「あいうえお 五十音図」発祥の地【山代温泉】で癒される旅

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こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

2泊3日の石川旅行最終日は山代温泉街を散策。出立前に旅館で朝風呂に入ったというのに、また温泉に入ろうという算段です。

調べてみると2つの公衆浴場「総湯」と「古総湯」だけでなく、紅殻格子の風情溢れる「はづちを楽堂」や「薬王院温泉寺」「魯山人寓居跡ろさんじんぐうきょあと いろは草庵」「九谷焼窯跡展示館」…etc.見どころたくさん!加賀百万石のお膝元、きっとおいしい和菓子にも出会えるに違いないとワクワクしながら向かいました。

⏫今回は時間の都合上行けなかった「魯山人寓居跡 いろは草庵」

国指定重要文化財「薬王院温泉寺」

およそ1300年前、聖武天皇の御代に高僧行基が白山登拝の途上に一羽の霊鳥(ヤタガラス)の湯あみを見て、温泉を発見しました。温泉鎮護のために寺を建立し薬師如来を祀り、白山権現を勧請かんじょうしたのが「薬王院温泉寺」の始まり。

寺宝には平安時代初期に彫像された十一面観世音菩薩像や鎌倉時代に彫像された不動明王像などを所有し、境内背後の高台には悉曇学しったんがくの祖とされる「明覚上人供養塔」があります。

悉曇学しったんがく」とは

中国や日本における梵字(※)に対する音韻の学問のこと。

※仏教寺院で伝統的に使用されてきた悉曇文字を指す。6世紀頃に中央アジアで成立し、天平年間(729年-749年)に仏教伝来と共に漢訳された経典として日本に伝来した。

⏬「阿形・吽形」仁王像

⏬仁王像の裏門には8体の「十二支(えと)守本尊」が鎮座しています。

⏬手水舎の向かいにある「慈光観音堂」十一面観世音像が安置されてます。

⏬薬王院温泉寺を開基した「行基菩薩御尊像」

「本堂」

この日は残念ながら御朱印の授与は中止でしたので、またの機会に。

「あいうえおの古径」を楽しみながら「明覚上人五輪塔」まで行こう

「薬王院温泉寺」の境内から背後の山、薬師山へ登る石の階段は「あいうえおの小径」と呼ばれています。

石段には五十音が記された九谷焼の銅板がはめ込まれています⏬

銅板を見ながら登って行くのはけっこう楽しい!表記が変わっていくのを見ると、明覚上人が仮名でどのように漢字音を正確に発音出来るか苦慮した形跡が感じられます。普段意識することもない五十音図に興趣が感じられますね。

⏬「あいうえお」に誘われて明覚みょうかく上人供養塔」に到着しました。

覆屋の中に安置されている五輪塔には密教の呪文、種字(梵字)が刻み込まれています。

2つの公衆浴場「古総湯」「総湯」で癒されよう

山代温泉郷で楽しみにしていたのは何といっても2つの公衆浴場「古総湯」「総湯」に入ること。かつての温泉地では、人々は「外湯」と呼ばれる共同浴場を楽しみ、そこを中心に温泉街が形成されました。今も「古総湯」を中心に旅館や商店などが並ぶ湯の曲輪ゆのがわという街並みが残っています。

まずは「総湯」へ。「総湯」が建つ場所は北大路魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館の跡地です。吉野屋の門は歴史と格式を感じさせる佇まいですね。

⏫壁面には地元九谷焼作家による手描きタイルが貼られています。吹抜けの天井には大きな天窓があり清々しい気分が味わえますよ。

隣の売店では温泉たまご入りのソフトクリームが人気!お土産用に「温泉たまご」6個入り・10個入り・15個入り・20個入りも各種取り揃えています。

⏫「道番屋(黄マーカー部分)」サイン看板のあるお店では山代温泉のさまざまな案内をしております。雨傘の無料貸出サービスも行っているので、突然の雨でも安心ですね✨

「総湯」

  • 住所:加賀市山代温泉万松園通2番地1
  • 営業時間:6:00~22:00(売店 7:00~19:00)
  • 電話番号:0761-76-0144
  • 定休日:毎月第4水曜日の6:00~正午まで
  • 利用料金
    • 大人(中学生以上)490円
    • 中人(小学1~6年まで)130円
    • 小人(3才以上6才未満)50円

「古総湯」「総湯」両方入るので共通券を買うことにしました。地元の方は割引になる木札(期間限定)をお持ちみたいでしたよ。

「古総湯」「総湯」共通利用券

  • 大人(中学生以上) 700円
  • 中人(小学1~6年まで) 250円
  • 小人(3才以上6才未満) 120円

「古総湯」へ連続して入るのは湯あたりしそうなので、辺りを散策しながらちょっと休憩。温泉たまごソフトも気になったのですが、元祖温泉玉子の店《前川売店》で温泉たまごをいただくことにしました。

塩を貸してくれるのでパラパラふってちょうどいい塩梅に。温泉たまご以外にも、手頃な値段で和菓子や餅が販売されています。

山代温泉の「温泉たまご」

芒硝泉ぼうしょうせん63℃の源泉掛け流しの中に8時間つけたもの。

  • 温泉成分が染み込んだ芳しい香りが仄かにする。
  • 白身は柔らかく、黄身は程よく堅い風味のよいたまご。

ちょっと腹ごしらえした後は紅殻格子の木造平屋建の「はづちを楽堂」を覗いてみましょう。

地元食材を使ったスイーツなどが味わえる「はづちを茶店」や九谷焼の小物・雑貨が揃っている「丹塗り屋」があります。

「はづちを茶店」のスイーツには加賀棒茶がセットで付いているようです。加賀棒茶が好きなのでこれは嬉しい💕夫は「きき酒セット」に興味津々でした。

さぁ散策も済んだことだし「古総湯」に入りに行きましょう✨朝からだらだら温泉に浸かれるって贅沢の極みだわー

「古総湯」は明治時代の「総湯」を復元し、外観や内装だけではなく入浴方法も当時の雰囲気のまま味わえるのが一興。当時流行のステンドグラスや九谷焼のタイル等、山代らしい文化的な佇まいとなっています。

洗い場がないことは事前情報で知っていましたが、まさか靴脱ぎから戸を開けたらすぐ浴場とは思わず、唖然としました(浴場の隅に脱衣場があります)。シンプルに源泉掛け流しの湯を堪能するつくりとなっているんですね。

「古総湯」

  • 住所:加賀市山代温泉18の128番地
  • 営業時間:6:00~22:00(3~11月) 7:00~21:00(12~2月)
  • 電話番号:0761-76-0144
  • 定休日:毎月第4水曜日の6:00~正午まで
  • 利用料金
    • 大人(中学生以上)500円
    • 中人(小学1~6年まで)200円
    • 小人(3才以上6才未満)100円

お土産は二00年羊羹《瑓永昌堂》で買おう✨

「古総湯」の真向かいにある老舗和菓子屋《れん永昌堂》さん。老舗の風格を漂う建物ながら、どこなくスタイリッシュなデザインに惹かれて暖簾をくぐりました。

お土産に選んだのはこちら⏬『本陣最中』

『本陣最中』《れん永昌堂》

  • 1袋6個入り 540円(税込) 12個入り 1,252円(税込)
  • 賞味期限:製造日より約45日間
  • 原材料名:砂糖(国内製造)、小豆()国産、水飴、寒天、皮(もち米)
  • 特定原材料等:なし
  • 栄養成分表示:1個あたり 44.8kcal

なめらかな舌触りのこしあんを、梅鉢紋を型取った最中皮で包んだ一品です。見本の小さな梅の形があまりにも可愛らしくて、思わず手にとってしまいました。職場などに配るにはちょうどいいサイズ感ですね。

最中皮に包まれた餡が滅法おいしい💖とお渡しした友人が感激していました。

《瑓永昌堂》

  • 住所:石川県加賀市山代温泉18-60-8 map
  • 電話番号:0761-76-1480
  • 営業時間:8:00〜18:00

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