こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
昨年も楽しんだ【やっとかめ文化祭】の和菓子づくり体験、今年も子どもと一緒に行ってきました。昨年の様子はこちらをご覧ください⏬
第1部 小倉トースト普及委員会による「あんこトーク」
あんこトークを繰り広げてくださったのは「小倉トースト普及委員会」の委員長·高野仁美さん。軽快な語り口でお話しされましたが、そもそもそんな委員会があったなんて初耳。それもそのはず、2023年2月に発足したばかりの急先鋒なグループなのです。
4/29~6/30には名古屋の喫茶店49店舗の協力のもと「小倉トーストスタンプラリー」を開催し、見事目標の10,000食を達成(10,395食)。念願の日本記念日協会に記念日登録を果たしました。会場内にもスタンプラリーに参加された方がいらっしゃいましたよ。
ただ、小倉トーストって「食パン+バター+小倉あん」でしょ。そんなに食べたいものかなぁ…という怪訝さも払拭するようなメニューが「喫茶はじまり」では展開されているもよう。実際に行かれた方は週替わりメニュー「ティラミス風小倉トースト」を召し上がったそうです。ちなみにおすすめの食べ方として紹介されたのは
思いの外たくさんの「小倉トースト」の食べ方があってあんぐり。何だかワクワクする取り組みですね✨
さて、ここで問題!「愛する小倉トースト記念日」はいつでしょうか?シンキングタイムとともに皆さんに配られたのは出来立てほかほかの小倉トースト。
食パンは業務用パンメーカー《永楽堂》さんのもち粉30%入り「くちどけもちこ」。口に入れるとフワッと押し返すような柔らかな弾力があって香りもよい食パンです。小倉あんは、おはぎに定評のある《孝和堂本店》さんのもの。今回のために小倉トーストに合うよう柔らかめに炊いた甘さ控えめな特別仕様のあんこです。食パンのもちふわ+バターの塩味+小倉あんの仄かな甘みと大納言小豆の粒感がバランスよくおさまっています。
さて、クイズの正解はというと⏬
住 所 | 〒453-0044 愛知県名古屋市中村区鳥居通5丁目32番地(中村大鳥居前) ·名古屋市営地下鉄「中村公園前」1番出口より徒歩1分 |
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電話番号 Fax | 052-471-6246 052-461-0790 |
営業時間 | 8:30~18:30 |
休業日 | 月曜日(祝日は営業) |
【愛する小倉トーストの日】は9月10日
会場でも正解していた方がいらっしゃいました。それにしても、2023年2月に発足して日本記念日協会に登録するまでハイスピード!素晴らしい行動力ですね。
小倉トーストの魅力は十分に伝わったところで、和菓子と小倉トーストとの関係って一体何?只のあんこ繋がりだけなのでしょうか。
それは戦後まで遡ります。食糧不足の日本にやって来たのはアメリカからの小麦粉(パン)。製パンするために白羽の矢が立ったのは、比較的設備環境が似通っている和菓子屋さんだったのです。《永楽堂》さんも「和菓子の永楽堂」から暖簾分けのような形で「パンの永楽堂」が出来たとのこと。パン屋さんと和菓子屋さんはそもそも兄弟のような密接した関係性だったのですね。ちなみに「小倉トースト」は《満つ葉》という喫茶店で、学生のお客さんがぜんざいにトーストを浸して食べているのをヒントに生まれたメニューなんだそうですよ。
さぁ、小腹も満たされたところでいよいよ和菓子づくり体験へ。
第2部 「和菓子づくり体験」おはぎ+練りきり3種
「和菓子作りを楽しんでくださいね」という声とともに、まずはもち米とつぶ餡で包餡の練習がてら「おはぎ」作りに挑戦。ここまでは昨年も経験したのでスイスイと出来上がりました。昨年は泥団子作りと化していた子どもも何とか包餡の手順で「おはぎ」を作り上げることに成功!
ここから難易度がどんどん上がっていく練りきり作りとなります。用意された色とりどりの練りきり餡を見て、成形出来るのか些か不安…。まあ「おはぎ」は《孝和堂本店》さん、練りきり餡は《本松製菓舗》がご用意くださったものなので味はお墨付きですが(笑)、せっかくなので「出来た!」と達成感を味わいたいものです。
- 『かぼちゃ』練りきり(橙)+飾り(羊羹3点)+こし餡&木ベラ+串
- 『銀杏』練りきり(黄色、緑)+こし餡&木ベラ
- 『干支 卯』練りきり(白、紅)+こし餡&串
1.の『かぼちゃ』はハロウィン仕様のコミカルな表情がポイント。木ベラが上手く入らず悪戦苦闘しましたが、何とかそれらしい形になってホッと一息。
2.の『銀杏』は黄色に緑の練りきりを貼り合わせ境目を暈し、色づいていく銀杏の葉に見立てたもの。包餡、暈しは比較的すんなりと出来ましたが、やはり木ベラを使った葉の切れ目や葉脈の表現が難しかったですねー。ここまでで大幅に時間ロスしたようで、何と3.の『干支 卯』は駆け足になってしまいました。一見、何てことない楕円形ですが「包み暈し」という技法が使われているので案外難しい代物。2枚の練りきりを均等の厚みに伸ばして貼り合わせないと串を入れた時に内側の色が出てきません。時間に追われて子どもは上手く出来ず半ベソぎみ。母もアワアワしながら仕上げました。
出来上がったのがこちら⏫見本のものと比べてヨロヨロした感じが否めないですが楽しいひとときでした。『銀杏』の葉が丸みを帯びているのも何だか愛おしいくらいです(笑)。
後から『カボチャ』を実演してくださった《福田屋》さんとお話ししましたが、何と!和菓子屋さんになられてまだ1年半とのこと。語り口が上手だったのは前職が学校の先生だったからだそうです。見事な転身ですね✨
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