御朱印巡りの旅~龍神伝説が伝わる「田村神社(香川県)」

日々のこと

こんにちは、きりこです。

今夏、日本100名城を巡る四国の旅へ行ってきました。香川県では「高松城」「丸亀城」に登城。現存十二天守「丸亀城」は立派な石垣があちらこちらに残っていて見ごたえがあります。さすが「石垣の名城」と名を轟かすだけあって石垣好きには堪りません。旅程に余裕があればゆっくりと眺めたかったのですが、先を急ぐので要所要所のみしか見られないのが残念至極なほど。

⏫左:「高松城 :現存十二天守のひとつ「丸亀城

城巡りの最中、四国八十八箇所の札所にあたる寺院へ「四国巡拝」されている姿の方もちらほらいて情趣を感じましたね。

4年程前訪れた西国三十二番札所・観音正寺では「御砂踏み所」が公開されていたことを懐かしく思い出しました。

今回旅程が慌ただしいため「四国遍路」までは出来ませんでしたが、旅の安全祈願にと第八十三番札所「一宮寺いちのみやじ」に隣接する「田村神社」へ参拝することにいたしました。

訪れてみると、讃岐国一宮として往古より国内信仰の中心となっている神社だけあってみどころ満載。今回はその一部をご紹介したいと思います。

【田村神社】

和銅2年社殿創建。奥殿の深淵は「田村定水大明神」とも称され、水徳自在の大神として信仰が篤く崇敬されてきました。延長5年(927)【延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう】に記載され「名神大社」に列す。平成21年(2009)に創建から1300年を迎えました。

奥殿深淵には龍が棲み、覗いたものは絶命するとされて開かれたことがありません(龍神伝説)。

みどころ①「さぬき七福神」巡り

「観光と信仰」をテーマとし、香川県内の由緒ある七つの神社仏閣が手を結んで開創した【さぬき七福神】詣り。「七福神まいり記念品」「七福神得得カード」、各寺社を巡って集める「さぬき七福神・福飾り」などの限定授与品があります。田村神社は「布袋尊」が奉られ、黄金色の福福しいお姿の前には宝物がいっぱい入っていると云われる大きな袋が鎮座しています。

滝宮天満宮【福禄寿】

【福禄寿】の「福」は幸福「禄」は天からの恵み「寿」は長寿の三徳を表す。人々に幸福をもたらし大願成就の道を授ける神様。

國分寺【弁財天】

古代インドの河の神様で豊穣の女神。智恵・芸事・音楽等、更に七福神唯一の女神として、財運福徳を与える神でもある。

香西寺【毘沙門天】

世の中のあらゆる災難を退散してくれる神様。「福徳開運」「家業繁栄」など諸願成就にご利益がある。

法然寺【大黒天】

大国主命と神仏習合したもので大地を掌握する神様。右手の打ち出の小槌を振ることにより福徳を打ちだす。五穀豊穣・開運招福・災難消滅にご利益がある。

與田寺【寿老人】

右手に宝杖を持つ「無病息災」「延命長寿」「ぼけ封じ」の神様。

白鳥神社【恵比寿神】

いざなみ、いざなぎの二神の第三子といわれ、七福神中で唯一の日本の神様。商売繁盛・大漁・豊作にご利益がある。

田村神社【布袋尊】

弥勒菩薩の化身といわれ、福々しい大きな耳で人々の願いを叶えると言う福相の耳を持った神様。笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い。

【さぬき七福神】の「布袋尊」以外にも「七福神巡り」と称して見事な彫刻の七福神のお姿を拝むことが出来ます。

こんな愛らしいお姿の「わらべ七福神」も祀られています(「宇都伎社うつきしゃ」内)。

みどころ②自分の干支の音を聞こう「十二支巡り」

みどころ③「桃太郎伝説」

何故こんなところに桃太郎が!?と驚きが隠せなかった「倭迹迹日百襲姫命やまとととひももそひめのみこと吉備津彦命きびつひこのみこと」の像。倭迹迹日百襲姫命は「田村神社」の主祭神です。

吉備津彦信仰の総本社として知られる「吉備津神社」以外にも岡山県内には「吉備津彦命」を祀る神社があります。が、ここ讃岐にもあったんですね!温羅(吉備地方を統治していた伝承上の鬼・人物)の討伐へと向かう吉備津彦命(別名:五十狭芹彦命いさせりひこのみこと)の凛々しい姿が銅像となっています。この討伐は「桃太郎伝説」の原型にあたると云われています。

みどころ④数多くの摂末社

北参道に建立された朱色の連鳥居の前には一対の狛犬が置かれています。精緻な阿吽の像です。参道の真ん中には「さぬき獅子」の獅子頭が奉納されています。

北参道を抜けると「一宮天満宮」へ。学問の神さまとして信仰される菅原道真公が祀られています。

⏫受験中には是非とも回して欲しい「勝牛」の玉

医薬の祖神少名毘古那神すくなびこなのかみを祀る素婆倶羅社そばくらしゃ。女性と子供の守り神として親しまれ安産、病気平癒、身体健康のご利益があります。本殿前には安産祈願の犬の像「安産子宝犬」のお姿が。犬はお産が軽く、多産であることから安産の象徴とされています。

芸能の神様として信仰厚い「宮島社(厳島神社の分社)」。御祭神は市杵嶋姫命いちきしまひめのみこと。市杵嶋姫命と弁財天は神仏習合によって同一視されたこともあり、宮島社の周りの神池に弁財天が祀られています。

⏫水をかけてお参りすると美しくなれるとの言い伝えがある「顔洗い弁財天」

「宇都伎社」の鳥居辺りには御百度石があり十二支の石像がお出迎えしてくれます。この十二支が小さく丸みを帯びて愛らしい姿なので巨大な「龍神」が益々迫力あるように見えます。

奥の本殿は春日造。御祭神は大地主神おおとこぬしのかみ倉稲魂神うがのみたまのかみで衣食住を司る、家内安全、生活守護のご利益があります。

みどころ⑤小判を奉納して金運アップ「龍神(金龍)」

夥しい小判が奉納されている「龍神」は否が応でも目を留めざる得ません。金の宝珠を2つ持ち、およそ6メートルほどもある姿は大迫力!こちらは、龍の姿で顕現なされたというご祭神をモチーフとして、2009年に御鎮座1300年記念事業の一環で祀られました。

「小判を龍神様に奉納する者、必ず長者になる」との言い伝えがある小判は、授与所にて購入出来ます。

鳥居に龍が巻き付いていたり、境内の至るところに龍の像が置かれていたりと「龍神」様への信仰の厚さが窺えます。

鐘楼門」や灯籠にも龍が御座します。 

みどころ⑥「奥殿本殿」春日造

田村神社は五柱からなる「田村大神たむらのおおかみ」をご祭神としています(倭迹迹日百襲姫命、五十狭芹彦命、猿田彦大神、天隠山命、天五田根命)。ご神体は奥殿深くの淵「定水井さだみずのい」「底なしの深淵」に御座おわせ、涸れることなき水源をもたらす神として古より信仰を伝えています。

御鎮座1300年記念事業として建立された「田村神社」の大鳥居の横には、境内末社「宇都伎社」の鳥居の姿も拝めます。

  • 御朱印料 500円
  • 龍体示現御朱印 500円
  • 龍体示現御朱印(大) 1,000円
  • 切絵御朱印 1500円

「田村神社」アクセス

住 所〒761-8084 
香川県高松市一宮町286
・高松琴平電気鉄道(ことでん)琴平線一宮駅より徒歩で約10分
・ことでんバス一宮バス停より徒歩で約1分
・JR高松駅より車で約20分
電話番号
Fax番号
087-885-1541
087-885-3126
初穂料田村神社御朱印料 500円
龍体示現御朱印   500円
龍体示現御朱印(大) 1,000円
切絵御朱印    1500円
ホームページhttps://tamurajinja.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました