ちょっと変わった和菓子の製法編『おぼろ』『おはらぎ』『ときわぎ』

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

日頃から和菓子を食べていると、どんな製法で作られたものかというのが気になるものです。こなしや練りきり等よく目にするものもあれば、◯◯製と聞いただけではいったいどんな和菓子なのか分からないものもあります。

今回はちょっと珍しい和菓子の製法にスポットを当ててご紹介したいと思います。

「おぼろ」饅頭 おぼろ饅頭製小豆こし餡

『鹿の音(しかのね)』《御菓子所 芳光》

▪︎販売価格:1個320円(税込)
▪︎賞味期限:製法日より2日間
▪︎特定原材料等:大豆、蜂蜜

薯蕷饅頭は山芋などを使用するのでふっくらとした仕上がりになりますが、外皮が非常に剥がれやすく手にくっつきやすいのが困りもの。剥がれてしまった部分が見苦しく、せっかくの風情が台無しになってしまいます。そこで敢えて外皮を取り去ることで、独特の趣を生み出したのが「おぼろ(饅頭)」です。

「おぼろ(饅頭)」とは
ふかふかした薯蕷饅頭の外の薄皮を丹念に取り去る技法のこと。

《芳光》さんの「おぼろ(饅頭)」は、皮に蜂蜜とお醤油を練り込んであるので香ばしい仕上がりになっています。「おぼろ」によって鹿の鳴き声がより哀愁を帯びて聞こえるかのようですね。

《御菓子所 芳光》

住所〒461-0038
愛知県名古屋市東区新出来1-9-1

□市バス基幹2系統、「山口町」又は「徳川園新出来」より徒歩5分
□名鉄瀬戸線「森下」駅·JR「大曽根」駅より 徒歩15分
電話052-931-4432
営業時間9:00~17:30
休業日日曜日+第3月曜日
※祝日と第3月曜日が重なる日も定休日とさせていただきます。

おはらぎ製 備中白小豆こし餡

『ブッシュドノエル』《月乃舎》

▪︎販売価格:1個324円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉、大豆

『小原木』とは

小麦と砂糖で作った薄皮に、大納言小豆と水飴で作った艶やかなあんを挟んだ素朴な和菓子。三重県鈴鹿市にある《大徳屋長久》代表銘菓「小原木(おはらぎ)」に倣って作られた和菓子を「おはらぎ(製)」と呼ぶようになった。

備中白小豆餡を「おはらぎ」でクルリと巻いて作られた『ブッシュドノエル』。きな粉や餡などの和風の素材で、クリスマス定番のケーキに見立てた一品です。素朴な色合いに温かみが感じられますね。ブッシュ・ド・ノエルの由来やほかのクリスマス和菓子をお知りになりたい方はこちらの記事をご覧ください⏬

《月乃舎》

住所〒511-0232  三重県員弁郡東員町笹尾東3丁目2-3
電話0594-76-5925
営業時間9:00〜18:00
休業日月曜日

「ときわぎ」製

『干支和菓子 雪うさぎ』

▪︎迎春和菓子セット6個入り 3,100円より
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

ときわぎ製

 白小豆つぶ餡と寒梅粉を薄く延ばし、丁寧に焼きあげた和菓子。甘さをおさえたしっとりと柔らかい食感が特徴。

「ときわぎ」製は、寒梅粉のなめらかさと白小豆つぶ餡の食感の違いが楽しめる製法です。ときわぎ=常盤木、松の樹皮を表現した和菓子になるので、お正月など健康長寿を願う行事にはぴったりかと思います。《千本玉壽軒》さんでは毎年、干支菓を「ときわぎ」でお作りになっているようですよ。

《京菓子司 千本玉壽軒》

住所京都府京都市上京区千本通今出川上ル上善寺町96

□市バス「千本今出川」下車徒歩1分(JR京都駅から市バス206号 約35分)
電話075-461-0796
営業時間8:30~17:00
休業日水曜日

《茶寮SENTAMA(せんたま)》

住所京都府京都市上京区上善寺町93

□市バス「千本今出川」下車徒歩1分(JR京都駅から市バス206号 約35分)

茶寮SENTAMA Instagram
電話075-461-5747
営業時間10:00〜16:00
休業日水曜日

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