こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日ご紹介する和菓子は『亥の子餅(いのこもち)』。古来より、亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日、亥の刻(午後10時頃)に無病息災を願って『亥の子餅』を食べる風習があります。※2021年は11月11日
◎ 令和4年(2022年):11月6日(日) ◎ 令和5年(2023年):11月1日(木) ◎ 令和6年(2024年):11月7日(日) ◎ 令和7年(2025年):11月2日(日) |
また、「亥」は陰陽五行説では水性に当たり火災を逃れるという信仰もあることから、茶の湯の世界ではこの日を【炉開きの日】としています。
11月は「お茶の正月」とも呼ばれ、封切りした新茶や『亥の子餅』がふるまわれ、各地で晴れやかなお茶会が開かれます。秋の情景を楽しみながらいただく『亥の子餅』はなかなか乙なもんですよ。
可愛らしいうり坊に見立てた『亥の子餅』、各和菓子屋さんではどんな意匠で作られているか見比べてみましょう。
《川口屋》さんの胡麻いっぱい『亥の子もち』胡麻かけ練りもち製 柿 ·銀杏入りつぶ餡
『亥の子餅』《川口屋》
▪︎販売価格:1個320円(2021年購入時) ※2023年 350円となっています。ご注意ください
▪︎賞味期限:2日間
▪︎特定原材料等:ごま
穀物を混ぜ込んだ餅に、焼き印を押してうり坊に見立てたものが一般的ですが、《川口屋》さんの『亥の子もち』は胡麻いっぱいの意匠です。割ってみると、中から柿と銀杏が出てきました。
これは、うり坊が食べた木の実や柿の見立てなんだそうです。楽しい✨毎年食べているお気に入りのひとつ。
一番最初に食べたのは2018年なのですが、この話を聞いて和菓子の見立ての面白さに興味を持ったものです。
ひとくちメモ
◇香ばしい白胡麻、黒胡麻のプチプチ感が楽しい一品。とろりとした餅との相性もよし。 ◇とろりとした餅がうちの子どもにも好評。もっと食べたい✨とおかわり希望するほど。 ◇中はつぶ餡。あっさりとした上品な味わい。 ◇コリッとした銀杏と完熟柿がアクセントになっている。 |
うり坊そっくり!?《鈴懸》の『亥の子餅』胡桃入り求肥製 小豆こし餡
『亥の子餅』《鈴懸》
▪︎販売期間:亥の日ごろの数日 ※2023年は11月6日~11月13日
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:くるみ
胡桃入りの求肥で、可愛らしいうり坊に見立てた一品です。求肥の中央にひとすじ入った焼き印が縞模様を表していて、うり坊の風貌をより確かなものにしています。
《花桔梗》の黒糖香る『亥の子餅』黒糖入り求肥製 柿·栗入り小豆こし餡
『亥の子餅』《菓匠 花桔梗》
▪︎販売価格:1個324円(税込)※2021年購入時
▪︎賞味期限:当日中
▪︎栄養成分表示:1個あたり199kcal
求肥に練り込まれた黒糖が独特な風味を生んでいる『亥の子餅』です。時折、プチプチと食感を楽しませてくれる胡麻の存在が、いいアクセントになっています。
割ってみると中から柿、栗のかけらがコロコロと。豊穣の秋をうり坊と喜びあう、そんな仕上がりになっていますね。
今回ご紹介した和菓子店舗
《川口屋》
住 所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-13-12 ・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分 |
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電話 | 052-971-3389 ※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
休業日 | 日曜日・祝日・第3月曜日 |
《鈴懸》本店
住 所 | 〒 812-0026 福岡市博多区上川端町12番20号ふくぎん博多ビル1階 (google map) 福岡市地下鉄「中洲川端駅」91m ・福岡市地下鉄「中洲川端駅」5番出口からすぐ |
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電 話 | 092-291-0050 |
営業時間 | 【菓舗】9:00~19:00/【茶舗】11:00~19:00(L.O.食事18:00、甘味18:30) |
定休日 | 1月1日・2日 |
《鈴懸》JR名古屋高島屋店
住 所 | 〒450-6090 名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 和菓子売り場 (google map) |
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電 話 | 052-485-4328 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | ※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。 |
《花桔梗》本店
住 所 | 〒467-0003 愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20 名古屋市営地下鉄桜通線「桜山」駅4番出口より南東へ徒歩約10分 |
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電 話 | 052-841-1150 |
営業時間 | 10:00~19:00 ※茶寮(イートイン)利用は11:00〜17:00 |
定休日 | 1月1日 |
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