【伝統的七夕】を祝うおすすめ和菓子『星逢かん』《俵屋吉富》

和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

8月22日は【伝統的七夕】の日でしたね。みなさんは夜空を眺められたでしょうか。

こちらは、松尾芭蕉が「七夕」を季語として詠んだ一句です。「七夕」は夏では?と訝しげに思われた方、実は「七夕」は【初秋】の季語にあたります。本来の「旧暦7月7日」に行われていた七夕行事に則して情景を詠んでいるんですね。

現在でも「旧暦七夕」に合わせて七夕祭を開催しているところもあるんですよ。仙台七夕まつりは有名ですね。和菓子屋さんの店頭でも8月に「七夕」をモチーフとした和菓子が並ぶことがあります。その場合、「七夕」そのものを全面に押し出した菓銘ではなく『鵲』『星合』など趣向を凝らしたものが多い印象ですね。

  年度(西暦)    旧暦七夕の日付  
   2024年      8月10日
   2025年     8月29日
   2026年     8月19日
   2027年     8月 8日

今回は【伝統的七夕】を楽しむ和菓子をご紹介いたしましょう。どうぞお楽しみに✨

七夕行事が旧暦7月7日より新暦に変わり、梅雨の最中でなかなか星を観ることができません。そこで星空に触れるきっかけとして、2001年から国立天文台が旧暦7月7日を【伝統的七夕】と名付け広めています。

『星逢かん』蜜柑錦玉羹製

『星逢(ほしあい)かん』《俵屋吉富》
▪︎販売価格:半棹(200g)1,296円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より40日間
▪︎特定原材料等:オレンジ
▪︎栄養成分表示:100gあたり 280kcal

江戸時代の菓子見本帖に記載されている意匠をそのままに再現した『星逢かん』。珊瑚珠色さんごしゅいろ・白・緑青ろくしょうの羊羹細工の三色玉を蜜柑の果汁を使用した錦玉羹に散らし入れ「七夕」の夜空を表現しました。三色で表されているのは夏の大三角なのでしょうか。錦玉羹の中をふわふわと浮かぶさまは、織姫星と彦星の逢瀬が叶ったことを喜んでいるかのようで微笑ましいですね。

江戸時代の菓子絵図帳には「御蒸菓子御見本」「御干菓子御見本」などがある。得意先(武家公家、豪商など)に上菓子の注文を承る際、現在のカタログのように菓子見本帳を使用していました。

※「御蒸菓子御見本」「御干菓子御見本」―名古屋市蓬左文庫所蔵、尾張徳川家御用菓子屋絵図帳

夜空を表すときは青系の錦玉羹が使われることが多いですが、蜜柑色にしたことで温かみが感じられます。

原材料名砂糖(国内製造)、水飴、白生餡、寒天、オレンジ果汁加工品(果糖ブドウ糖液糖、オレンジ濃縮果汁)/トレハロース、着色料(ビートレッド、ウコン、クチナシ、紅麹)、酸味料、香料

真空のパッケージを開いたとたん、フレッシュな蜜柑の香りが鼻孔を擽るのがまた、いい💓

プルンと弾力のある錦玉羹を三等分に切り分けていただきます。軽やかな口当たりなのでいくらでも食べられちゃいそうなのですが、100gあたり 280kcalと案外高カロリー(半棹560kcal)なのでご用心…3等分した1切が187kcalにもなるのは、なかなかな代物です。美味しいからといってパクパク食べてしまってはいけません。蜜柑錦玉羹の風味と弾力を楽しみながら、時折食感の違う三色羊羹の甘さを味わうことにしましょう。

せっかくなので、蜜柑のドライフルーツと一緒に食べることにしました。これはこれで、凝縮した蜜柑の旨味が加わって大変よろしい✨

爽やかな蜜柑の錦玉羹と抹茶も好相性でしたよ。

今回ご紹介した和菓子店舗

《俵屋吉富》本店

住  所〒602-0029
京都府京都市上京区室町通上立売上ル室町頭町285-1
京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」から283m
・京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅徒歩5分
駐車場:本店向い お客様駐車場(1台)
電 話
FAX
075-432-2211
075-432-9271
営業時間8:00~16:00
定休日毎週 日曜日・水曜日

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