こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
子供の夏休み中は遠くの日本100名城を巡るのにいい機会ということで、今年は四国へ赴きました。なかなか気軽に行けない距離なので極力たくさんの城巡りをしたい夫と、城下町にはおいしい和菓子屋さんがあるに違いない!と息巻く妻との攻防は「城」に軍配が上がりがちなんですが…
小さな老舗の和菓子屋さんは裏路地や一方通行で辿り着くのが難しいところもあり断念することも。今回の旅では香川・高松城周辺の《三友堂》は行けず仕舞いでした。
どうしても行きたかった愛媛・松山城周辺の《西岡菓子舗》さん。なんとか足を運ぶことが叶いました。お目当ての『つるの子』は電話で午前中予約をしておいたので受け取るばかりですが、店頭には美味しそうな季節の上生菓子や団子、カステラが並んでいます。琥珀羹や淡雪、薯蕷まんじゅう…etc.近くだったらいくつも購入したいところですが、旅先ゆえ我慢、我慢。それでも『つるの子』は若干日持ちがするのでお土産にするとして、旅先でも何かいただきたいところ。
今回は『みたらしだんご』とさらりとした自家製餡の『葛まんじゅう』を選択しました。『みたらしだんご』は小ぶりのサイズで食べやすく甘辛な特製だれがしみじみと美味しい。あっという間に食べ終わってしまいました。『葛まんじゅう』はおかみさんオススメの和菓子だけあって本葛とこし餡が絶品で、旅の疲れも癒される味わいでしたねー。
さて『つるの子』はどんな味わいなのか、期待が高まります。
復刻した幻の銘菓『つるの子』
『つるの子』《西岡菓子舗》
- 販売価格:1個220円(税込)
- 賞味期限:製造日より3日間
- 特定原材料等:卵、乳成分
《ほていや》さんの廃業とともに幻となってしまった銘菓を惜しむ茶人の声に、以前その店で修行されていた西岡菓子舗のご主人が試行錯誤し復刻させたのが『つるの子』です。知る人ぞ知る銘菓ですが、皇室の方々も『つるの子』をご贔屓にされ、松山ご訪問の際にはお召し上がりになる逸品でございます。
こんもりとした見た目は愛らしくまるで卵そのもの。菓銘に準えて鶴の銘々皿に盛り付けてみましょう。すると、鶴が卵をそっと抱き抱えているかのような風情が醸し出されました。
紅白で揃えるとおめでたい雰囲気になるので、お祝い事などで御遣い物にされる方もいらっしゃるとか。添加物や防腐剤不使用で、卵白をメレンゲ状にしてゼラチンで固めマシュマロ生地に仕上げた上質な生菓子『つるの子』。生菓子なのに日持ちがするのも嬉しいところですね。指で触れると軽く押し戻されるような弾力があります。いつまでもフニフニと触っていたいような気分にさせられますが、食べ物で遊んではいけません。いただくことにいたしましょう。
口に入れるとふわふわジュワワと溶けていく食感が堪りません。淡雪羹に近いような気がしますが…もっと跡形もなく軽やかな感触なんですよね。これは是非とも一度食べてみてほしい。
半分に割ってみると中の黄身餡がお目見えしました。ますます美味しそうな半熟卵に見えますね。なめらかなクリーム状にした黄身餡なので周りのマシュマロ生地との相性も抜群!上品な甘さに仕上げられています。軽やかな口どけに虜になりそうな一品です。
ちなみに冷凍庫に入れると表面はふんわりのまま、中の黄身餡がシャーベット風にお楽しみいただけます。
今回ご紹介した和菓子店舗
《西岡菓子舗》
住 所 | 〒790-0844 愛媛県松山市道後一万9-56 伊予鉄道松山市駅線 南町駅から275m ・市内電車 緑町電停より徒歩5分 |
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電 話 | 089-925-5642 ※ご注文は電話にて予約受付可 |
営業時間 | 9:30~16:00 ※営業時間などの変更はInstagramにて告知 |
休業日 | 日曜日・月曜日 |
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