夏の名残を楽しむ和菓子『青楓』『撫子』『鬼灯』《芳光》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

久しぶりに訪れた《芳光》で、おいしい和菓子を3つも買ってしまいました。いつもは7~8種類の上生菓子が並んでいるのですが、午前中に訪れたにもかかわらずショーケースに飾られていたのは4種類のみ。夏場、上生菓子は少なめにしているのでしょうか。

そういえば美味しそうな「水羊羹」があったから、夏場は上生菓子よりも手に取られる方が多いのかもしれませんね。

『青楓』

『青楓(あおかえで)』《御菓子所 芳光》

  • 1個320円(税込)
  • 羽二重餅製こし餡(卵白入り)
  • 賞味期限:当日中
  • 特定原材料等:卵

秋の紅葉した楓は情熱的でいいけれど、爽やかな夏の楓はいつまでも見てられる穏やかさがあって、より好きです。

『青楓』をモチーフとした上生菓子で、実物の楓を使っている意匠は初めて見ました。淡萌黄(うすもえぎ)色の羽二重餅餅とグラデーションになっていて、涼しげな印象になっていますね。

ふわっふわの口溶けのよい羽二重餅で、なめらかなこし餡を包んだ一品です。羽二重餅がやや艶っぽいのは、とろんとかかった寒天のおかげ。プルプルふわふわな仕上がりで、夏でも口当たりよくいただけます。

『撫子』

『撫子(なでしこ)』《御菓子所 芳光》

  • 1個330円(税込)
  • 道明寺製黒糖あん
  • 賞味期限:当日中
  • 特定原材料等:なし

道明寺のまわりを彩っているのは、きんとん…かな?ちょっと、パラパラした雰囲気だから違うかしら。と、首を傾げていると店員さんが親切に教えてくださいました。

餡に米粉(もち米や寒梅粉)を混ぜ合わせて練って、そぼろ状にしたものなんですよ。

あれっ!?何か聞いたことある製法だ。

もしかして、村雨ですか?

ピンポーン✨正解でした。そぼろが長めなので見間違えちゃったようですね。

ほろほろした口溶けの村雨は、御所染(ごしょぞめ)と若緑の2色で構成されています。少し春っぽい色合いで、ほっこりしますね。ほろほろした村雨の口溶けを楽しんでいると、ガツンと独特な風味の黒糖あんがやって来ます。その間をつなぐ道明寺のモチモチ感が堪りませんねー。

秋の七草のひとつとして万葉集にも詠まれる『撫子』。季節のうつろいを味わいながらいただきました。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花

『万葉集』山上憶良

『鬼灯』

『鬼灯(ほおずき)』《御菓子所 芳光》

  • 1個320円(税込)
  • ういろう製白味噌あん
  • 賞味期限:当日中
  • 特定原材料等:小麦粉

もっちりしたういろうで型どられた雄黄(ゆうおう)色の『鬼灯』。ヘタの部分は羊羹でしょうか。

お盆には、仏花として飾る地域が多いため、夏の印象が強い「ほおずき」ですが【初秋】の季語になります。オレンジ色が濃くなると、秋の訪れを感じてしみじみしますね。

中は白味噌あん。やわらかな甘さのういろうに、まろやかな塩気がある白味噌あんは相性抜群です。

今回ご紹介した和菓子店舗

《御菓子所 芳光

※営業時間や定休日が変更になっています。ご注意くださいませ。

  • 住所:名古屋市東区新出来1-9-1
  • 電話番号:052-931-4432
  • 営業時間:9:00~17:30
  • 定休日:日曜日+第3月曜日 ※祝日と第3月曜日が重なる日も定休日とさせていただきます。

☆『わらび餅』の製造・販売は、7月~9月までお休みします。次回の販売は、10月1日からです。お楽しみに✨

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