こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日6月30日は【夏越の祓】。半年分の心身の穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
【夏越の祓】とは
古来より1年を2つに分け、6月と12月の晦日に心身の穢れを祓い清める【大祓】の神事を行ってきました。【大祓】は、大宝元年(701年)に発令された「大宝律令」により、正式な宮中行事として定められたという史実が残っています。
12月の晦日の「年越しの祓」に対し、6月の晦日を「夏越の祓」といいます。
【夏越の祓】では行事和菓子として、白いういろうの上に小豆をのせた三角形の『水無月』をいただきます。元々、京都の風習なので名古屋の和菓子屋さんで『水無月』をお作りになっていないところもありますので要注意。私も今までは《仙太郎》さんや《五建外郎屋》さんなど京都の和菓子屋さんのものをいただいておりました。昨年食べた《たねや(滋賀県)》さんのものは大判で、大変迫力がありましたね✨
さて、今回ご用意したのは名古屋の名店《川口屋》さんのもの。新茶とともにいただきましたよ。
『水無月』葛入りういろう製
『水無月』《川口屋》
▪︎販売価格:1個330円(税込)
▪︎販売期間:6月13日~6月30日
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
底辺9cm×高さ4.5cmと可愛らしいサイズ感の『水無月』。心なしか上に散らした小豆の粒が大きく見えます。小豆の「赤」は魔除けを意味するので視覚的効果は抜群ですね✨氷に見立てた土台のういろうには葛が入っているので、透明感があり涼しげな印象を醸し出しています。
『水無月』が食されるようになったのは、宮中行事【賜氷節(氷の節句)】に由来していると云われています。氷が貴重だった時代、庶民は氷に見立てた御菓子を食べることで少しでも涼を感じていたのでしょう。その点《川口屋》さんの葛入り『水無月』は見た目だけでなく、口当たりもひんやりとしたもの。子どもも
下のお餅の部分、おいしいよ💕ぷるんとしてる✨
と、大層気に入った様子でした。
『水無月』のお供に点てた抹茶は新茶「浮舟」。京都の老舗茶舗《柳桜園茶舗》が源氏物語千年紀記念に作られたものです。爽やかな香気とあっさりとした飲み心地が暑気払いしてくれるかのようでした。
ちょこっとウラバナシ 《川口屋》さんのおかみさん曰く、コロナ禍以降、みなさん行事ごとを大事にされるようになったらしく行事和菓子をお買い求めになる方が増えたそうですよ。 |
今回ご紹介した和菓子店舗
《川口屋》
住 所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-13-12 ・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分 |
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電話 | 052-971-3389 ※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
休業日 | 日曜日・祝日・第3月曜日 |
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