愛知の県花『かきつばた』の和菓子

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

皆さんは、アヤメに花菖蒲、そして杜若(かきつばた)の区別がつきますか?…私はさっぱり分からず、ひとくくりに「紫の大きめの花」という認識です。

↑この紫の花はアヤメなのか?下のピンクはおそらくマーガレットかなぁ。…花に疎すぎる。

ところが、杜若は愛知県の県花だと分かり、さすがに自分が住んでいる地域の花ぐらい大人の嗜みとして知っておこうと調べてみました。

「かきつばた」が愛知県の県花になった由来

杜若が愛知県の県花なのは、平安時代に成立した日本最古の歌物語と云われる『伊勢物語』にて詠まれた句に由来しています。

らころも

つつなれにし

ましあれば

るばるきぬる

びをしぞおもふ

これは、在原業平と想定される人物が東国へ流離する「東下り」で、沢のほとりの美しいかきつばたを見て己の心境を歌にしたもの。

おぉ~、学生時代に授業でやりましたね、懐かしい。

この句を詠んだ地が、愛知県知立市八橋の辺りになります。その頃から、杜若の名勝地であったことがうかがえますね。都に残してきた長年連れ添った妻を思い涙する心情を、「かきつばた」の美しさがより一層際立たせています。

プチ情報

八橋かきつばた園には、面積約13,000平方メートル、16の池(5,000平方メートル)に杜若が植えられており、毎年4月下旬から『史跡八橋かきつばたまつり』が開催されています。

かきつばたとアヤメの違い

かきつばたの特徴

  • 場所 湿地に生息
  • 花 花びらの中央が真っ白な剣型の模様
  • 葉 幅が広くて柔らかい

アヤメの特徴

  • 場所 乾燥した陸地に生息
  • 花 花びらの中央が網目模様
  • 葉 幅が細く固い葉

『かきつばた』の和菓子 求肥製つぶ餡

《大口屋》195円

紫の求肥餅に焼き印でかきつばたを表現した一品です。

ひとくちメモ

  • 柔らかな求肥餅は、中のつぶ餡とも相性よし。
  • 餡の粒は大きめ、食べごたえがある。上品な甘さの餡。
  • かきつばたの焼き印は、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の特徴をよく捉えている。
  • 1個195円とお求めやすい価格。

今回ご紹介した和菓子店舗

大口屋

《大口屋》さんは『餡麩三喜羅(あんぷさんきら)』で有名な和菓子屋さんです。5月中旬から、餡麩三喜羅の季節限定商品の『あんぷちゃちゃ』も販売されているので、またご紹介したいと思います。

参考:春限定、老舗大口屋の『あんぷさくら』

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