こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
冬になると柚子や蜜柑などの柑橘類が食べたくなるもの。和菓子の世界でも柚子皮を使ったもの、蜜柑をまるごと大福で包んだものなど美味しそうなものが店頭を賑わせます。柑橘類の爽やかな香りは気の巡りをよくし、胃もたれなどの不快感を和らげるので年末年始の食べ過ぎちゃう時期にはぴったりと云えます。
今回ご紹介するのは「日向夏」を使った羊羹。以前ご紹介したインパクト大の『あくまき』を作った《味のくらや》さんの、試行錯誤のうえ出来た逸品です。
【日向夏】の特徴 「日向夏」は、文政年間(1818~1831)に宮崎市で発見された柑橘です。独特な芳香があり、風味は果物のなかで最もよく、果肉は柔軟で果汁が多く、甘みに富んでいます。 りんごの皮むきをするように外果皮のみを薄くむき、ふかふかの白皮(アルベド)と一緒に食べるのが特徴です。アルベドにほんのり甘みがあり、果肉の爽やかな酸味を中和します。 |
『日向夏ようかん 黄娘』
『日向夏ようかん 黄娘』《味のくらや》 ▪︎販売価格:1個950円(税込) ▪︎賞味期限:常温90日間 ▪︎原材料名:日向夏みかん(宮崎県産)、砂糖、白いんげん豆、寒天 ▪︎特定原材料等:なし ▪︎栄養成分表示:100gあたり292kcal
「日向夏」の中身を丁寧にくり抜いて皮を蜜漬けにし、その中に果汁入りのようかんを流し込んだ一品です。夏みかんにゼリーを詰めた御菓子の場合、皮は入れ物なので食べることはありませんが『日向夏ようかん』は皮まで食べられるとのこと。その珍しさが興味を引いて買い求めたのですが、実際の味わいはいかがでしょうか。
真空パックを開けたとたん、辺りを漂う豊潤な香り。今回は果肉はくり抜かれて羊羹になっていますが「日向夏」そのものもおいしいに違いないと思わせる芳香さです。上部をスライスしてみると、たっぷり羊羹が入っていることが見てとれます。とろんとした梔子色の「日向夏」の皮に、更に薄く儚げな淡黄蘗(うすきはだ)色の羊羹とのグラデーションも風情があってよいものです。
果汁入り羊羹は甘さ控えめで香りが良く「日向夏」の皮のほんのりとした苦みと相性抜群。柔らかく蜜漬けされた皮は程よい食感があって、噛めば噛むほど口のなかに香りが広がっていきます。ボリューム満点なのに爽やかな後味なのでいくらでも食べられてしまいそうです。
今回ご紹介した和菓子店舗
《味のくらや》宮崎駅前アミュプラザみやざき店
住 所 | 〒880-0811 宮崎県宮崎市錦町1番 アミュプラザみやざき ひむか きらめき市場 |
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電話番号 | 0985-26-7543 |
営業時間 | 9:00~20:00 |
休業日 | アミュプラザみやざきに準じます |
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