こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
二十四節気【立冬】をはや過ぎ、11月22日より【小雪】に入りました。寒さが身に染む朝夕となりましたね。季語も「初冬」に移り変わり、冬の装いをまとうようになっています。
冬の季語の区分
- 初冬:立冬から大雪の前日まで
- 仲冬:大雪から小寒の前日まで
- 晩冬:小寒から立春の前日まで
今回は「初冬(11月22日~12月6日頃)」の季語にスポットをあてた和菓子をご紹介したいと思います。
『山茶花(さざんか)』花の姿はそれぞれ
◇左:練り薯蕷製《花桔梗》2020年購入
◇中:こなし製《花桔梗》2018年購入
◇右:練りきり製《和の菓さんのう》2020年購入
【立冬】の初侯「山茶始開(つばきはじめてひらく)」にあるとおり、山茶花が咲き始める頃です。冬枯れの景色の中、美しく咲き誇る色鮮やかな花弁には目を奪われますね。赤、白、ピンクと色とりどりの花を咲かす山茶花ですが、和菓子に見立てられるときは桃色ではんなりと表されることが多いようです。
2021年《和の菓さんのう》のバージョン違いの『山茶花』も見てみましょう。両方とも練りきり製ですが、花開く様子の違いを味わえる意匠になっています。
○練りきり製小豆こし餡
◇左:10月季節の和菓子セット
◇右:11月季節の和菓子セット
《万年堂》の『山茶花』は華やかなきんとん製ですね。艶やかな花色に目がいきやすいですが、色褪せない緑の葉も美しいものです。
『山茶花』《万年堂》
▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:当日中
こちらの和菓子は【やっとかめ文化祭2021】「元気がでる名古屋の和菓子」巡りで出会ったもの。楽しい企画でした。
『亥の子餅』2つの和菓子屋さんの違いをみてみよう
左:《花桔梗》
- 販売価格:1個324円(税込)
- 黒糖入り求肥もちこし餡(栗、柿入り)
- 栄養成分表示:1個あたり199kcal
- 賞味期限1日
右:《川口屋》
- 販売価格:1個320円(税込)
- 胡麻かけ練りもちつぶ餡(柿、銀杏入り)
- 賞味期限:製造日より2日間
「初冬」の季語で外せないのが『亥の子餅』でしょう。可愛らしいうり坊に見立てられた『亥の子餅』は、各和菓子屋さんの意匠の違いを見るだけでも楽しいもの。11月いっぱい取り扱いされる店もあれば亥の日のみの店もあり、どこのを食べようか毎年迷いますね。中に柿や木の実を織り交ぜたものもあって、食べたときにワクワク感を味わえるのがまたいいんですよ。
今年の「亥の子餅(玄猪の日)」の11月11日はまだ寒さがそれほどではなかったですが、11月後半からはかなり本格的になってきました。
『七五三』ういろう製
『七五三』《美濃忠》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
ふわっと柔らかそうなういろう製に神社と鳥居の焼き印が押された一品です。中は白餡で、上品な味わいとなっています。『七五三』のお慶びに合わせて、宝尽くしの懐紙でご用意いたしました。
『初霜』きんとん製
『初霜』《両口屋是清》
▪︎賞味期限:製造日より2日間
初霜とは、その年の秋から冬にかけて初めて降りる霜のこと。例年、東海地方では11月下旬頃になります。
霜にあたり、橙、紅、黄色に彩られた葉が花よりも美しいさまを表現した一品です。ひんやりした霜を練り薯蕷の白で表し、色鮮やかな葉の色を引き立てていますね。
『木枯らし』草餅
『木枯らし』《川口屋》
▪︎販売価格:1個320円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
二十四節気【小雪(しょうせつ)】の次候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」は、11月27日~12月1日頃のこと。冷たい北風が木の葉を落とし、地面いっぱいの色とりどりの葉と寒々とした木々とのコントラストに冬の始まりを体感しますね。
《川口屋》さんの『木枯らし』も、冬支度を整え寒さを乗り越えようとしている木々を意匠としたものになっています。蓬を入れた練りもちに、皮を柔らかく炊いたつぶ餡が入っている一品です。
今回ご紹介した和菓子店舗、フリーランス和菓子職人
《菓匠 花桔梗》本店
住所 | 〒467-0003 愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20 □ 名古屋市営地下鉄桜通線「桜山」駅4番出口より南東へ徒歩約10分 瑞穂区役所駅から520m |
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電話 | 052-841-1150 |
営業時間 | 10:00~19:00 ※茶寮(イートイン)利用は11:00〜17:00 |
休業日 | 1月1日 |
名古屋能楽堂 蓬左 <hōsa>店
住所 | 〒460-0001 愛知県名古屋市中区三の丸1−1−1 名古屋能楽堂1F 蓬左<hōsa>内 HP https://www.hosa.nagoya/ SNS:名古屋能楽堂 蓬左<hōsa>店 Instagram https://www.instagram.com/hanakikyo □ 名古屋市営地下鉄鶴舞線「浅間町」下車 1番出口より東へ徒歩10分 □ 名古屋市営地下鉄名城線「名古屋城」(旧「市役所」)下車 7番出口より西へ徒歩12分 |
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電話 | 052-253-8566 |
営業時間 | 10:00~17:00(L.O. 16:30) ※「和フタヌーンティー」のご予約は、店頭、電話、予約専用Webページより承ります。 ご予約はこちら |
休業日 | 元旦のみ休業 ※月曜日はテイクアウトのみ |
《和の菓さんのう》フリーランス和菓子職人
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
《万年堂》
住 所 | 〒 464-0064 名古屋市千種区山門町2丁目34番地 □名古屋市営地下鉄 東山線 「覚王山」駅1番出口より徒歩3分 |
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電 話 | 052-753-3311 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
休業日 | 火曜日 ※縁日の21日が火曜日の場合は営業し、翌水曜日が定休日となります |
《美濃忠》本店
住 所 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸ノ内1-5-31 地下鉄鶴舞線・桜通線「丸の内」駅8番出口より 徒歩5分 丸の内駅から301m |
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電 話 FAX ホームページ | 052-231-3904(代) 052-231-1804 http://www.minochu.jp/ |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
《両口屋是清》八事店
住所 | 〒468-0061 愛知県名古屋市天白区八事天道302 GoogleMap ・地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分 ・駐車場:6台有り |
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電話 | 052-834-6161 |
営業時間 | 販売:9:00 〜 18:00 喫茶:11:00~17:30(L.O.17:00) ※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで |
休業日 | 毎週水曜日 |
《川口屋》
住 所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-13-12 ・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分 |
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電話 | 052-971-3389 ※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
休業日 | 日曜日・祝日・第3月曜日 |
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