こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
春のミステリー旅行2日目は金沢。まずは日本100名城巡りでスタンプを押し損ねた「金沢城(金沢城公園)」へ。
さまざまな石垣が見られる「金沢城」、石垣好きとしてはじっくり眺めようと楽しみにしていました。が、なんとこの日は観桜週間として兼六園と共に入城無料。
あまりの人混みに諦め、早々に退散することに。100名城スタンプだけしっかりと押して、石垣を眺めるのは次の機会に持ち越されました。
⏬ちなみに「石川門」は右側は「切石積み」、左側は「粗加工石積み」と二種類の積み方になっています。
⏬「兼六園」はとんでもない混雑で景観を楽しむには向いてない状況でした。残念至極。
足早に金沢城~兼六園を抜けて、古きよき【ひがし茶屋街】へと歩を進めることにしました。
「ひがし茶屋街」
- 藩政時代に茶屋街としてにぎわった町並みが保存された地域。ひがし廓とも呼ばれていた。国の重要伝統的建造物郡保存地区
- リノベーションされた町屋は紅殻格子の風景などフォトジェニック。ショッピングや金沢の伝統文化が楽しめる。
- 金箔貼りや和体験《金銀箔工芸さくだ》《和の時空 町屋塾》…etc.
- 町家カフェ
- レンタル着物で散策
- お茶屋文化にふれる【お茶屋美術館】【志摩】
前回の金沢旅行ではスケジュールの都合上、行けなかったところ。日本の三大和菓子処と云われる金沢ですから【ひがし茶屋街】にもさまざまな和菓子店が建ち並びます。楽しみー💓
【ひがし茶屋街】案内
- 住所:石川県金沢市東山
- アクセス:
- 城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分
- 金沢ふらっとバス材木ルート「浅野川大橋」バス停から徒歩約5分
- 駐車場:あり
- 市営東山観光駐車場(乗用車15台)
市営東山河畔観光駐車場(乗用車14台)
- 市営東山観光駐車場(乗用車15台)
【ひがし茶屋街】を散策しましょ✨
【ひがし茶屋街】に行きたかった理由は、名店《御菓子司 吉はし》さんの上生菓子が食べられるから。上生菓子をお店で購入するには前日までの完全予約制なので旅行者にはちと厳しいなぁと思っていたところ、【ひがし茶屋街】の茶房&加賀友禅ギャラリー《久連波》さんでいただけるとの情報をゲット!雪洞に書かれた店舗名で《久連波》さんを探しつつ【ひがし茶屋街】の街歩きを楽しみます。
着物を着たカップルもいて、なかなか微笑ましい光景です。のんびり街歩きするにはちょうどいい気候ですね。「ふ」を扱う《加賀麩不室屋》さんや杉玉がぶら下がる石川地酒専門銘店《ひがしやま酒楽》さん、金箔の《箔一》さん。《箔一》さんの金箔ソフトは891円也!それでも大行列の人気ぶりでした。あちこち覗くだけでもウキウキしますね。
お目当ての《久連波》さんに到着ー✨
茶房は無情にも満席の札…私一人なら待とうかと思うのですが、和菓子にそこまで興味のないお伴と一緒なので素通りとなりました。
実はこの日、お茶屋の【志摩】でも《吉はし》の上生菓子をお出ししているとのこと。元々、立ち寄る予定でしたので入館料を払って中へ。
国指定重要文化財【志摩】でお茶屋文化を堪能
文政3年(1820)に茶屋町創設当初に建てられた格式の高い茶屋建築の【志摩】。江戸時代そのままに残っており、学術的にも貴重な歴史文化遺産として高く評価されています。
お茶屋は訪れる客達に遊ぶ場所を提供し、遊宴を支えるためのありとあらゆる配慮をします。精算は後日払いで客との信頼関係を第一としています。新規の客は(紹介があっても)信用を得るのが難しく「一見さんお断り」となります。【ひがし茶屋街】の中には現在5軒のお茶屋が営業していますが、特別な人のご紹介がない限りお茶屋の中に入ることはできません。「茶屋遊びの粋」を楽しむために客人、芸妓とともに幅広く高い教養と技能が要求されます。
⏫「前座敷」広い琵琶床の座敷で控えの間は遠州風の凝った茶室ともなっている。江戸時代には二階の階高の高い造りの建物はお茶屋だけ特別に許されたもの。優美で繊細な設えのなか、三弦や琴、舞、謡曲、茶の湯から俳諧まで多彩な遊芸が披露されます。
⏬繊細な細工を凝らした調度品も見もの。大きな虫眼鏡が用意されているので、じっくりと細部まで拝見することが出来ます。
⏬鼈甲櫛や三味線撥、繊細で芸術的な道具や髪飾り、実際に使われていた食器類…etc.
⏬江戸時代の貨幣
⏬典型的なお茶屋の庭。春日燈灯、月見燈灯、槍燈灯が配置よく佇んでいます。
⏬「ひろま」紅殻色の壁に春慶塗りの違い棚が調和し、天井も高い格調高い造りの部屋。「はなれ」唯一、漆がかかっていない白木造りで、数寄屋風の落ち着いた造りの部屋。
1階、2階と拝見した後は台所を通り抜けてお茶屋「寒村庵」へ。
【志摩】のお茶室「寒村庵」で《吉はし》の上生菓子をいただこう
お茶室「寒村庵」
お抹茶: 上生菓子付き 700円 / お干菓子付き 500円
この日の上生菓子は2種類。《吉はし》の上生菓子を私と子どもに、もう一店のを夫にお出しいただきました。素敵なお庭を眺めながら一服。黒を基調とした茶室で静謐なひとときを味わいます。
《吉はし》さんの上生菓子『さくら』。御所染(色)のきんとん製にこし餡で仕上げた一品です。春爛漫、咲き乱れる桜を表現されたのでしょうか。懐紙にあしらわれた椿の葉の色鮮やかな緑とのコントラストで、はんなりとした美しさが感じられます。
上品な甘さのきんとんとさらりとしたこし餡が口のなかで溶け合います。抹茶は爽やかな苦みがあり、旅の疲れをほどいてくれる味わいでした。
⏬子どもと夫に出された抹茶茶碗。子どもには赤楽のような手にすっぽり収まるぽってりとした抹茶茶碗。夫のはシックな黒のスッキリとしたフォルムの抹茶茶碗。
⏬釉裏金彩が施された黒の茶碗。茶室の佇まいとよく合います。
⏬こちらの上生菓子の菓銘は『菜の花』夫が食べないと言うので子どもと半分こしていただきました。しみじみとおいしい。※どちらの和菓子屋さんのものか忘れてしまいました…金沢は美味しい和菓子屋さんがたくさんありますね。
【志摩】
入館料 | 個 人 | 団体(20人以上) |
一 般 | 500円 | 450円 |
小・中学生 | 300円 | 250円 |
- 住所:石川県金沢市東山一丁目13-21
- 開館時間:9:30~17:30/冬期(12月~2月)9:30~17:00 ※ 開閉時間を予告なく変更する場合がございます。
- 電話番号:076-252-5675
- 定休日:年中無休
おいしい和菓子で心が解れた後はお土産探しをしましょう✨ひがし茶屋街内にある「菅原神社」辺りには和菓子の名店が立ち並びます。
それにしても周辺には寺院がたくさんありますね。次回はゆっくり巡りたいものです。
お土産和菓子その①《柴舟小出》
加賀銘菓『柴舟』で知られる《柴舟小出》さん。店内に入るとカラフルで可愛らしいパッケージが目に入ります。『しょうが餅』や銘菓『柴舟』のアレンジバージョン、雪の舟・草の舟・花の舟が入った『舟』も気になるところ。まだ旅の途中、あれこれ悩みますね。
⏬買ったのはこちら。軽くて手頃な値段も魅力な『ひゃくまん三作せんべい』と『柴舟』。やはり代表銘菓はいただきませんと。
まずは『柴舟』を開けてみましょう。
『柴舟』《柴舟小出》
- 1袋8枚入り 540円(税込)
- 賞味期限:製造日から100日間
- 原材料名:砂糖(国内製造)、小麦粉、生姜/ソルビトール、膨張剤
- 特定原材料等:小麦粉
- 栄養成分表示:1枚12gあたり 47kcal
ほどよい反りかげんの小判型に、うっすらと雪をはいたような白砂糖の化粧引きの銘菓は、朝霞のなか柴を積んだ舟が川を下るさまを形どって作られたもの。趣ある御菓子ですね。カリッとした歯ごたえと生姜蜜の風味がピリッとかげんが大人のせんべいって感じがします。
『ひゃくまん三作せんべい』《柴舟小出》
- 1袋12枚入り 670円(税込)
- 賞味期限:製造日から60日間
- 原材料名:砂糖(国内製造)、小麦粉、鶏卵、マーガリン(乳成分、大豆含む)/膨張剤、カロチン色素
- 特定原材料等:小麦粉、卵、乳成分、大豆
- 栄養成分表示:1枚12gあたり 61kcal
通常の『三作せんべい』は加賀白山の黒百合と、その昔生息していたと言われる雷鳥を意匠としたものですが、東山店では石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」をあしらった特別バージョンになります。
サクッと軽やかな歯触りとやさしい卵風味のせんべいに癒されます。
《柴舟小出》東山店
- 住所:石川県金沢市東山1丁目13-13
- 営業時間:9:00~17:00
- 休業日:3月22日と毎週火曜日
お土産和菓子その②《加賀藩御用菓子司 森八》
《森八》さんといえば『長生殿』という落雁が有名ですね。加賀藩三代藩主前田利常公の創意と、小堀遠州卿の命名、揮毫により生まれて以来、三百数十年にわたり変わらぬ製法・原料を守り続ける《森八》の代表銘菓となります。今回は立ち寄れなかったのですが、本店の2階は「金沢菓子木型美術館」になっており、落雁や金花糖などの菓子木型約1000点や菓子器…etc.を拝見することが出来ます。『長生殿』もぜひ購入したかったのですが、持ち歩いているうちに崩れてしまってはと、今回は断念いたしました。
⏫代わりに買ったのはこちら。もち皮どら焼き『宝達』『春の宝達』。
加賀藩御用金山『宝達』《加賀藩御用菓子司 森八》
- 1個184円(税込)
- 賞味期限:約12日間
- 原材料名:砂糖(国内製造)、卵、麦芽糖、もち米、小麦粉、植物油脂、蜂蜜、山芋、白あん、水飴、寒天、塩/トレハロース、膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料、着色料(金箔)
- 特定原材料等:卵、大豆、小麦粉、やまいも
- 栄養成分表示:1個46gあたり 127kcal
加賀藩領北部に位置する「宝達山」を菓銘とした一品です。半月形のどら焼き生地は薄めながらもモチモチ。二代目藩主・前田利長の時代より御用金山であった宝達山をイメージし、半月形の頂点には金箔があしらわれています。どら焼き生地に包まれた良質の国内産小豆のつぶ餡は、甘さ控えめな仕上がり。加賀百万石の栄華と悠々の歴史に想いを馳せながらいただきます。
『春の宝達』《加賀藩御用菓子司 森八》
- 1個206円(税込)
- 賞味期限:約12日間
- 原材料名:砂糖(国内製造)、卵、白小豆、もち米、麦芽糖、水飴、小麦粉、白あん、植物油脂、蜂蜜、桜葉塩漬粉末、山芋/トレハロース、膨張剤、乳化剤(大豆由来)、香料、着色料(カロテノイド,金箔)
- 特定原材料等:卵、大豆、小麦粉、やまいも
- 栄養成分表示:1個46gあたり 126kcal
選りすぐりの国内産白小豆に桜葉を仕込んで丹念に炊き上げた桜あん(つぶ餡)を包みました。春季限定の一品です。パッケージを開けたとたんにほんのり香る桜が、風情があっていいですね。白小豆がまるごと入っているので、もちっとしたどら焼き生地との食感の違いを楽しんでいただけると思います。桜葉の御菓子が好きなのもあって大層気に入りました。
《加賀藩御用菓子司 森八》ひがし二番丁店
- 住所:石川県金沢市東山1-24-6
- 電話番号:076-251-8130
- 営業時間:10:00~17:00 ※お茶席として 32席 ご用意しています
- 定休日:1月1日
コメント