【やっとかめ文化祭2022】未来に伝えたい名古屋の和菓子『おちょぼ』《万年堂》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

今回ご紹介するのは「未来に伝えたい名古屋の和菓子」エントリーNo.19《万年堂》さんの『おちょぼ まめ箱』です…と言いたいところですが、先日参加した【和菓子キックオフイベント】にてクジで引き当ててしまっています。

さて、どうしたものか。《万年堂》のご主人にご相談したら

と、優しく仰ってくださいました。となれば、やはり目に入るのは季節の上生菓子の数々。

ちなみに《万年堂》さんはご贔屓の和菓子屋さんのひとつ。初めて『おちょぼ』を食べた時の感想はこちらの記事にまとめてあります⏬

会計待ちの間、お茶と御菓子のサービスで『おちょぼ』をいただきました。『おちょぼ』のすーっと溶けてく甘さに、日頃の疲れも吹っ飛ぶかのようです。

近年、干菓子の木型を作る職人さんも減ってきていると聞きます。道具を作る人たちも、和菓子文化を未来へと繋ぐ要のひとびと。『おちょぼ』を通じて、和菓子の成り立ちに思いを馳せるのも一興ではないでしょうか。

甲斐みのりさんのコメント

おちょぼ口で食べられる小さなサイズ感といい、紅色の一点がきれいなところといい、かわいいがいっぱい!絶対に未来にもあってほしいお菓子です。

《万年堂》さんに行ったら『おちょぼ』以外にも魅力的な和菓子がたくさんあります。今回はその中から、冬の季語にまつわる上生菓子を2点、ご紹介したいと思います。

【初冬】の季語『初霜』羊羹製白小豆つぶ餡

『初霜』《万年堂》

▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

艶やかな見た目に心惹かれた『初霜』は、白小豆つぶ餡を羊羹でコーティングした一品です。織部(色)の羊羹にチラチラ乗せられた氷餅。まるで、緑の大地に知らぬまに霜が降りているかのようですね。

11月7日(月)は【立冬】。次候「地始凍(ちはじめてこおる)」の頃には、名古屋でも初霜が降りるでしょうか。

【立冬】の七十二候

  • 初候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」 11月7日〜11月11日頃
  • 次候「地始凍(ちはじめてこおる)」 11月12日〜11月16日頃
  • 末候「金盞香(きんせんかさく)」 11月17日〜11月21日頃

⏬中は、白小豆つぶ餡。上品な甘さと豆の食感が楽しめます。

【三冬】の季語『侘助』薯蕷きんとん製 小豆つぶ餡

『侘助(わびすけ)』《万年堂》

▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:やまいも

『侘助』は葉も花も小ぶりなツバキ属の一種。可憐な一重の花弁を好ましく思う日本人が多く、茶花としても重用されています。

紅や白の花弁をこなしで、冬でも瑞々しい緑の葉を薯蕷きんとんで表現した一品。繊細なきんとんで可憐な『侘助』を演出しました。ふんわりとした優しい風味の薯蕷きんとんは、いつ食べても癒されます。

「寒椿」は【晩冬】の季語ですが、「侘助」は【三冬】の季語になります。

⏫「旅する判子コレクション」も6個目です。《万年堂》さんの判子は「歌」の篆書(てんしょ)体でした。ちょうど「御菓子模様」について記されている箇所ですね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《万年堂》

住  所〒 464-0064
名古屋市千種区山門町2丁目34番地

□名古屋市営地下鉄 東山線 「覚王山」駅1番出口より徒歩3分
電  話052-753-3311
営業時間9:00~17:30
休業日火曜日
※縁日の21日が火曜日の場合は営業し、翌水曜日が定休日となります

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