【2024年】新年を言祝ぐ迎春和菓子《御菓子司 聚洸》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

干支は「甲辰(きのえたつ)」。「甲辰」は“成功という芽が成長し姿を整えていく”年と云われています。

新年初投稿はそんな年に相応しい美しい和菓子でスタートしたいと思います。どうぞお楽しみください。

《御菓子司 聚洸》の迎春和菓子

『迎春和菓子5選』《御菓子司 聚洸》
▪︎販売価格:1箱5個入り 2,900円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:大豆、卵、やまいも
▪︎栄養成分表示:100gあたり 197.3kcal

2006年に創業した《御菓子司 聚洸》の高家 裕典氏は京菓子の老舗《塩芳軒(しおよしけん)》に生まれ、わらび餅で有名な名古屋の《芳光》で修業なさったという方。「源氏物語」をテーマした和菓子を纏めた一冊「御菓子司 聚洸の源氏物語」を読んだときから、いつか食べてみたいと思っていた念願が今年叶いました。一度は予約数に達した迎春和菓子(…あっという間だった)、たまたま数量に空きが出て見事購入するに至りました。

ちなみに著書では『花びら餅』をアレンジして牛車の車輪に見立てた菓銘『車の音』が出てきます( 第十六巻「関屋」)。

『丹頂』薯蕷製 小豆つぶ餡

原材料名小豆(国産)、つくね芋、砂糖、上用粉、白小豆、餅粉/着色料

ふんわりときめ細やかな薯蕷の白にひとすじの赤。余計なものを削ぎ落とした風情に、新年の静謐さが感じられる一品です。

中の餡は白小豆に小豆つぶ餡が包まれた二層構造になっています。小豆の粒がしっかりと感じられてつぶ餡好きとしては嬉しいかぎり💕ふんわりとした薯蕷はほんのりと甘く、つくね芋のいい香りがします。

『はつはる』浮島製

原材料名砂糖(国内製造)、白小豆、全卵、上用粉/着色料  

はんなりとした京都らしい色合いで作られた浮島製に梅の焼き印を押し、新春のお慶びを表現しました。

梅は早春の寒気の残るなか百花にさきがけて花開き、春の訪れを知らせます。

『絵馬』黒糖羽二重餅製 白こし餡

原材料名砂糖(国内製造)、白小豆、羽二重餅粉、黒糖、卵白、澱粉/金箔

そば薯蕷かな?と思いきやフワフワの羽二重餅餅に「辰」の焼き印が押された干支菓でしたね。羽二重餅製のものは迎春和菓子セットに『花びら餅』と『絵馬』の2つありますが、食感が違うのが面白いところ。こちらは餅の弾力と仄かに黒糖の風味が感じられる一品となっています。

中は白小豆こし餡。上品な甘さが黒糖羽二重餅とよく合います。

『花びら餅』羽二重餅製 白味噌あん

原材料名砂糖(国内製造)、羽二重餅粉、白小豆、ごぼう、卵白、白味噌、澱粉/着色料

毎年色んな和菓子屋さんの『花びら餅』をいただきますが、凛として美しいと感じたのは初めてかもしれません。きめ細やかな羽二重餅は美しい半円を描き、透き通るような牛蒡は三角形に仕上げられています。淡紅色と生成り色に染められた味噌あんは甘みのなかに仄かな塩味が感じられ、軽やかな食感の羽二重餅と相性抜群。至福のひとときが味わえる一品です。

【花びら餅】の由来
平安時代、正月に執り行われる宮中行事に【歯固めの儀】というものがありました。紅白の餅、大根、猪、押鮎などの固いものを食べて、延命長寿を祈願する儀式です。『花びら餅』はその風習が簡略化されて広まったもの。甘く煮た牛蒡が押し鮎、味噌餡が猪の見立てになっています。

『松』小田巻きんとん製 小豆こし餡

原材料名砂糖(国内製造)、小豆、白小豆、つくね芋/着色料

黄浅緑と淡紅藤(うすべにふじ)色が織り成す美しい小田巻きんとん製の『まつ』。薯蕷きんとん製なので餡製のものより芯がしっかりとした糸巻き状に仕上がります。「千代の春」さながら長寿・繁栄を祈って祝うのに相応しい雅やかな一品です。

ちなみに「襲色目」では緑×紫で「松重(まつかさね)」を表します。

【小田巻きんとん】とは
小田巻という筒状の道具を使ってモンブランのように巻き付けて成形するきんとん。棒状にした練りきりを入れて均等に絞り出すようにするのですが、なかなか難しく綺麗に巻き付けるのに3年ほど要すると云われています。

今回ご紹介した和菓子店舗

《御菓子司 聚洸》

住 所 〒602-0847
京都府京都市上京区大宮通寺之内上ル3丁目 筋違橋町548-4

□京都駅から市バス·9系統 乗車約28分「天神公園前」より徒歩5分
□京都市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」より徒歩13分
電話075-431-2800
営業時間10:00~17:00 
休業日日曜日·水曜日·祝日

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