こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
本日、9月29日は【中秋の名月】です。
【中秋の名月】とは、旧暦8月15日の夜に見える月のこと。一年を通じて月が最も美しいといわれる頃ですね。今年は、旧暦と月の満ち欠けが一致しているので、満月が拝める【中秋の名月】となります。※【中秋の名月】は太陰太陽暦の日付(新月からの日数)で決まるが、満月は、太陽、地球、月の位置関係で決まる。
今回は美しい月に準えて美味しい和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに🌕
『名月』こなし製 こし餡
『名月』《川口屋》
▪︎販売価格:1個340円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
月?何だか芋みたいだなと思われた方、正解です。【中秋の名月】は別名「芋名月」ともいいます。これは、里芋やさつま芋の収穫時期に重なることから、豊作祭としての意味合いもあったことに由来します。
こなし製『名月』の意匠は皮を剥いた里芋そのもの。真っ白な里芋に所々残ってしまった茶色の芋肌を焼き印でつけているのが職人技の光るところ。むっちりとしたこなしの食感も、まるで里芋のねっとり感を思わすかのようです。
『月うさぎ』餅製焼き皮 備中白小豆餡
『月うさぎ』《川口屋》
販売価格:1個340円(税込)
賞味期限:製造日より2日間
特定原材料等:小麦粉
薄くクレープ状に焼いた餅皮で備中白小豆餡をくるりと巻いた『月うさぎ』。もちもちした生地と独特な風味とあっさりとした舌触りの備中白小豆餡は相性抜群。風流な【中秋の名月】を楽しみながら食べるのに相応しい上品な味わいの一品です。
ほんのり黄色く透ける餡が風情があっていいですね。クレープ生地に兎の耳を思わす焼き印を押すことで、月に浮かんでみえる兎の姿を表現しました。見立ての妙ですね。
私たち日本人が不明瞭な月の影に「うさぎ」を見てしまうのは、この童謡や仏教説話「月うさぎ伝説」に影響を受けているのかもしれません。
「月うさぎ伝説」 昔、あるところにうさぎときつねとさるがおりました。 ある日、3匹は山の中で疲れ果てて食べ物を乞う老人と出会います。老人を救うため、さるは木の実を、そしてきつねは魚を取ってきましたが、うさぎは一生懸命に努力しても食料を手に入れることができませんでした。 そこでうさぎは、火の中に飛び込み自分の身を老人に捧げたのです。 倒れていた老人は実は帝釈天という神様。うさぎを哀れに思い、月の中に甦らせて皆の手本にしたのです。 |
今回ご紹介した和菓子店舗
《川口屋》
住 所 | 〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3-13-12 ・名古屋市営地下鉄「栄」駅から徒歩約4分 |
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電話 | 052-971-3389 ※御菓子の予約は1個からお電話にて承っております。 |
営業時間 | 9:30~17:30 |
休業日 | 日曜日・祝日・第3月曜日 |
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