【2023年】1月~12月のベストワン和菓子をみてみよう💓

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

あと数時間で新しい年の幕開けですね。一年を振り返ってみると「ささらがた10周年」記念企画~ぐるっと一周世界旅行でさまざまな国とそれにまつわる和菓子を楽しんだり、【やっとかめ文化祭】で和菓子作りに挑戦したり充実した和菓子ライフを過ごすことが出来ました。長年食べてみたいなぁと思っていた和菓子もいくつか堪能できて僥倖でした。

では、今年食べた「月間和菓子9選」よりベストワンをご紹介したいと思います。

1月ベストワン『春光』雪餅きんとん製 白こし餡

御題菓子『友』浮島製&餡村雨製《亀広良》
『藪柑子』練りきり製小豆こし餡《和の菓さんのう》
『初日の出』練りきり製黒糖あん《芳光》
『花びら餅』羽二重餅製白味噌あん《両口屋是清》
迎春和菓子《千本玉壽軒》
◇『春光』雪餅きんとん製 白こし餡
◇『寿ぎ』きんとん製 こし餡
『絵馬の薯蕷』薯蕷製備中白小豆紅餡《川口屋》
『ひとくち羊羹 梨羹』《丸屋本店》
『ささらがたブラジル』餡村雨製&コーヒー餡《両口屋是清》
『七草餅』七草入り道明寺餅製《たねや》

1月は【人日の節句】にちなんだ『七草餅』やお正月の定番『花びら餅』、干支和菓子や御題菓子など華やかな和菓子のラインナップとなりました。そのなかでベストワンは『春光』としました。

静謐なお正月のなか、真っ白な雪餅きんとんの美しいこと。京菓子の「雪餅」を食べてみたいと予てより思っていたところ、お正月和菓子セットに見つけ購入に至りました。本来は繊細なきんとんの芯は黄身あんなのですが、お正月特別バージョンで紅色に染められた白こし餡となっています。

2月ベストワン『清浄歓喜団』揚げ皮製小豆こし餡

『Kasane-春』琥珀糖《柏屋つちや》
『バレンタイン羽二重』羽二重餅製備中白小豆こし餡《松屋長春》
『ささらがた ちょこれーと』錦玉羹&チョコレート味羊羹《両口屋是清》
『和栗のモンブラン』《花桔梗》
『花束を君に』練りきり製小豆つぶ餡《和の菓さんのう》
『なおい最中』最中皮製 丹波大納言小豆つぶ餡《松屋長春》
『下萌え』ういろう製 白小豆こし餡《両口屋是清》
『清浄歓喜団』揚げ皮製小豆こし餡《亀屋清永》
『福豆』京こなし製 丹波大納言小豆こし餡《亀広良》

2月のベストワンは『清浄歓喜団』

奈良時代に唐から伝わった唐菓子の一種である『清浄歓喜団』。遥か昔から伝わる和菓子を今もなお口にすることが出来ることに喜びを感じます。

どうしても1つに絞りきれなかった!ということて、次点で『花束を君に』を選びたいと思います。精巧で愛らしい花束の姿に心和みましたね。

バレンタインの時期なので「愛をこめて花束を」というコンセプトなのでしょうが、この時期資格取得の勉強中だったので、祝福の花束として味わいました。ちなみに上級試験には合格いたしました✨

3月ベストワン『初かつを』葛入り蒸し羊羹製

『大極殿』焼き皮製白こし餡《大極殿本舗》
『ささらがたカナダ』焼き皮製メープルシロップ羊羹《両口屋是清》
『牡丹餅』《たねや》
『春風』大納言鹿の子製《和の菓さんのう》
『初かつを』葛入り蒸し羊羹《美濃忠》
『小形羊羹いちご』《とらや》
『雛祭り』道明寺製丹波大納言こし餡《京菓子司 亀広良》
『利休巻』松風 こし餡《川口屋》
『そやかて』~尾張名古屋バージョン《仁々木》

3月のベストワンは『初かつを』です。

葛入りの蒸し羊羹が瑞々しく、もちっとした歯ごたえが絶品の『初かつを』。美しい一斤染(いっこんぞめ)色の断面が鰹と見紛うばかりで感嘆します。ぜひ、来年もリピートしたい一品です。

4月ベストワン『千歳』求肥製小豆こし餡

『本陣最中』最中皮製小豆こし餡《瑓永昌堂》
『乙女の果実』こなし製小豆こし餡《美濃忠》
『ブルーノいちご大福』羽二重餅製白餡《一朶》
『ささらがたニュージーランド』羊羹製&上南羹《両口屋是清》
『MIO(ロゼシャンパン&アドベリー)』琥珀糖《NANASAN》
『柴舟』《柴舟小出》
『桜餅(焼き皮製)』&『桜餅・紅(道明寺製)』《とらや》
『風雅巻き 15本セレクトパック』《風雅》
『千歳』求肥製小豆こし餡《加賀藩御用菓子司 森八》

4月は金沢旅行に行ったのでおいしい和菓子にたくさん出会えました。さすが「日本三大和菓子処」!『本陣最中』のあんこも引けを取らない味わいでしたが、ベストワンは《森八》さんの『千歳』といたしました。

コシの強い求肥で吟味された能登大納言小豆餡を包み込んだ紅白の餅菓子です。求肥にまぶされた紅白の和三盆糖が繊細かつ上質で、うっとりするぐらいおいしいんですよ。

5月ベストワン『ユキウサギ』寒氷製(擦り琥珀)

『玉水』薯蕷饅頭製 丹波栗入り《丹波栗菓匠大福堂》
『ユキウサギ』寒氷製(擦り琥珀)《柏屋つちや》
『ささらがたシンガポール』村雨餡製&マンゴー羊羹製《両口屋是清》
『柏餅』みそあん&つぶあん《たねや》
『夏みかん 松風』《老松
『感謝花』練りきり製 小豆つぶ餡《和の菓さんのう》
『青嵐』ういろう製 白こし餡&羊羹製《俵屋吉富》
『四葩』ういろう製 白小豆こし餡《鈴懸》
『卯の花』薯蕷きんとん製 道明寺芯《御菓子所 芳光》

5月のベストワンは『ユキウサギ』としました。

シャリシャリとろんとした食感が楽しい寒氷製の一品です。琥珀糖よりも全体的に柔らかで仄かな甘みに和みます。干支「卯」をモチーフに作られたとのことで来年は「龍」のものがいただけるのでしょうか。今から楽しみです。

6月ベストワン『水光る』練りきり製 黒こし餡(伊勢芋入り)

山人艸果『夏柑糖』~非時香果《有職菓子御調進所 老松》》
『月乃福福餅(抹茶)』道明寺餅製 小豆つぶ餡&抹茶《御菓子所 まつ月》
『水光る』練りきり製 黒こし餡(伊勢芋入り)《御菓子所 芳光》
『若鮎』錦玉製 黒小倉あん《加賀藩御用菓子司 森八》
『四葩よひらの花』練りきり製 小豆こし餡《和の菓さんのう》
創作栗きんとん『レモン栗苞』《御栗菓子 松月堂》
『ささらがた トルコ共和国』ヨーグルト羊羹&錦玉羹《両口屋是清》
『水無月』葛入りういろう製《川口屋
『てまり花』道明寺製 村雨餡《御菓子所 芳光》

6月16日は【和菓子の日】。「嘉祥の儀」に肖って7種類の和菓子を用意してお祝いします。6月に入るとどんな和菓子を組み合わせようかと何処となく高揚するものです。ぜひ来年も楽しみたいものですね。

さて、そんな6月のベストワンは『水光る』を選びました。

薄浅葱(色)に白の練りきりを掛け合わせ、水面の光るさまを表現した『水光る』。水の透明感やひんやりとした触感まで伝わるかのような一品です。伊勢芋の風味が柔らかに黒糖餡の濃厚な甘みを包み込んでいます。

7月ベストワン『したたり』琥珀羹

『青竹』餅製小豆こし餡《御粽司 川端道喜》
『かりんとう饅頭』《金蝶園総本家》
『七夕』錦玉製&抹茶羊羹《京菓子司 松屋長春》
『芙蓉』本葛製白餡《和の菓さんのう》
『したたり』琥珀羹《亀廣永》
『ささらがた 南アフリカ』ルイボスティー&羊羹《両口屋是清》
『翔 SHOU(あんず)』杏&羊羹《京御菓子司 亀屋清永》
『鬼灯』こなし製小豆こし餡《美濃忠》
『きんつば水羊羹 莢』《きんつば中田屋》

7月のベストワンは『したたり』

【祇園祭】の「菊水鉾茶席」にて振るまわれる美しい和菓子『したたり』。沖縄産の黒糖、上質なざらめ、阿波産の最高級和三盆、コシの強い丹波の寒天と厳選された素材で仕上げられています。

8月ベストワン『つるの子』

『大和茶大福口福餅』抹茶大福《CRANCHA》
『一六タルト 甘夏みかん』《一六本舗》
『女郎花』葛饅頭製 小豆こし餡《御菓子所 松華堂》
『金魚鉢』すだち風味錦玉羹《和の菓さんのう》
『つるの子』《西岡菓子舗》
『ささらがた イタリア』三層の羊羹製《両口屋是清》
『京観世 オレンジ』村雨餡製《鶴屋吉信》
『星逢かん』蜜柑錦玉羹《俵屋吉富》
『杏(あん)』本葛製《鈴懸》

8月は愛媛旅行で銘菓「タルト」の食べ比べ等を楽しみましたよ。そのなかから松山城の周辺に位置する《西岡菓子舗》さんの『つるの子』をベストワンとして選びました。

和菓子というよりも「卵」そのものの意匠をした『つるの子』。シュワッと口の中で溶けゆくマシュマロ生地が何とも言えず美味なんです。触り心地もよく、いつまでもフニフニ触っていたくなるのが困りもの。半分に割ってみると中は黄身餡、ますます「卵」にしか見えなくて愉快、愉快。

9月ベストワン『菊花餅』餅皮製 小豆こし餡

『月影』黒糖羊羹製 くるみ入り《亀屋清永》
『ゆうたま』錦玉菓子《菓遊 茜庵》
『ささらがた フランス』村雨餡&羊羹製 トリュフ塩入り《両口屋是清》
『菊花餅』餅皮製 小豆こし餡《御粽司 川端道喜》
『着せ綿』こなし製 小豆こし餡《京菓子司 末富》
『瀬戸の藍』練りきり製 小豆こし餡《御菓子処 吾妻軒》
『栗むし』栗蒸し羊羹《小布施堂》
『山むすび~職人醤油 白たまり』五穀米せんべい《五穀屋》
『名月』こなし製小豆こし餡《川口屋》

正直、9月が一番難しかった…どれもこれも素晴らしく甲乙つけ難いなか、ベストワンは《川端道喜》さんの『菊花餅』にいたしました。

佇まいが凛としていて美しい『菊花餅』。意匠の素晴らしさも然ることながら、あんこがこの上なくおいしい。お値段が少々高いので頻繁には買えない《川端道喜》さんの和菓子ですが、折を見て来年もいただきたいものです。

10月ベストワン『鹿の子もち』練りもち製間林檎·栗入り丹波大納言小豆つぶ餡

『山づと』こなし製栗きんとん《和の菓さんのう》
『和栗のモナカ』最中皮 チョコレートクリーム&栗あん《小布施堂×カカオハナレ》
『あくまき』餅菓子《味のくらや》
『鹿の子もち』練りもち製林檎·栗入り丹波大納言小豆つぶ餡《川口屋》
『きせつのさがしもの』半生琥珀糖《薄氷本舗 五郎丸屋》
『栗ごもり』蒸し羊羹製 栗きんとん入り《栗菓匠 泉》
『栗鹿の子』栗鹿の子製 白小豆あん《とらや》
『宇治抹茶あんみつ』《伊藤久右衛門》
『王将』練りきり製 小豆こし餡《和菓子処 三好屋老泉》

10月は栗の和菓子が目白押し。藤井聡太七冠が八冠達成の偉業を成し遂げたのも10月でしたね。衝撃的な『あくまき』や華やかな『きせつのさがしもの』、『和栗のモナカ』も印象に残っています。そんななか、10月のベストワンに選んだのは『鹿の子もち』

佇まいこそシックですが、中は林檎·栗入りの丹波大納言小豆つぶ餡と滋味に富んでいます。丹波大納言小豆のあんこが絶品でしたね。

11月ベストワン『深山路』かるかん製&上がり羊羹

『円空大黒天もなか』最中皮 小豆つぶ餡《御菓子司 もち観》
『銀杏餅』羽二重餅製 小豆こし餡《京菓子司 末富》
『千鈴』干菓子《きよめ餅総本家》
『銀杏』大納言製 求肥&羊羹製《和の菓さんのう》
『深山路』かるかん製&上がり羊羹《京菓子処 梅屋光孝》
『栗鹿の子』栗甘露煮&小豆つぶ餡《孝和堂本店》
『初雁(はつかり)』黒糖葛製 百合根入り小豆こし餡《御菓子司 桔梗園》
『亥の子餅』黒糖入り羽二重餅製 栗·柿·金ゴマ入り小豆こし餡《一朶》
『織部薯蕷』薯蕷饅頭製 紅餡《川口屋》

【やっとかめ文化祭】の和菓子企画でさまざまなおいしい和菓子に出会えた11月。ベストワンは『深山路』といたしました。

上がり羊羹とかるかん製の絶妙なバランスで作られた『深山路』。なめらかな上がり羊羹は写真で見ても艶やかで美しい。真っ白なかるかんにはふんわりきめ細やかな仕上がりになる伊勢芋が使われています。

12月ベストワン『和菓子屋さんのシュートレン』

『めで鯛もなか』最中皮製 小豆こし餡《藤江屋分大》
『冬ごもり』黄身しぐれ製 梅餡《川口屋》
『日向夏ようかん 黄娘』《味のくらや》
『雪華』吉野羹&黒糖羊羹《和の菓さんのう》
『朔月(はじめ)』焦がしバターあんやき《京らく製あん所》
『がんね栗衛門』栗きんとん《がんね栗の里》
『和菓子屋のシュートレン』《京菓子司 亀広良》
『ゆき餅』道明寺餅製 小豆こし餡《川端道喜》
『市田柿ミルフィーユ』干し柿&栗きんとん《信州里の菓工房》

今年最後のベストワンは『和菓子屋さんのシュートレン』にいたしました。クリスマスを彩るドイツの伝統菓子を和素材で仕上げてあります。

《亀広良》さんは京都の老舗《亀末廣》さんの流れを汲む名店です。厳選された国産小麦、利平栗や丹波大納言小豆などを惜しみなく使った和シュートレンは絶品間違いなしでしょう。

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