おすすめ和菓子『水中花』《川口屋》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

愛知県民には暑い夏、藤井二冠(王位、棋聖)と豊島二冠(竜王、叡王)の棋戦が繰り広げられていますね。王位戦、叡王戦ともに同じ対局相手とあって一戦一戦、目が離せない展開となっています。

将棋豆知識

タイトルは全部で八つ、格付けの高い方から順に

竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖

この中で「名人」のみ江戸時代(1612年)から続く歴史ある称号になります。

藤井二冠の棋譜は、名だたる棋士の方からみても華があり面白さに満ちたものだそうです。さらに、そこに終盤力や閃きが加わって魅せる将棋を展開されています。今回はそんな藤井二冠に肖って、魅せる和菓子をご紹介したいと思います。

『水中花』錦玉製備中餡

『水中花』1個330円 賞味期限2日《川口屋》

錦玉の上から流れ落ちる紫色の正体は、なんと!ブルーベリーソース。銘々皿を補色にあたる薄緑にしたので、紫が美しく反射して涼しげな効果をもたらしています。キラキラ光る錦玉と揺らめく紫で、水の中でふわりと花開くさまを表現した一品です。こぼれたブルーベリーソースですら、風流さを感じさせますね。

『水中花』とは、水を入れたコップ等のなかに浮かべた造花のことで、納涼を感じさせる夏のアイテムです。江戸時代に中国から伝来したと云われています。少しでも夏を涼しく過ごそうとした先人の知恵が見てとれますね。ちなみに『水中花』は【三夏】の季語になります。

ひとくちメモ

  • 冷やして食べる夏の和菓子。錦玉がするりと口に収まり、涼やかさを運んでくれる。
  • 中は備中白餡。上品な味わいで、ブルーベリーソースとも相性が良い。
  • ブルーベリーソースは程よい甘酸っぱさでアクセントになっている。

おまけ♪『清流』練り薯蕷きんとん製

『清流』1個320円 賞味期限2日《川口屋》

「清流」とは、清らかな水の流れを指す言葉になります。美しい小田巻(きんとん)で、夏の清爽な水の流れを表現した一品です。中は紫蘇入り道明寺で、上に小さく乗った大徳寺納豆の塩味も良いアクセントとなっています。暑い夏にも食べやすいように工夫が凝らされていますね。

以前食べた『春の川』も小田巻なので、水の流れを表現するときに《川口屋》さんが得意とする技法なのかもしれません。

参考:4月食べた和菓子9選

今回ご紹介した和菓子店舗

《川口屋》

《川口屋》さんの和菓子を食べられる茶寮としてアネックスビル1F《茶香丸源(さこうまるげん)》をご紹介していたのですが、アネックスビル閉店(2021年10月17日)に伴い移転となります。11月より新天地で再開する予定らしいですが、そこでも《川口屋》さんの和菓子を取り扱うかどうかは分からないところ。アネックス閉店までに一度行けたら、尋ねてみたいと思います。

参考:そうだ!和菓子屋へ行こう~《川口屋》編

住所 名古屋市中区錦3-13-12地下鉄「栄」駅から徒歩約4分

営業時間 9:30~17:30

定休日 日曜日・祝日・第3月曜日

電話番号 052-971-3389(予約可)

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