そうだ!和菓子屋へ行こう~《三好屋老泉》編

おすすめ和菓子屋さん

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

素敵なカフェでまったりは、なかなか出来ないこのご時世。せめて、おいしい和菓子を買って家での抹茶タイムを楽しみたいですね。桜の季節が過ぎ去って、次はどんな和菓子が並んでいるのかなぁと考える時間は、至福のときといえるでしょう。

さて、今回も素敵な和菓子屋の暖簾をくぐってみましょう。

和菓子の伝統とイノベーション《三好屋老泉》

和菓子処《三好屋老泉(みよしやおいずみ)》の三代目・三好翔太さんは、1991年生まれとまだお若い店主です。日本各地での修行で身につけた伝統的な技法と、その若い感性で生み出されたイマジネーション豊かな作品の両方を味わえる店となっています。

三好翔太さんのプロフィール

賞歴

  • 2013年 全国菓子研究団体連合会Jr部門銀賞       
  • 2013年 全国和菓子協会より優秀和菓子職に認定(最年少22才で認定)
  • 2017年 全国菓子研究団体連合会 上生部門優秀金賞受賞

台北や高雄でのイベントで和菓子作りを披露。国際的にも活躍中。

美しい和菓子と可愛らしい和菓子

店内入るとまず目につくのは、動物のモチーフを意匠としたキュートな作品たち。そして、技巧を凝らし芸術作品の域まで達した『はさみ菊』

  • 『アニマル生菓子』と『はさみ菊』は、予約販売のみ。
  • 注文受付は『アニマル生菓子(1個480円)』は2個から、『はさみ菊(840円~)』は1個からです。
  • 受け渡しは注文から5~7日。

和菓子製作の様子も映像で流しているので、思わず見入ってしまいます。なかなか商品ケースにたどり着けません(笑)

壁に掛かっている木型も見事で、こういう道具で素敵な和菓子が出来上がるのかと思うと感慨深いものがあります。

ようやく商品ケースまで辿り着くと、そこには季節の和菓子が並んでいます。その値段、な、なんと210円…安い、安すぎる。お子さんのお小遣いでも買えちゃう値段設定です。通常、上生菓子だと300円~400円台のところが多い印象ですが、地域性なのでしょうか。

4月上旬に購入した和菓子

左から順に

  • 『春の山』ういろう製黄み餡
  • 『花籠』練りきり製きんとん乗せ
  • 『染井吉野』練りきり製こし餡

他にも、日持ちのするどら焼きや干菓子、瀬戸の街並みに見立てた『朱の小径』など商品ラインナップも豊富です。

こちらの商品もおすすめ『Piece』

詳しくは、瀬戸の魅力が詰まった薬膳干菓子『piece(ピース)』~おまけ💓『アニマル和菓子』をご覧ください。

次世代につなぐ和菓子職人《三好翔太》

注文した可愛らしいアニマル生菓子を手に、嬉しそうなお子さんの様子をインスタグラムで見かけたことがあります。自分のためだけに作られた和菓子、喜びもひとしおでしょう。

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コアラさん、かわいい!ぞうさん、好き。

と言っていた子どもたちも、やがて和菓子の味に魅了され、和菓子のもつ物語の豊かさに心惹かれる日が来るかもしれません。…210円なら買ってみようかなと思うかも!

そうやって、和菓子の味に慣れ親しんだ次世代を育ててると思うのは穿ち過ぎでしょうか。

和菓子の世界は《伝統を守る》閉鎖的なものでなく、時代のエッセンスを取り入れて進化する柔軟性の高い文化といえます。今も残る、日本最古の和菓子といわれる『椿餅』も、元々、別の形をしていました。《守破離》を通じて新しい時代を切り拓く、三好翔太さんの和菓子にはそんな趣意を感じてなりません。

今までに食べたモチーフ行事和菓子を紹介

桃の節句、端午の節句、クリスマスなどの行事ごとの際には、アニマル生菓子なども店頭やデパート催事に並びます。こちらはさすがに210円とはいかないようですが、受注製作に比べるとお値打ち価格でアニマル生菓子を食べることができます。

七夕和菓子『願い笹』羽二重時雨製

ひとくちメモ

  • 細かなひび割れが見てるものを楽しませる意匠になっている。
  • 口溶けなめらか、ほろっと崩れる感覚が絶妙。
  • 中は抹茶餡。
  • 丸いフィルムはお月さまの見立てなのかな?
  • 金箔は夜空の星を表していると思われる。

謎の羽二重時雨(はぶたえしぐれ)の製法、初めて知りました。白餡と卵白(もしくは黄身)を練り上げ、何度も裏漉しして作る生地らしいです。

七夕和菓子『サマーバレンタイン』ういろう製

ひとくちメモ

  • ういろう製の白は、透明感があって涼しげ。サマーバレンタインの銘にぴったりな素材。
  • ういろうの皮にうっすらと透ける水色のぼかしが素敵。
  • 中は白味噌餡。ういろうは米粉なので、味餡との相性も抜群。
  • 七夕の、一年に一度の逢瀬をサマーバレンタインと名付けるネーミングセンス。
  • ハートの飾りも4つまとまると、まるで幸せを運ぶ四つ葉のクローバーのよう。

今回紹介した和菓子店舗

三好屋老泉

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