【日本100名城の旅】岡山県の100名城制覇!津山城·備中松山城·鬼ノ城·岡山城を一挙紹介

日本100名城

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

ゴールデンウィークを利用して中国地方の日本100名城巡りに行って来ました。これで、昨年11月訪れた「岡山城」と合わせて岡山県にある100名城を制覇!なかなか見応えがあった岡山県の4城、それぞれの特徴をまとめてみました。

2025年5月6日津山城(津山市)日本三大平山城 
初代藩主 森忠政
2025年5月5日備中松山城(高梁市)現存十二天守 
初代藩主 毛利輝元
2025年5月6日鬼ノ城(総社市)朝鮮式城郭構造をもつ巨大な山城
2024年11月25日岡山城(岡山市)五重六階の望楼型天守 
初代藩主 宇喜多直家

日本三大平山城·津山城

日本三大平山城[ほか2つは姫路城·松山城]のひとつ「津山城」。森忠政が鶴山を津山と改名し、13年の歳月をかけて大規模な近世城郭を完成させました。雛壇状に三の丸、二の丸、本丸と曲輪を積み上げた高石垣のスケールは圧巻!明治初期に城内の建物は全て取り壊されましたが、この高石垣は一見の価値ありです。

何らかの理由で築城現場まで運ばれなかった「忘れ去られた石」⏬津山城石切場跡にある矢穴(石を割るためにノミで穿った穴)と同じ大きさものが石の上下に計9か所残っています。

平成17年(2005)築城400年の記念行事として復元された「備中櫓」⏬城内観覧料のみでこちらは無料で入れます。

⏬「備中櫓」内にはこんな仕様で津山城の歴史にふれられています。さまざまな面白エピソードも飛び出し、読み応えあり!城主·森忠政の似顔絵が「千と千尋の神隠し」でセンが働く湯屋の従業員を彷彿させる風貌をしているんですよね。

住所〒708-0022 岡山県津山市山下135

□中国自動車道津山IC・院庄ICから車で約15分
□JR津山駅より徒歩約10分
電話[津山市観光協会]0868-22-3310
[鶴山公園]0868-22-4572
日本100名城スタンプ[スタンプ設置場所]津山城備中櫓受付
開館時間:8:40-19:00(4~9月)/8:40-17:00(10~3月) ※津山さくらまつり期間中 7:30-22:00

観覧料:【大人】310円(中学生以下無料)
休日年末(12月29日~12月31日

現存十二天守·備中松山城~天空の城塞

標高430m臥牛山頂付近に天守が現存する唯一の山城·備中松山城。晩秋から春先にかけて雲海に浮かび上がる幻想的な姿は「天空の城」と称されています。

2025年1月2日に放送された「あなたも絶対行きたくなる! 2025新春スペシャル(NHK )」で最強の城にも選ばれています。現存天守の中では高さ約11mと最も低い造りですが、天然の岩盤を巧みに利用した石垣の壮大さ等が評価されたとのこと。天守のほか、二重櫓、土塀の一部も現存しています。

天守までのルートは駐車場からシャトルバスに乗車(遊歩道)→ふいご峠→徒歩20分700m…とありますが、我が家は遊歩道も30分程テクテク歩きました。ちなみに写真にあるように最後の700mはなかなか勾配がきつい山道なので、山歩き用の服装·運動靴がおすすめです。白のロングスカート&白のブラウス&白のバレエシューズ姿のお嬢さんがいらっしゃいましたが、おすすめしません。「白い妖精か⁉」と心の中でツッコミを入れたほど(笑)。デート中のご様子でした。

⏫大河ドラマ「真田丸」にも使われた見事な石垣。みなさん足を止めて見惚れていらっしゃいました。

⏬木造本瓦葺き二層二階の天守の内部。1階に「囲炉裏」「装束の間」、2階には「御祭壇」があります。

⏬ちょうど二重櫓の内部が特別公開期間中でした。みなさん天守をご覧になった後、天守の横をまわって二重櫓に向かいます。横から間近で眺める天守も乙なもの。

住所〒716-0004 岡山県高梁市内山下1

□伯備線備中高梁駅前·観光案内所より「観光乗合タクシー」を運行(約15分)
電話[備中松山城管理事務所]0866-22-1487
日本100名城スタンプ[スタンプ設置場所]備中松山城券売所
開館時間:【4月~9月】9:00~17:30【10月~3月】9:00~16:30(最終入城は閉城時間の30分前)

天守観覧料:【大人】500円 【小・中学生】200円
休日年末年始(12月29日~1月3日)

謎多き古代山城·鬼ノ城

今まで訪れた日本100名城のなかで最もインパクトが強かった「鬼ノ城」。吉備高原の南端標高約394mの鬼城山に築かれた、約30haにも及ぶ巨大な朝鮮式城郭構造をもつ山城です。「日本書紀」などに記載がない謎多き古代山城ですが、天智政権が九州や四国に対外防衛上築いた城のうちの一つという説が有力と云われています。

目の当たりにした古代山城の独特な美しさ、壮大さには言葉を失うほどでした。これまでの山城も石垣や櫓など見応えあるものでしたが、歴史の凄みを感じたのは「鬼ノ城」が初めてかもしれません。

駐車場近くの総社市鬼ノ城ビジターセンターより復元された西門までは30分位。比較的歩きやすいコース(西門より先は整備されていない険しい山道)になっています。ぜひ見てもらいたいのは2.8kmに及ぶ城壁で、6mもの高さがある版築土塁は一見の価値あり!この土塁が風化もせず現代にも受け継がれていることに感に堪えません。要所要所に高石垣も築いてあります。

⏬水捌け用の水門は全部で6ヶ所。

住所〒719-1105 岡山県総社市黒尾1101-2

□JR吉備線(桃太郎線)服部駅から約5km
□JR総社駅で下車 タクシーで約30分
□岡山・総社IC出口より約6km
電話0866-99-8566
日本100名城スタンプ[スタンプ設置場所]鬼城山ビジターセンター
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
※スタンプは開館時のみご利用いただけます。  ※休館時は,総社市埋蔵文化財学習の館にて押すことができます。

入館無料
休日月曜日と年末年始(12月29日~1月3日)
※月曜日が祝日の場合は翌日。連休に月曜日を含む場合は、連休明けの平日が休館

宇喜多・小早川・池田の三家によって整備された[岡山城]

5年前「後楽園」を訪れた際には時間切れで立ち寄ることができなかった岡山城。令和の大改修を終え、前回遠目で眺めた時よりも「烏城(うじょう)」と別名をもつ外壁の漆黒さが際立っていました。

岡山城を訪れた際は「岡山ナゾトキミステリー~宇喜多家ニンジャ認定試験の巻」が開催中でした。これは、松丸亮吾さん率いるクリエイター集団[RIDDLER」が制作したもので、宇喜多家や岡山城の知識や愛着を深めてもらえる謎解きイベントの第二弾となっています。

岡山ナゾトキミステリー~宇喜多家ニンジャ認定試験の巻
期間:令和6年9月13日(金)~令和7年3月16日(日) ※謎解き冊子がなくなり次第終了
場所:岡山城一帯(烏城公園内
参加費:無料(岡山城天守入場料は必要)
プレイ時間:30~60分程度(推奨年齢は小学生以上)

天守閣は正面からだけではなく、あらゆる角度から楽しめるのが岡山城の特徴のひとつ。不等辺三角形になっているかな?

⏬藩主の公邸や政治の場として活用された「中の段」と藩主が生活を送る御殿「本段」の境目に設置された[不明門(あかずのもん)]

⏬石垣好きなのでなかなか天守閣まで到着しません(笑)

⏬発掘調査で発見された宇喜多氏築城時の石垣の実物。これほどまでに角が尖った石垣は、全国的にみても非常に珍しい代物です。

⏬[月見櫓]国指定重要文化財

天守閣内は歴史を繙く展示物がずらり。「岡山ナゾトキミステリー~宇喜多家ニンジャ認定試験の巻」のヒントも隠されています。

城内展示は岡山出身の歴史学者・磯田道史氏が監修しており、見応えのある内容になっていました。

展示物だけではなく「華頭窓」や「金の桃瓦」など、外からでは気づきにくいものも見られます。

⏬こちらは天守閣内のお土産ショップで購入した『きびだんご』。色んな種類があって選ぶ楽しさがありました。

⏬岡山藩2代目藩主・池田綱政が自ら憩いの場として築いた大庭園[後楽園]。

岡山城に行かれたら日本三大庭園のひとつ[後楽園]にも足をお運びください。

「岡山城」利用案内

住所〒700-0823 岡山県岡山市北区丸の内2-3-1

□JR岡山駅から路面電車東山行き「城下」より徒歩約10分
□岡電高屋行き・東山経由西大寺行きバス「県庁前」より徒歩約5分
□岡山ICから東に約20分
電話
Fax
086-225-2096
086-225-2097
日本100名城スタンプ[スタンプ設置場所]地下1階 受付カウンター
開館時間:9:00~17:30(最終入場 17:00)
※イベント等により開園時間が延長になる場合があります。

観覧料:【大人(15歳以上)】400円 【小・中学生】100円
休日年末(12月29日~12月31日)
※荒天や点検などにより休館する場合があります。最新情報は「新着情報」をご確認ください。)

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