こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
今回は、先日京都旅行した際に《亀屋清永》さんで購入した「きんつば」をご紹介したいと思います。《亀屋清永》さんと云えば、遣唐使が仏教と共に日本へ持ち込んだ唐菓子(からくだもの)の一種『清浄歓喜団』を作り続けている名店です。
☆「きんつば」の由来 【きんつば】は漢字で【金鍔】と書きます。菓銘【きんつば】は、日本刀の刃と持ち手をつなぐ部分「鍔(つば)」の形に由来しています。 元々は、天和年間に京の清水坂あたりの屋台で売られた焼き餡餅が庶民の間で流行したことがはじまり。平たい円形の赤小豆の餡をうるち米粉の生地で包んで焼いた形状と色から『ぎんつば』と呼ばれました。江戸に渡った際に上新粉を小麦粉に変えて焼いたところ焼き色がつき、「銀より金のほうが上等だ」ということで【金鍔】と命名されたとのことです。今は四角い形が主流ですが、本来は「鍔」のように丸い形だったんですね。 |
『京きんつば 吟角(ぎんかく)』は、色んな和菓子が並ぶなか子どもが「これ、おいしそう💓」と指差したもの。普段「きんつば」は好んで食べないので珍しいなぁと思いましたが、子どもの“おいしいものセンサー”に引っかかったようです。さて、お味のほどはいかに。
『京きんつば 吟角(ぎんかく)』
『京きんつば 吟角(ぎんかく)』《御菓子司 亀屋清永》
▪︎販売価格:1個432円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より21日間
▪︎特定原材料等:小麦粉
▪︎栄養成分表示:1個あたり 201kcal
淡く渋い紅赤色、浪花鼠(なにわねず)に染めた白小豆餡を「きんつば」に仕立て、桜花の焼印を押して春爛漫な風情を表現しました。銀から金へ、円から四角へ、約200 年の時と人々の知恵や想いを重ねた伝統的な和菓子を新感覚な「きんつば」へと生まれ変わらせた一品です。
《亀屋清永》さんが店を構える祇園は観光客がひっきりなしに訪れる土地。華やかな御菓子が好まれる昨今“インスタ映え的にはどうか…”という懸念もありながら見た目はあえて伝統を守り、金鍔独特のほんのり澄んだ甘味を生かす工夫を凝らして出来上がったのが『京きんつば 吟角』なのです。
原材料名 | 白小豆(国産)、砂糖、苺、寒天、小麦粉、みじん粉、米粉/着色料(赤3号、赤105号) |
苺のほんのりとした甘い香りと風味は上品な白小豆と相性抜群。時折出会うカリッとしたドライフルーツの苺の食感と甘酸っぱさがアクセントになっています。「きんつば」の外皮もちょうどよい歯ごたえで、中の白小豆のつぶ餡とさらりと馴染んで食べやすいですね✨
「備中白小豆」とは 岡山県備中地域で栽培される希少性の高い豆。独特な風味とあっさりとした舌触りで、高級餡として使用される。 |
半分に割ってみると今様色(いまよういろ)の餡が表れました。まるで外皮はこの色がジュワッと染み出たかのようで、優雅さが感じられます。
今回ご紹介した和菓子店舗
《御菓子司 亀屋清永》本店
住所 | 〒605-0074 京都府京都市東山区祇園石段下南側534 京阪本線「祇園四条駅」から650m □京阪本線「祇園四条駅」下車 徒歩約8分 □ 八坂神社西楼門よりすぐ |
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電話 FAX | 075-561-2181(代) 075-541-1034 |
営業時間 | 8:30~17:00 |
休業日 | 毎週水曜日(その他不定休あり) ※臨時休業をいただく場合がございますので、事前にお電話でご確認ください |
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