こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
12月21日より二十四節気【冬至】に入ります。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
太陽が一番南の位置まで行って、日照時間の短さが至る(きわまる)頃ですよとの意を示しています。この日を境に少しずつ日が伸び、春へと向かいます。なので、二十四節気では【冬至】を基点として1年が巡る仕組みになっています。
【小雪】の七十二候 | 名称 | 意味 |
初候 12月21日〜12月24日頃 | 乃東生(なつかれくさしょうず) | 夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃。 |
次候 12月25日〜12月29日頃 | 麋角解(さわしかつのおつる) | ヘラジカの角が生え変わる頃。 |
末候 12月30日〜1月3日頃 | 雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる) | 降り積もった雪の下で、麦が芽を出しはじめる頃。 |
【冬至】には柚子風呂に入ったり、小豆粥・こんにゃく、「ん」のつく食べ物を食べると良いと言われています。
【冬至】の七種~「ん」が2つ付いていて、たくさんの運が呼び込める素材 □「南京 なんきん(かぼちゃ)」 □「蓮根 れんこん」 □「人参 にんじん」 □「銀杏 ぎんなん」 □「金柑 きんかん」 □「寒天 かんてん」 □「饂飩 うんどん(うどん)」 |
今回は「南京[なんきん](かぼちゃ)」を使った和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『南瓜まんじゅう』薯蕷饅頭製
『南瓜まんじゅう』《五十鈴茶屋》
▪︎販売価格:1箱2個入り 550円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より3日間
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:【緑】1個あたり 105kcal 【朱】1個あたり 104kcal
カボチャに見立てた2種類の薯蕷饅頭が楽しめる《五十鈴茶屋》の『南瓜まんじゅう』。パッケージには吉祥紋様である「雪輪」が描かれています。寒い冬に積もった雪は春になれば雪解け水となり、野山を充分に潤し秋には豊かな実りをもたらします。そのため、雪は古来より「五穀の精」と呼ばれ、その年が豊作になる吉祥の象徴ともいえます。1年のはじまりとされる【冬至】にはぴったりな文様といえるでしょう。
原材料名 | 【緑】砂糖(国内製造)、手芒豆、かぼちゃペースト、米粉、やまいも、米酢/着色料(カラメル、黄色5号、黄色4号、青1号) 【朱】砂糖(国内製造)、小豆、米粉、やまいも、米酢/着色料(カラメル、黄色4号、赤3号、赤106号) |
いい薯蕷は生地がふっくら、つやつや。しっとりとやわらかい食感、ほのかな芋の香りが感じられます。賞味期限は3日間ですが、購入時には翌日までとなっていました。作られてから1日経ってもこのつやつや感。素晴らしいですね。
ところで原材料名の「米酢」におやっ?と首を捻りました。薯蕷饅頭に入っているのは珍しい…調べてみると、蒸す前に生地が割れないように希釈した米酢をかけることがあるようです(《五十鈴茶屋》さんがそうされているのかは存じません。念のため)。
半分に割ってみると、薄生地ながらもきめ細やかさが見てとれます。あんことの一体感も良く、やさしい甘さに癒される一品です。【緑】のかぼちゃ餡がこっくりとしてしみじみとおいしいですね。
今回ご紹介した和菓子店舗
《五十鈴茶屋》本店
住 所 | 〒516-0025 三重県伊勢市宇治中之切町30 【Google Map】 五十鈴川駅から1,585m ・近鉄鳥羽線「五十鈴川駅 」徒歩24分 |
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電話番号 | 0596-22-7000 0596-22-3012 |
営業時間 | 9:00~17:00 (喫茶は9:30~16:30) |
休業日 | 年中無休 |
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