おすすめ和菓子『あらたま椿』《鶴屋吉信》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

春を代表する花のひとつである「椿」は日本原産で、冬から春にかけて美しい花を咲かせます。

東大寺二月堂の「お水取り」の修二会の供華に紙椿の造花が立てられたり、

「日本最古の餅菓子」と云われる『椿餅』には常緑で艶々した葉が使われたりと、古来より日本人の生活に深く根付いてきました。

また、万葉集のころから歌にも詠まれてきました。(大伴家持~「大原真人今城(おおはらのまひといまき)の邸宅の宴にて」)

今回は美しい「椿」をモチーフとした和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。

『あらたま椿』焼皮製 小豆つぶ餡

『あらたま椿』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎販売期間:1月6日(土)~1月15日(月)
▪︎賞味期限:製造日を含め3日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個(50g)あたり 123kcal

真朱(しんしゅ)色に染められた焼き皮を椿の花弁に見立て、中に小豆つぶ餡を包んだ『あらたま椿』。菓銘の「あらたま」は「年」にかかる枕詞で年の始めを意味し、新年の幕開けを華やかな意匠でお祝いした一品です。真朱一色ではなく生成色を残しているところに風情が感じられますね。冷たい空気のなかでも美しく咲く椿の姿が彷彿されます。

原材料名小豆(国産)、砂糖、小麦粉、もち粉、生あん(手芒豆、白小豆)、いら粉/着色料(カルミン酸、クチナシ)

花芯を淡黄蘗(うすきはだ)、花芯の先を淡黄に染めた「いら粉」で表現しました。明るいのに儚げで趣がある仕上がりになっています。

「いら粉」とは
もち精白米を蒸し上げた後よく乾燥させ、さらに粉砕し少しずつ煎りあげたもの。新引粉・真引粉とも呼ばれる。

中はたっぷりとした小豆つぶ餡。小豆粒そのものがゴロゴロ入っているので小豆好きには堪りません。焼き皮のモチモチ感に負けない粒の存在感で食べ応え抜群です。

おまけ💓新年を祝う干支菓『辰の賀』薯蕷製 小豆こし餡

『辰の賀』《鶴屋吉信》
▪︎販売価格:1個486円(税込)
▪︎販売期間:1月6日(土)~1月15日(月)
▪︎賞味期限:製造日を含め3日間
▪︎原材料名:砂糖(国内製造)、生あん(小豆)、上用粉、つくね芋/着色料(カルミン酸、クチナシ)
▪︎特定原材料等:やまいも
▪︎栄養成分表示:1個(50g)あたり 123kcal

《鶴屋吉信》さんの干支菓は、ふっくらとした薯蕷生地に「辰」の焼き印をあしらった一品です。宝珠をのせた宝船が龍神と共にあり、開運招福を表した『辰の賀』。龍神が御座すところ、ほんのりと淡紅色に染められ曙の空のような風情を醸し出しています。

中はしっとりとした小豆こし餡。ふっくらやさしい口あたりの薯蕷生地にいい塩梅に馴染んでいます。

今回ご紹介した和菓子店舗

《鶴屋吉信》本店

住所〒602-8434 
京都府京都市上京区今出川通堀川西入る
・京都市営地下鉄「今出川」下車 西へ徒歩約10分
・京都市営バス「堀川今出川」下車 西北角
・駐車場 15台あり
電話
FAX
075-441-0105
075-431-1234
営業時間販売:9:00 〜 18:00
喫茶:10:00 ~ 17:30(L.O.17:00)
※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで
休業日毎週水曜日

代表銘菓の『京観世』には季節限定品もあります。今は秋冬バージョンで大粒の栗を使った『栗京観世』。こちらもいずれ食べてみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました