こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
9月2日からは【処暑】の末候「禾乃登(こくものすなわちみのる)」となります。学童にお迎えに行ったら、夏休み各自の家で生育されていた「苔玉」たちが戻って来ていました。
稲穂の先にこぼれんばかりの実りをつけ、秋の到来を告げてくれていますね。
二十四節気【処暑】8月23日〜9月6日頃
- 初候:綿柎開(わたのはなしべひらく) 8月23日〜8月27日頃
- 次侯:天地始粛(てんちはじめてさむし) 8月28日〜9月1日頃
- 末候:禾乃登(こくものすなわちみのる) 9月2日〜9月6日頃
今回は、秋の訪れを知らせる花「萩」をモチーフとした和菓子をご紹介したいと思います。
『萩の道』ういろう製
『萩の道』1箱4個入り1,080円
賞味期限3日《御菓子処わたなべ》
秋の七草のひとつとして詠まれる「萩」は、小ぶりな紫色の花をつける植物です。
秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌(あさがお)の花
『万葉集』山上憶良
仄かに色づくういろうの上に紫色の上南粉を散らし、可憐な「萩」の花の風情を表現しました。『萩の道』は、そんな萩の花道が続く、ゆるりとした時間の流れを感じさせる菓銘となっています。
上南粉とは
もち米を蒸して乾燥させて粉砕してから煎ったもの。
萩市《陶芸の村公園》には、50mにわたってアーチ状に200株の萩が植栽されています。見頃の10月には、美しい萩の花のトンネルを歩くことが出来るそうですよ。
ひとくちメモ
- モチモチした柔らかく伸びるういろう製。
- 中は柚子餡。さっぱりとした味わいと柚子の香りがよい。
- 1個106kcalと、低カロリーで嬉しい。
中を割ってみると、美しい支子色(くちなしいろ)の餡が表れました。
今回の《御菓子処わたなべ》上生菓子セット内容
左上から時計回りに
- 『萩の道』ういろう製
- 『金魚鉢』薯蕷製
- 『盛夏』練りきり製
- 『桔梗』きんとん製
『桔梗』の味わいについては、8月に食べた和菓子9選をご覧ください。
今回ご紹介した和菓子店舗
《御菓子処わたなべ》
住所:清須市春日砂賀東23
電話番号:(052)409-4120
営業時間:8:00~18:00
定休日:水曜日
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