【賜氷節】おすすめ和菓子『葛流し 北野の梅』《老松》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

本日6月1日は【賜氷節】。その昔、毎年旧暦6月朔日に各地の氷室(※)から宮中に氷を献上し、また臣下にも氷を賜わる【賜氷節の儀】を催していました。冷凍技術がない時代、夏の「氷」は大変貴重なものです。その氷でつかの間の涼を楽しみ、暑い時期を乗り切る英気を養っていたのでしょう。※冬の天然氷を夏まで貯蔵するための室または洞穴。

六月朔日、氷室御祝儀(賜氷の節)加州侯御藩邸に氷室ありて今日氷献上あり。町屋にても、旧年寒水を以て製したる餅を食して、これに比らふ
⏫加賀藩前田家の上屋敷にあった氷室の氷を将軍家に献上していた記録「東都歳事記」より

庶民には手の届かない貴重な「氷」。そこで庶民の間ではこれに倣い、氷の代わりに寒ざらしの餅(氷餅)を食べていたそうですよ。

今回は【賜氷節】に肖って、さっぱりとした和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。

『葛流し 北野の梅』葛きり(梅蜜入り)

『葛流し 北野の梅』《有職菓子御調進所 老松》
▪︎販売価格:1個 594円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より約150日間
▪︎特定原材料等:なし ※蜂蜜使用
▪︎栄養成分表示:1個(110g[梅蜜15g含むむ])あたり 98kcal

良質な本葛に梅果汁を加えた爽やかな風味の葛切『葛流し 北野の梅』。「北野の梅」という菓銘は北野天満宮にある梅に肖って名付けられたものなんです。学問の神として崇められる菅原道真ゆかりの北野天満宮の境内には、道真公の故事にちなんで梅の木が数多く植えられています。

東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ 「天神さん」と慕われ北野天満宮に座す菅原道真公はこよなく梅を愛したと云われています。

原材料名【葛切】梅シラップ(国内製造)、還元水飴、洋酒、砂糖、寒天、葛粉/ゲル化剤(増粘多糖類)、pH調整剤、酸味料
【梅蜜】砂糖(国内製造)、梅シラップ、還元水飴、梅酒/酸味料

同じく「葛流し」には波照間島の黒糖×白蜜バージョンの葛切もありますが、蒸し暑い季節には梅の使ったさっぱりとした和菓子をいただきたいもの。日持ちもするので家に常備しておいてもよろしいかと思います。実は、梅の葛切を食べるのは初めてなのでちょっとワクワクしますね。

箱の中に収められている突き棒を使って容器の葛を押し出すのですが、最初は思いっきり押さないと出てきません。しっかりと押し出せばブルルンと出てくるさまもなかなか楽しい光景です。ほんのりと深支子(こきくちなし)色に染まった葛切は完熟した梅の実を思わせます。

器いっぱいに梅入り葛切が入りました。

甘酸っぱい梅蜜をかけて出来上がり💕つるりんと喉ごし滑らか、こしのある舌触りが堪りません。ほどよい酸味が加わって食べやすく、スルスルとお腹のなかにおさまりました。

今回ご紹介した和菓子店舗

《有職菓子御調進所 老松》北野店 

住  所〒602-8395 
京都市上京区社家長屋町675-2 
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□ 嵐電(京福)北野線「北野白梅町」駅より徒歩11分
□ 京都市バス「北野天満宮前」より徒歩6分
□ 京都市バス「上七軒」より徒歩4分
電 話
FAX
075-463-3050
075-463-3051
営業時間9:00〜17:00
定休日不定休

北野店店休日及び営業時間変更のお知らせ(期間限定)
変更期間:6月1日(日)~8月7日(木)
営業時間:10:00~17:00 (通常営業時間は9:00~17:00)
店 休 日:期間中の木曜日 6/26(木)・7/3(木)・7/10(木)・7/17(木)・7/24(木)・7/31(木)・8/7(木)

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