夏も秋も栗きんとん『栗きんとん水まんじゅう』『栗福柿』《良平堂》

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

週末の「24時間テレビ」で風間俊介さんが、津島の御菓子『あかだ』をご紹介されていました。日本一硬いという触れ込みどおり、実際に食べられた風間さんは「歯が折れそうです」とコメント。地元の御菓子でも、まだまだ知らないものがいっぱいありますね。

今回ご紹介するのは、愛知ではなく岐阜県の和菓子。岐阜の銘菓といっても過言ではない栗きんとんを、2つの製法でお楽しみください。

夏の栗きんとん『栗きんとん水まんじゅう』

ぷるぷるした水まんじゅうの秘密は、配合された葛粉にあります。夏場の暑いなか、火にかけた鍋をひたすらかき混ぜトロリした水まんじゅう生地を作っているのです。気温・湿度によって仕上がりが微妙に違うので、かき混ぜるのは職人さんの熟練の技が頼り。

口に入れたときの滑らかな舌触り、小豆こし餡の風味にうっとりします。

水まんじゅうだけでも十分に美味しいのに、中には栗きんとん！贅沢の極みだぁ❤️しっとりなめらかな水まんじゅうと、ほろりとした口どけの栗きんとんの相性は抜群です。

ちなみに栗水まんじゅうを包んでいる葉っぱは、栗の葉。珍しいですね。もちろん、食べられません(笑)

秋を先取りする栗きんとん『栗福柿』

南信州名産の市田柿と栗きんとんを贅沢に味わえる一品です。天日干しされた市田柿は、ビタミンA・食物繊維・ポリフェノールなどの栄養素たっぷりのスーパーフードです。あめ色に仕上がった干し柿、めちゃくちゃ美味しそうですねー✨

ひとつずつ手作業で干し柿に切れ目を入れ、丁寧に種を取り出し栗きんとんを詰めます。干し柿と栗きんとんの微妙な水分調整が味わいに影響を及ぼすので、全部手作業で行っているんだそうですよ。

干し柿だけでも十分、絶品の旨さなのに栗きんとんも入っているのは嬉しいかぎり。

秋の栗きんとんを使った御菓子では、干し柿×栗きんとんのコンビは定番ですが、《良平堂》のは干し柿も栗きんとんもほんとに美味しいです。肉厚なもっちりした干し柿の食感、上品な甘みに栗きんとんがほろりと絡み合います。この上なしですね。

今回ご紹介した和菓子店舗

《恵那栗工房 良平堂》