こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
宮中行事の【煤払い】は12月13日から行なわれますが、我が家の大掃除はM1グランプリ決勝戦の日を皮切りに始まります。重い腰を上げて朝からお風呂、ガスレンジ、冷蔵庫…とクリアし、早めの夕食を取りながらピカピカスッキリした状態で大笑い。
令和ロマン、優勝おめでとうございます
トップバッターにして連覇!情景を観客に伝える力が圧倒的、圧巻のステージでした。
個人的には1本目の「バッテリィズ」も好きなネタでしたね。常識だと思われていることも伝わらない…往々にして偉人の名言は分かったつもりになっていることに気付かされるシンプルなツッコミに会場は大爆笑。一見、アホな言い分なのに共感させられたり発想が独特だったりが絶妙で、すっかり心を掴まれました。
「全部聞き取れたのに-!(全然、何も分からへんかった)」 「細そうすぎるやろ」 |
シンプルで芯をつくものは人の心を動かしますね。YouTubeで気軽に漫才を楽しめる時代になりましたが、また劇場に足を運んでみたくなりました。
さて今回ご紹介するのはシンプルで味わい深い御菓子2品です。大爆笑の余韻を楽しみながらいただくことにいたしましょう。
『利休色紙』練りきり製&松風
『利休色紙』《御菓子 むらさきや》
▪︎販売価格:1個216円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:小麦粉、大豆、ごま
少し醤油が入った蒸し生地と黒ごま入りの練りきり製の二層式で作られた『利休色紙』。室町・桃山時代の茶人·千利休の名を菓銘としたのは如何にも「利休好み」な意匠だからでしょうか。凛とした印象の小町鼠(こまちねず)色と江戸茶(えどちゃ)は利休のわび茶の心を伝える組み合わせに思えます。
「利休の一生」 17才で茶の湯を学びはじめ、23才で初めての茶会を開いた利休は、堺の商家の生まれ。商人の子どもでしたが、堺が海外とも交流のある都市であり、文化の発信地でもあったことから、教養や品位を身に付けるため茶の湯を学んだそうです。 千利休の本名は田中与四郎といい、茶人として大成する晩年まで、宋易(そうえき)と名乗っていました。秀吉が関白になった記念で禁中(宮中)にて茶会を開く際、町人の身分では参内出来ないため、正親町天皇より居士号(※)として与えられたのが「利休」の名です。この禁中茶会をきっかけに、利休の名は世間に広く知れわたることとなりました。 ※居士号(こじごう)とは、出家をせず家に居て修行をする仏教者のこと。男子の在家仏教徒のこと。 |
原材料名 | 砂糖(国内製造)、白餡、餅粉、小麦粉、味醂、醤油、食塩、黒ごま、カラメル/膨張剤 |
ふわりとした弾力の蒸し生地と黒ごまがアクセントの練りきりは絶妙な取り合わせ。奥深い風味とまろやかな甘みがじんわりと染み入ります。
『雪輪』ういろう製 大島あん
『利休色紙』《御菓子 むらさきや》
▪︎販売価格:1個378円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:100gあたり 239kcal
吉祥紋様である『雪輪』が焼き印され、うっすらと氷餅で化粧した一品です。地面をうっすらと覆う雪が朝日を浴びてキラキラ光るさまは何とも美しい情景ですね。淡緑に染めたういろうは雪下に見える大地を表したものなのでしょうか。儚げな色合いは静謐な雪の朝を思わせます。
「氷餅」とは 餅を水に浸して凍らせたものを寒風に晒して乾燥させたもの。細かく砕いて上生菓子のトッピングに使うと、キラキラした質感を醸し出せる。 |
目映いばかりの銀世界も触れたら溶けてしまうような細雪も、美しい雪は古来より人々の心を虜にしたようで多くの歌に詠まれています。ここで、生涯1,700余りの句を詠んだと云われる江戸時代に活躍した女流俳人·加賀千代女の歌をご紹介いたしましょう。
花となり雫となるやけさの雪
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、葛粉、米粉、黒糖、氷餅/着色料(青1号、黄色4号) |
中は独特な風味の大島あん。黒糖の深いコクや漆黒さは、厳しい冬に耐える大地の生命力を感じさせます。
今回ご紹介した和菓子店舗
《御菓子 むらさきや》
住所 | 〒468-0061 愛知県名古屋市中区錦2丁目16番地13 □名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅 1番出口より徒歩3分 |
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電話 | 052-231-5427 |
営業時間 | 月曜日~金曜日:9:00 〜 17:00 土曜日:9:00~15:00 |
休業日 | 日曜日·祝日 |
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