こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
二十四節気では3月20日から【春分】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
【春分】は、自然を讃え生命を慈しむ日とされています。【春分】の日を境に昼がだんだん長く、夜が短くなっていきます。いよいよ本格的な春の到来です。
【春分】の七十二候 | 名称 | 意味 |
初候 3月20日〜3月24日頃 | 雀始巣(すずめはじめてすくう) | 雀が巣を作り始める頃 |
次侯 3月25日〜3月29日頃 | 桜始開(さくらはじめてひらく) | 全国各地から桜の開花が聞こえてくる頃 |
末侯 3月30日〜4月3日頃 | 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) | 春の訪れとともに、恵みの雨を呼ぶ雷が遠くの空で鳴りはじめる頃 |
また【春分】の日を中日としてその前後3日間、計7日間を「春のお彼岸」とします。お墓参りや法要によってご先祖様に感謝する期間ですね。
- 3月17日(月)…春彼岸入り(初日)
- 3月20日(木・祝)…中日(春分の日)
- 3月23日(日)…春彼岸明け(最終日)
お供え物に用意するのが「ぼたもち」。これは、春の花「牡丹」に由来しています。ちなみに秋のお彼岸は同じ形状で、秋の花「萩」に由来した「おはぎ」をお供えします。古来より邪気を祓うとされる小豆の「赤」と貴重な砂糖を使った御菓子をお供えすることで、ご先祖さまに感謝の意を伝えていたそうですよ。
今回は[春のお彼岸]に相応しい和菓子をご用意いたしました。どうぞお楽しみください。
『彼岸餅』3種のぼた餅

『彼岸餅』《美濃忠》
▪︎販売価格:1箱3個入り 810円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:卵、大豆
握りこぶしくらいある大きな『ぼた餅』をよく和菓子屋さんで見かけますが、大きすぎて買うのを躊躇ってしまうんですよね。その点《美濃忠》さんのは大変小ぶりで食べやすく、3種類のお味が楽しめる優れもの。特に[抹茶ぼた餅]があるのは珍しいのではないでしょうか。
【ぼた餅】道明寺製 | 砂糖(国内製造)、小豆、道明寺 |
【きな粉餅】羽二重餅製 | 砂糖(国内製造)、小豆、餅粉[米(国内製造)]、いんげん豆、卵、大豆 |
【抹茶ぼた餅】道明寺製 | 砂糖(国内製造)、小豆、道明寺、抹茶、大豆 |
それでは一つ一つ見ていきましょう。まずはシンプルな小豆つぶ餡の『ぼた餅』。


昔は、秋に収穫したばかりの小豆は皮が柔らかくそのまま皮も潰して食べられるため「おはぎ」にはつぶ餡、春には固くなってしまうので小豆の皮を剥いて『ぼた餅』にはこし餡が使われていたそうです。今では技術の向上により、春でもつぶ餡の『ぼた餅』が販売されるようになりました。つぶ餡好きとしては嬉しいところですね。道明寺製なので「米にあんこ」の感じが薄れて子どもも喜んで食べていました。
お次は『きな粉餅』。まんまるな形が愛らしい一品です。


こちらは羽二重餅製なのでふんわりと柔らかく、小豆の粒がいい塩梅に食感のアクセントになっています。きな粉も細やかで口あたりを損なわない仕上がりです。羽二重餅のまろやかな甘さときな粉の香ばしさのバランスがよくおいしかった💕
最後は『抹茶ぼた餅』です。抹茶好きとしては期待が高まります。見た目は苔玉のようなボワボワ感(笑)


道明寺のつぶつぶ感となめらかな小豆こし餡がいい塩梅に絡み合っていますね。小豆こし餡の甘さに抹茶のほろ苦さ、清涼感が加わって深い味わいを生んでいます。
今回ご紹介した和菓子店舗
《美濃忠》本店
住 所 | 〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸ノ内1-5-31 地下鉄鶴舞線・桜通線「丸の内」駅8番出口より 徒歩5分 丸の内駅から301m |
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電 話 FAX ホームページ | 052-231-3904(代) 052-231-1804 http://www.minochu.jp/ |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 年中無休 |
《美濃忠》JR名古屋高島屋店
住 所 | 〒450-6001 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階 和菓子売場 JR名古屋駅直結・名鉄名古屋駅から163m |
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電 話 | 052-566-8551 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
休業日 | ※店休日・営業時間は百貨店の営業に準じます。 |
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