こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日4/1は、漢数字で『四月一日』と書いて『わたぬき』と読ませます。これは、4月1日に着物の綿を抜いて、袷の着物に衣替えしたことから由来しています。
うちの子も、ここ数日の陽気で半袖が着たいと言うので、昨年のを引っ張り出したところ
おかあさ~ん、脇がパツパツ。腕を回せないよー。
…子どもの成長には綿を抜く程度では追い付かないですね。
新社会人の方は、学生という衣を脱ぎ捨て、今日から未知なる一歩を踏み出されたのでしょう。駅のホームで見た新社会人のみなさんは、初々しかったなぁ。きりこの職場は中途採用の方が多いのですが、それでも新人さんが来られるとちょっと華やぎます。
今回は、そんな春の華やぎにふさわしい和菓子をご紹介したいと思います。
『佐保姫(さほひめ)』薯蕷製
『佐保姫』《川口屋》
▪︎販売価格:1個320円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
あまやかなピンクの薄皮の薯蕷に、桜の焼き印がされた可憐な意匠の一品です。薯蕷の上にぽつんと色付けされた緑も効いていますね。小高い丘でゆるりと春を謳歌する、色鮮やかな緑はそんな情景を思い描かせます。
※川口屋さんでは『佐保姫(さおひめ)』と表記されています。
ふっくらともちもちした生地、中はこし餡。この上なくシンプルな和菓子なのに、薄皮の表面がつやつやしてて美しいとすら感じます。 皿に移すときに、薄皮が少し剥がれてしまったのはご愛嬌。 |
和菓子は乾燥が大敵!特に薯蕷は乾燥するとひび割れて、見るも無惨な姿になります。
技巧を凝らしてない、素材そのままで美味しい薯蕷の『佐保姫』は、新社会人の門出にぴったりな和菓子といえるでしょう。
『佐保姫』は春を司る女神
五行思想では、春は東の方角にあたり、平城京の東に佐保山(現在の奈良県法華寺町法華町)があることから、そこに宿る神霊佐保姫を春の女神と呼ぶようになったそうです。佐保山を取り巻く薄衣のような春霞は、佐保姫が織り出すものと云われています。
佐保姫は、秋を司る竜田山の「竜田姫」と東西・春秋の一対の女神とされ、ほかにも夏を司る「筒姫」、冬を司る「宇津田姫」が御座します。
おまけ~きんとん製は持ち帰りにご用心⚠️
同じ日にきんとん製(中は道明寺)の『爛漫』を買ったのですが、帰宅途中、紙袋を落としてしまい…中を開けたら、こんな状態。もはや、修復不可能です。ほんとは、左の写真のように美しいきんとんだったのに…いくら大雑把でも、お腹に入ったら一緒だもんね!とはなりません。とほほ… |
今回ご紹介した和菓子店舗
《川口屋》
住 所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-13-12 ・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分 |
---|---|
電話 | 052-971-3389 ※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
休業日 | 日曜日・祝日・第3月曜日 |
コメント