【Valentine’s Day】おすすめ和菓子『玉響(たまゆら)』《乃し梅本舗 佐藤屋》

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

今回ご紹介するのは代表銘菓『乃し梅』で広く知られる老舗和菓子屋《乃し梅本舗 佐藤屋》さんの『玉響(たまゆら)』。八代目が立ち上げた“佐藤屋の伝統銘菓であります「乃し梅」を見直してもらおうプロジェクト”のなかでも最高傑作と呼び声が高い逸品です。元々バレンタイン限定商品だったものが好評につき今では通年販売されています。以前、JR 高島屋の和菓子バイヤー·畑 主税氏が紹介されていていつか食べたいと願っていたもの。タイミングよくValentine’s Dayに食べることが叶いました💕

【乃し梅】の成り立ち
1600年代の山形藩主•最上義光公の御殿医として招かれた小林玄端が長崎で会得したきたと云われる気付け薬が発端。
その後薬屋生まれの《佐藤屋》初代•松兵衛が菓子屋を創業し、伝承されていた気付け薬を受け継ぐ。江戸期は潰した梅に砂糖と葛粉を混ぜたものだった『乃し梅』は、代々試行錯誤のすえ薄く流した寒天を「干して乾燥させる」製法にたどり着き、明治初期に現在の菓子の形となった。

『玉響(たまゆら)』チョコレート×白餡×乃し梅

『玉響(たまゆら)』《乃し梅本舗 佐藤屋》
▪︎販売価格:1箱6個入り 1,620円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より10日間
▪︎特定原材料等:大豆、乳製品
▪︎栄養成分表示:100gあたり 413kcal

玉響(たまゆら)とは、勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。転じて「わずかな余韻」を表した言葉で、柿本人麻呂が詠んだ歌に由来します。

玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今日の朝(あした)に恋ふべきものか

昨夕、ほんの僅かなひとときお会いしたばかりなのに、今朝にはもう恋しくなるなんてことがありましょうか。

『玉響(たまゆら)』は、濃厚なカカオの香りのあとに立ち上る『乃し梅』の爽やかな酸味が堪能できる逸品です。バターは使用せず、白あんと寒天をベースに生クリームの量も抑えつつも濃厚なカカオの味わいが楽しめる仕上がりになっています。羊羹の製法に基づいてつくられた和×洋のチョコレート菓子なので、溶けて白い油脂分が溶けだす「ブルーム」という現象が発生しません。常温保存が可能なのも魅力的なところ。ショコラティエの方からも製法の工夫について絶賛をいただくことが多いんだそうですよ。

原材料名チョコレート(国内製造)、乳等を主要原料とする食品、砂糖(国内製造)、白あん、梅肉、水飴、寒天、粉あめ/トレハロース

『乃し梅』好きとしては、チョコレートと合わせたらいったいどんな味わいになるかと興味津々でした。石畳を彷彿させる配置にも妙味を感じます。ひとくち食べてみると分かりますが、濃厚な生チョコの風味に爽やかな酸味がいい塩梅に軽やかさを生んでいます。生チョコの濃厚さはちょっと…という方にもぜひ食べてもらいたい味わい。『乃し梅』のフルーティーさが濃厚な生チョコとかけ合わさることで相乗効果のおいしさをもたらしています。ムニムニした『乃し梅』の食感ととろりと溶けるチョコレートのコントラストもなかなか乙なものです。

今回は抹茶に合わせましたが、八代目·慎太郎氏のご提案どおり燗酒とのペアリングも洒落ていますね。[和菓子をちょっと自由に]を体現する御菓子としておとなのOFFにおすすめな御菓子です。

今回ご紹介した和菓子店舗

《乃し梅本舗 佐藤屋》本店

住 所 〒990-0031 
山形県山形市十日町3-10-36  
山形蔵王ICより山形駅方面へ車で20分 山形駅から840m 
□山形駅より徒歩14分、車で5分
駐車場5台あり
電話番号023-622-3108
営業時間9:00~18:00
休業日元旦のみ

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