こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
【やっとかめ文化祭2024】名古屋の和菓子屋さんを巡る旅~今回ご紹介するのは名古屋城にほど近い閑静な住宅街に暖簾を掲げる《京菓子司 亀広良》さん。
【やっとかめ文化祭】とは 毎年10月下旬から11月中旬にかけて、名古屋のまちを舞台に伝統芸能の公演、歴史や文化に出会う寺子屋・まち歩きなど、多彩なプログラムを開催する文化の祭典のこと。今年の【和菓子巡り企画】のテーマは「大好きな人に贈りたい、名古屋の和菓子和菓子」。ナビゲーターは文筆家の甲斐みのりさんです。 |
《京菓子司 亀広良》さんの「大好きな人に贈りたい、名古屋の和菓子和菓子」に選ばれたのは『いちまいのみず』。名古屋城のお堀に張る薄氷に見立てた御菓子で「なごや菓八菓」にも選ばれた逸品です。デパートでも買えるのですが、お店だと季節の上生菓子にも出会えるのがいいところ。何と云っても、風格のある店構えにも関わらずおかみさんが気さくで居心地がいいので足を運びたくなってしまうんですよね。今回も『いちまいのみず』以外にもおいしい上生菓子もいくつか購入しちゃいました。
『古露柿』市田柿&備中白小豆つぶ餡
『古露柿』《京菓子司 亀広良》
▪︎販売価格:1個(45g)450円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より10日間
▪︎特定原材料等:なし
干し柿の「枯露柿」と同じ音をもつ菓銘がつけられた『古露柿(ころがき)』。最高級の市田柿の中に備中白小豆つぶ餡を包み、仕上げに羊羹でコーティングした一品です。個包装されているので大切な方への贈り物にも適していると思います。
□水分が50%前後で柔らかいものは「あんぽ柿」、水分が25%から30%位で甘み成分が結晶化し白い粉が吹いてくるものを「枯露柿」と呼んでいる。 □天日で乾燥させるときに、皮をむいた柿を並べて実全体に太陽の日が当たるよう、ころころと位置を変えたことが名の由来といわれている。 |
原材料名 | 市田柿[岐阜県産]、備中白小豆、砂糖[国内製造]、小豆、寒天 |
艶々した見た目は熟柿のように美味しそう💕否が応でも期待が高まります。
市田柿が肉厚で歯ごたえがあり甘みも充分。備中白小豆の風味がこれまた絶品で、時折ころんとした粒が食感にアクセントを生んでいます。市田柿×備中白小豆は風味のバランスが絶妙!コーティングの羊羹もいい仕事をしています。
「備中白小豆」とは □ 小豆の一種で乳白色の種皮を持った豆。美しい色合いの白餡に仕上がる。 □ 手芒豆などに比べると栽培が難しく希少性が高い。高級餡として使用される。 □ 繊細でまろやかな風味が特徴。さらりとした後味で硬さも適切な餡となる。 |
もはや定番のおいしさ!エントリーNo.6『いちまいのみず』
『いちまいのみず』純米大吟醸《京菓子司 亀広良》
▪︎販売価格:1箱5切入り 648円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より30日間(6~10月は20日間)
▪︎原材料名:氷砂糖(国内製造)、寒天、日本酒
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1箱5個あたり 140kcal
名古屋は木曽三川の豊富で美味しい「水」に恵まれた土地柄です。水は和菓子の原材料の中でももっとも重要とされるもの。水が変われば和菓子の味わいも色も変わってしまうー豊かな「水」をモチーフにした『いちまいのみず』は原材料が氷砂糖、寒天、日本酒のみと素材そのものが味わえるシンプルな構成になっています。パッケージを開けたとたんに立ち上る芳醇な香りにいつも魅了されます。これは、愛知の銘酒「蓬莱泉」の純米大吟醸の吟醸香を使っているからなんですよ。
【白·吟醸酒】蓬莱泉·純米大吟醸 「美」 |
·愛知県醸造の大純米吟醸酒で「蓬莱泉·別撰」「蓬莱泉·和」に次いで出荷量が多い ·華やかな吟醸香、甘口のまろやかな口当たりで銘どおり女性的な味わいをもつ ·酸味が後味をキリリと締めている |
薄い氷の層のようなシャリッとした表面、中はとろんと柔らかく「水」を思わせます。2つの食感と豊かな香りのハーモニーが堪りません。穢れのない真っ白な意匠、そのおいしさは名古屋が誇る逸品のひとつといっても過言ではないでしょう。
いちまいのみずはなんといっても見た目が美しい。美術が好きで感性豊かなあの人に贈りたくなります。原料にお酒が使われていることもあり、お酒との相性も抜群です。
甲斐みのりさんコメント
今回ご紹介した和菓子店舗
《京菓子司 亀広良》
住 所 | 〒451-0025 愛知県名古屋市西区上名古屋1-9-26 □ 名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅1番出口徒歩8分 |
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電話 Fax | 052-531-3494 052-531-3494 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
休業日 | 火曜日・水曜日 |
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