こんにちは、きりこです。
毎年インデックス投資家が集う【インデックス投資ナイト】、今年はコロナ禍とあってオンラインでの開催となりました。(2021年7月3日 19時~21時15分)
普段は東京での開催なので、現地参戦は数年先だなぁと思っていたのですが…地方住みには有り難いオンライン、これは参加するっきゃない✨と喜び勇んで申し込みしました。
インデックス投資を始めた頃に参考にさせていただいたブロガーの皆さん、カン・チュンドさんや吊られた男さん(吊られた男の投資ブログ)が登壇されるので、朝からソワソワもんです。
カン・チュンドさんはブログ移転しました。現在のブログは、インデックス投資のゴマはこう開け!へ
第1部『女性投資家座談会』
登壇者
- おぱる氏(ブログ:インデックス投資女子 Around40 Happy Life)
- Masami氏(ブログ:ほんのひとさじ ゆるゆる過ごす日々と投資の記録)
- ももんが氏(ブログ:ももんがさんちの猫)
- はる氏(ブログ:共働く母の家計管理と資産運用)
司会のNightWalker氏も何故か女装(?)で進行、全体的に堅実な投資をなされている印象の皆さんでした。
ここがpoint「コロナショック時はどうしてた」
- コロナショックでも特に狼狽せず。いつも通りの積み立て投資継続。
- インデックス長期投資だから、逆に安く仕込めるとほくそ笑む余裕すらあり。
- バラバラな投信をeMAXISSlim(イーマクシス・スリム)オールカントリーに一本化した。
- 海外ETFをお試しで指値を入れていたら(安く)買えた。
企業型確定拠出型年金、公社債投信、NISA、ジュニアNISA…etc.色んな経験を経てインデックス投資にたどり着いた皆さん。
私もむか~しに買った信託報酬1%超の投信は放置中ですが、オールカントリーに一本化するのはなかなか…。1本の方が気分的に楽、分かりやすいと仰ってました。
Twitter界隈だとインデックス投資はポピュラーだけど、日常ではそういうことを知っている人が少ない。もっと、インデックス投資が広まるといいと話されていました。
第2部『東証が変わる!インデックスはどうなるのか?』
2022年4月に東証の市場再編が行われます。第2部では市場再編の概要やTOPIXなどの指数がどのように変わるのか整理した上で、運用会社や個人投資家への影響などを考察していきます。
登壇者:島田知保氏(月刊投資信託事情編集長)代田秀雄氏(三菱UFJ国際投信常務取締役)
司会:セロン(ブログ:22歳からの貯蓄学)
インデックス投資ナイト公式サイト
…む、難しい!図式などが出て丁寧に説明してくださいましたが、勉強不足が否めなかったです。
TOPIX(東証株価指数)の指数が今の東証1部全銘柄から再編され、2022年4月4日からより筋肉質で流動性を重視した指数に生まれ変わるとのこと。
「投資家にとっては企業規模は特に関係なく持続的に成長する指数であればいいので、規模に関係ない新TOPIXというのは悪くないのではないか」だそうです。TOPIXの理念、わが国株式の代表的な指数という位置付けは不変のまま。新TOPIX導入によって、企業も国際社会を見据えた中長期的な戦略になるのではとの予測を述べておられました。
第3部登壇予定の山崎氏が飛び入り参加してコメント。
「TOPIXにもまだまだ問題はある。TOPIXよりもbetterないいインデックスを作るという手もある」と。三菱UFJ国際投信の代田さんにどう?と振っていて、おぉ✨と思ったものです。
第3部『インデックス投資のゴールはどこにあるのか? ~FIREについて語り尽くす~』
FIRE(Financial Independence, Retire Early)について盛んに議論がされているのを最近多く目にします。
インデックス投資は長い旅。幸せな人生を送るためにどのような目標設定をして、何を目標に投資を続けていけばいいのでしょうか?
資産額を積上げるにあたって、手段としての投資においては何が大切なのでしょうか?
有識者とFIRE実現/実現可能なインデックス投資家が、資産運用とその先にあるライフスタイルの考えについて語り尽くします。
インデックス投資ナイト公式サイト
登壇者 司会カン・チュンド氏
- 山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員)
- 吊られた男氏
- NightWalker氏
- WATANKO氏(ブログ:資産運用でスーパーカーを手に入れよう!)
FIREとは「経済的自立かつ早期リタイア」のことです。今まで投資に関心がなかった層も、どうやらザワザワさせる話題のようです。
参考:不朽の名作『となりの億万長者 成功者を生む7つの法則』@読書メーター
登壇者の中では、NightWalker氏のみ50代半ばで「you are fired」(笑)と会社に言われ、ひっそりとFIRE済み。WATANKO氏に至っては、3億4000万円の資産形成をされているにも関わらず、仕事を楽しんでいらっしゃる様子です。そんな皆さんは、今のFIREブームに警鐘を鳴らします。
ここがpoint
- お金はあくまで手段。金融資産にばかり注力して“爪に火を灯す生活”を続けていたら、縮こまった人間性にならないか。人的資本への過少投資が後の弊害になる。
- (いくら貯めればFIRE出来るかではなく)ストックが0円でも、好きなことをやって入ってくるお金(CF)があれば経済的自立といえる。
- FI(経済的自立)とRE(早期リタイア)は分けて考える。
- 人生の経験値が会社に偏っている人が多い。FIREしたあと、それ以外に割り当てられる時間が増えるが、何もない人は壁にぶつかる。
“FI(経済的自立)とRE(早期リタイア)は分けて考える”には、赤べこ状態でしたね✨
山崎氏は42才の時に、当時の職場に交渉して副業への一歩を踏み出したそうです。本業の給料は減額になったそうですが、経済的自立があればセカンドキャリアへの移行を早くから始められるという好例ですよね。企業によって許容度に違いはあれど、このコロナ禍で副業(複業)へのはハードルは低くなったのではと。“半分仕事(本業)、半分別のこと”で、保険をかけながら少しずつ経験を積んで(遅くなると選択肢が狭まる)、自分の好きなこと・楽しいこと(多様性キャリア)を収入の柱にするとよいとも仰ってました。
投資の出口戦略
- すでにリタイア組のNightWalker氏は、今は現金資産を取り崩し、年金生活になってからリスク資産を取り崩す予定。
- 一般的にいわれるリスク資産の定率4%取り崩しルールは、インフレ調整後の期待リターン。市場原理で概ね合理的な数値。
- 高配当株の配当でインカムを得ようとすると、配当金が下がった時に元本を取り崩すことになり精神的負担が大きくなる可能性がある。
- 高配当株を中心に選ぶとポートフォリオが歪む。インデックス投資の定率取り崩しが合理的。
- あえて高配当株を組み込まなくても、証券会社でインデックス投信の定率取り崩しサービスを利用すればよい。
WATANKO氏が、「今までの人生がレコードのA面だとしたら、FIRE後の生き方はB面。学生時代子ども時代にやりたかったことを思い出してみよう」と。巧いこと言うなぁと、思っていたんですが、コメント欄にレコードが通じない年齢層が…。それを見て、そうか、私もB面を考えるような人生の残り時間になってきたんだなぁとしみじみ感じました。
第4部『なんでも聞いてみよう!今年は懇親会の代わりに第4部を開催!』
一番会場が沸いていた質問は、WATANKO氏への 《Q.高級腕時計が買いたい。妻を説得する方法は?》に対する《A.奥様にも同じ額のお小遣いをあげなさい》 でしたね。…そりゃ、そうだ。家計管理もバランスですから。作家の森博嗣氏も著書で仰ってますが、欲しいものがあるなら説得に時間をかける。そのくらいのコミュニケーションは惜しまないし、人間関係も大事だと。
あと、《FIREのメリットは?》に対して吊られた男氏が《仕事以外に時間・お金などを配分出来るので、生き方が豊かになる。色んなコミュニティに属して、人間関係の輪を広げていくこと。(面倒なこともあるが)それが、また自分への資産として返ってくる。》サッカーコーチやPTA役員など、地域コミュニティ作りを積極的になさっている吊られた男氏の言葉は響きましたね。
コロナワクチンの予約で、ネット予約出来ない老人続出するのを見るにつけ、地域コミュニティ作りって大事だなと痛感しています。
最後に
ツイキャス配信だったので、最後まで参加するか迷いました(知らないシステムだったので)。数年前にも『人工知能(AI)進化最前線と人の働き方、子育てのあり方』セミナーに、初のオンラインチケットで戸惑いながら参加した覚えがあります。どうしても、やりたい!って気持ちは、苦手意識とか凌駕して行動の原動力になりますね。
今回はコロナ禍でオンライン開催となりましたが、リアル開催に戻ってもオンライン配信もしてくれると地方勢は有り難いなぁと思います。小さなお子さんがいたりで参加が難しい人にも嬉しいし、ちょっとインデックス投資に興味持ち始めた層にもいいんじゃないかなぁ。
おまけ☆インデックス投資を知りたいなら~登壇者、実行委員の方の著書
投資初心者にも読みやすい、実行委員の水瀬ケンイチ氏の著書
第1部司会、3部登壇されたNightWalker氏の著書
第3部登壇の山崎元氏と実行委員を務められた水瀬ケンイチ氏の共著
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