こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
毎年6月16日の【和菓子の日】には、各和菓子屋さんで「嘉祥菓子」が販売されます。ちょっとしたお楽しみですね。
【和菓子の日】の由来や「嘉祥菓子」ってなぁに?という方は、こちらの記事をご覧ください。
《とらや》さんでは、白い土器(かわらけ)に7種類の御菓子が盛り付けられた『嘉祥菓子7ヶ盛』が販売【要予約】されます。
『嘉祥菓子7ヶ盛』
価格:3,564円
- 求肥製 『浅路飴』
- 餅製 『伊賀餅』白餡入
- 外良製 『桔梗餅』御膳餡入
- 湿粉製 『源氏籬』
- 押物製 『豊岡の里』飴餡入
- 焼物製 『味噌松風』
- 湿粉製 『武蔵野』
ただし、販売は関東・関西の店舗のみ!ざ、残念すぎる…しょんぼりJR名古屋高島屋店を訪れたところ、7ヶ盛の嘉祥菓子ではなく、別の『嘉祥饅頭』3個入りを発見しました。これは、是非ともいただかなくては💓と喜び勇んでお持ち帰りいたしました。
3種類の『嘉祥饅頭』

『嘉祥饅頭(かじょうまんじゅう)』《とらや》
- 1箱3個入り 1512円(税込)
- 内容: 【薯蕷饅頭(黄色)】【新饅(紅色)】【利休饅(茶色)】
- 販売期間:6月10日~6月16日
- 賞味期限:2日
- 特定原材料等:小麦、卵、やまいも
【薯蕷饅頭】の黄色、【新饅】の赤、【利休饅】の茶色の3種類で構成された『嘉祥饅頭』。色に何か意味はあるのかしら?と思考を巡らせるのも面白いものです。
「陰陽五行」ならば、青・赤・黄・白・黒の五色。『嘉祥饅頭』に赤や黄色は含まれるけど、茶色はないですね…と、利休饅頭の製法を調べてみると、本来は黒砂糖を使って生地を作るというではありませんか。まぁ、些かこじつけっぽくなりますが、健康招福を祈願する『嘉祥饅頭』に陰陽五行の思想を当てはめていただくのも乙なものかもしれませんね。
では、ひとつずつ違いを見てみましょう。


【薯蕷饅頭(黄色)】1個45g
栄養成分表示:124kcal
つくね芋を使った薯蕷饅頭に「嘉定通宝」の意匠を凝らした一品です。ふわっとほのかな甘みの薯蕷と御膳餡(こし餡)が堪らないですねー✨
「嘉定通宝」とは、南宋(中国)・嘉定年間(1208年~1224年)鋳造発行の銭貨で、海外渡来銭の一つとして江戸時代まで流通しました。6月16日に、「嘉定通宝」16枚で買った食べ物を贈る風習もあったそうですよ。


【利休饅(茶色)】1個40g
栄養成分表示:115kcal
白ザラ糖入の小麦粉生地で御膳餡を包み、「全国和菓子協会」マークの焼印を押した一品です。上品な甘みの生地と、風味がしっかり感じられる御膳餡(こし餡)の相性は抜群ですね。
…【利休饅】の盛りつけを90°間違えて置いてしまいました。本来は、おまんじゅうや餅つきの杵の図案化したものと云われているので、扉みたいな向きではないんですよね。「全国和菓子協会」の皆さん、申し訳ありません🙇


【新饅(紅色)】1個40g
栄養成分表示: 108kcal
小麦粉生地で小倉餡を包み、打出の小槌の意匠の焼印を押した一品です。紅色の生地に、打出の小槌の焼き印が映えますね。中は少し粒が残るくらいの小豆餡で、1つだけ餡の色合いも黒が濃い仕上がりになっています。
「打出の小槌」は七福神の大黒天も携えている縁起物。疫病を除け健康招福を祈る【嘉祥の儀式】には、食物・財福を司る大黒天が携える打出の小槌はぴったりな意匠と云えるでしょう。

今回ご紹介した和菓子店舗
《とらや》JR名古屋高島屋店
- 住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下1階 和菓子売場
- 電話番号:052-566-8546
- 営業時間・定休日:百貨店に準ずる
《とらや》赤坂本店&虎屋茶寮
- 住所:東京都港区赤坂4-9-22
- アクセス:東京メトロ丸の内線、銀座線「赤坂見附」駅A出口より徒歩7分
- 駐車場:9台
- 電話番号:03-3408-2331
- FAX番号:03-3408-4135
- 【物販】営業時間:[平日]9:00〜19:00 [土日祝]9:30〜18:00
- 【虎屋茶寮】営業時間:[平日]11:00〜18:30 ラストオーダー18:00 [土日祝]11:00〜17:30 ラストオーダー17:00
- 定休日:毎月6日(12月を除く)
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