春になったら食べたくなる和菓子『草餅』《孝和堂本店》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

春になったら蓬香る草餅が食べたくなるもの。豊国神社の大鳥居が聳え立つ真横に店舗を構える《孝和堂本店》さんは餅菓子に定評がある和菓子屋さん。『草餅』に使用する蓬も毎年のように従業員総出で摘みに行かれるそうです。おいしい『草餅』が出来上がるまで全部で8工程。

①蓬摘み(知多·伊吹)従業員(店主·親戚·OB含む)総出で蓬摘み。風味のよい新芽の部分のみ手で摘み取り。
②洗浄当日摘み取った蓬を丁寧に手で水洗いし、土や不純物などきれいに取り除きます。
③釜茹で強火の大釜で一気に炊きあげ。繊維が程よくほぐれた一瞬の見極めが肝要。短時間で炊き上げることで色鮮やかな緑色になります。
④水晒し湯から上げたらすぐに冷水に晒し、風味をぎゅっと閉じ込めます。
⑤目視選別煮上がった蓬を冷まし、粗い繊維を丁寧にひとつひとつ取り除きます。
⑥製粉愛知県作手地方の特A米「ミネアサヒ」を洗米し、一昼夜乾燥させたものを製粉して米粉にします。
⑦餅搗き挽きたての米粉を強火で一気に蒸し上げたら、蓬·砂糖とともに臼へ。余分な添加物は一切加えません。
⑧包餡つぶ餡を包み、出来立ての草餅をお客様へ。

何だかここまで蓬の清々しい香りが漂ってきそう…さぁ、新鮮な蓬を使った『草餅』をいただくことにいたしましょう。

春季限定『草餅』よもぎ餅製 小豆つぶ餡

『草餅』《孝和堂本店》
▪︎販売価格:2個入り 561円(税込)
▪︎販売期間:1月中旬~6月下旬 ※蓬がなくなり次第終了
▪︎賞味期限:当日中
▪︎原材料名:米(愛知県産)、小豆、砂糖、よもぎ
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:100gあたり 286kcal

昨今、和菓子業界のお餅はフワフワが主流なのか軽やかな舌触りのものが多くみられます。JR高島屋の和菓子バイヤー·畑 主税さん曰く「名古屋の和菓子はとーっても柔らかい」とのこと。47都道府県中No.1の蒸し菓子の多さが物語っています。

ところが《孝和堂本店》の『草餅』ときたら…まず、手に持ったとたんに分かるズシッと感、手に吸い付くようなもちもち感、何といっても艶やかな蓬色が美味しそうで堪りません。これは、フワフワ~とは違うぞ!と期待が高まります。

半分に割ってみるとつぶ餡がぎっしりとお目見えしました。小豆の粒もしっかりと食感が感じられる仕上がりです。これがまた、むぎゅっと弾力のある餅生地と相性抜群!蓬の清々しさが春の訪れを感じさせ、ほっこりすること間違いなしの一品です。おいしかったので、豊国神社参拝がてら季節が巡る前にまた買いに行きたいと思います。

一緒に買ったどら焼もつぶ餡がズシッと入った食べ応えある代物でしたよ。

原材料名小豆(北海道産)、砂糖、卵、小麦粉、寒天、水飴、ハチミツ/膨張剤

今回ご紹介した和菓子店舗

《孝和堂本店》

住 所 〒457-0841
愛知県名古屋市中村区鳥居通5-32

□ 名古屋市営地下鉄東山線「中村公園」駅1番出口より 徒歩1分
電話
Fax
052-471-6246
052-461-0790
営業時間8:30~18:30
休業日月曜日(祝日は営業)

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