おすすめ和菓子『山紅葉』『熟柿』《和の菓さんのう》~【マツコ会議】感想

和の菓さんのう

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

11月20日放映された「マツコ会議」に《和の菓さんのう》こと三納寛之さんがご出演なさっていました。共演の三木アリッサさんもインパクトありましたねー。マツコさんもインパクト大の三木さんの後に、真面目な職人風の三納さんの登場にホッとしたのもつかの間、「フリーランスの和菓子職人??」と、訝しげな表情になっていたのがツボでした。

新たに和菓子屋さんを開くとして、どこに照準を合わせて和菓子を作ったらいいかはポイント。ビジネススタイルとして、今まで上生菓子に敷居の高さを感じていた若者に訴求力がある方法だとマツコさんも納得の様子でした。

スタジオに提供された和菓子は『宵花火』『雪だるま』。『雪だるま』の愛らしい姿に“これは無理よ~“と抵抗みせるマツコさん。が、フランボワーズ餡だと聞き、食べないわけにいかないと「雪だるまの正しい食べ方」を披露。グサッとまる飲み(笑)されていました。

マツコさんの和菓子に対するコメントが秀逸で、ちょっぴり感激いたしましたね。

私たちは、何百年もかけて完成されたものを見てそれをすべてだと思っている。けど、和菓子も最初は今のようではなかったはず。少しずつ変わっていって(和菓子文化は)生き残っている。

だから、結構なことをしても平気。こういう人達がめちゃくちゃすればいい。そうやって(時代の風潮に合わせて)和菓子は生き残ってきた、何百年も。

ちなみに三木アリッサさんはアメリカ人セレブに支持されている宝石のような琥珀糖を披露されていましたが、《和の菓さんのう》の琥珀糖も素晴らしいですよ。

参考:秋声と『恋心 ラズベリー』~おすすめ琥珀糖《和の菓さんのう》

ではでは、他にも美しい《和の菓さんのう》さんの上生菓子をご紹介いたしましょう。

『熟柿』羽二重餅製柿餡

『熟柿(じゅくし)』賞味期限2日

《和の菓さんのう季節の上生菓子セット》より

本物の柿と見紛うばかりの艶々した『熟柿』。つやつやの正体は羽二重餅をさらに羊羹で薄くコーティングしているからです。手間暇かかっていますね✨固くなったヘタの部分の色合いも、柿の実の生き生きした様子とのコントラストが感じられて素敵です。

中は、柿のコンポート入り柿餡。蕩けるような柔らかい羽二重餅と、舌の上に感じる柿のコンポートの欠片は、秋の滋味をそのままいただくような感覚でした。

『山紅葉』大納言鹿の子豆求肥芯

『山紅葉』賞味期限2日

《和の菓さんのう季節の上生菓子セット》より

わぁ、なんて風雅な佇まいの御菓子なんでしょう✨と感嘆した一品です。色を変えつつある紅葉が映えるよう、大納言鹿の子豆にそぉっと置かれています。紅葉が際立つように、銘々皿も黒で合わせてみました。この見事な紅葉、いったい何で出来ているのでしょう。

…正解は「練りきり」です。でも、練りきり製だけではこんなピンとした葉先にはならないそう。練りきりを羊羹で裏打ちして、この形を留めているのです。意匠は「鹿の子に紅葉1枚」と大胆な構図ながら、なんて繊細な…ため息がこぼれるような美しさですね。

《和の菓さんのう》11月の上生菓子セット内容

左上から時計回りに

  • 『紫式部』練りきり製つぶ餡
  • 『山茶花』練りきり製小豆こし餡
  • 『銀杏重ね』ういろう製白餡
  • 『山紅葉』大納言鹿の子豆
  • 『熟柿』羽二重餅製柿餡
  • 『秋深し』胡麻きんとん製道明寺芯

今回ご紹介したフリーランス和菓子職人

《和の菓さんのう》

定期販売

名古屋星ヶ丘テラス 毎月第2火曜日・第3日曜日 

岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日

※インスタグラムで予約可

「声優と夜遊び」という番組では、声優さん達と一緒に和菓子作り体験をなさっています。その時の様子は、こちらの記事をご覧くださいませ。

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