こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
12月7日より二十四節気の【大雪(たいせつ)】に入ります。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」には、【大雪】はこのように記載されています。
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也
ゆきいよいよふりかさねるおりからなればなり
山々は雪に覆われ、本格的な冬の到来を実感する頃です。身体が急激に冷え、体調を崩しやすい時期でもあります。身体を温める素材、生姜や蕪、ネギ等を積極的に摂って養生いたしましょう。
さて、今回ご紹介する和菓子は【大雪】のころ実を赤く染める「藪柑子」をモチーフとしたものです。どうぞお楽しみください。
『藪柑子』きんとん製つぶ餡


『藪柑子(やぶこうじ)』1個335円
特定原材料等:小麦粉
栄養成分表示:134kcal
賞味期限2日《両口屋是清》
こなしで赤い実、二色のきんとんで斑入りの葉を表現した一品です。冬も枯れない葉と雪に映える赤い実の美しさは人々の心を捉え、万葉集などの歌にも詠まれています。
あしひきの山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ

きんとんには、3種類の豆が使われています。風味豊かな上生菓子に仕上がるはずですね✨
- 「福白金時豆」風味が豊かで、白餡にすると粘りの少ない仕上がりになる。白いんげん豆の一種。
- 「手亡豆」小粒な白いんげん豆のこと。いんげん豆は食物繊維が豊富な豆類の中でもトップクラス。
- 「白小豆」独特な風味とあっさりとした舌触りの希少性の高い豆。高級餡として使用される。
二十四節気【大雪】の七十二候
初候 閉塞成冬
- 読み方:そらさむくふゆとなる
- 時期:12月7日〜12月10日頃
- 意味:重く垂れ込めた雲に天地の気が塞がれ、冬がおとずれる頃
次侯 熊蟄穴
- 読み方:くまあなにこもる
- 時期:12月11日〜12月15日頃
- 意味:熊が冬眠のために穴に入るころ
・末侯 鱖魚群
- 読み方:さけのうおむらがる
- 時期:12月16日〜12月20日頃
- 意味:海で育った鮭が産卵のために一気に川を遡上する頃
今回ご紹介した和菓子店舗
《両口屋是清》八事店

住所:愛知県名古屋市天白区八事天道302
地下鉄名城線・鶴舞線「八事」2番出口徒歩3分
営業時間:9:00 〜 18:00(当面の間 9:00~17:00)
喫茶:12:00~16:30(L.O.16:00)
※コロナの影響により営業時間が変更になる場合があります。詳しくは公式サイトまで
定休日:毎週水曜日
電話番号:052-834-6161
駐車場:6台有り
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