301m |
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電 話 FAX ホームページ | 052-231-3904(代) 052-231-1804 http://www.minochu.jp/ |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
《美濃忠》JR名古屋高島屋店
住 所 | 〒450-6001 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 和菓子売場 JR名古屋駅直結・名鉄名古屋駅から163m |
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電 話 | 052-566-8551 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
休業日 | ※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。 |
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