こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
7月6日,7日に徳川園にて「第65期王位戦 第1局」が行われ、永世王位がかかる藤井聡太七冠がまずは1勝を挙げました。今回の王位戦は棋士が召し上がるおやつ候補を選ぶ「勝負おやつコンテスト」も開催されていたので、おやつにもより注目が集まったところ。渡辺九段はコロナ禍以前と同様、対局室での“もぐもぐタイム”を所望されたため《一朶》さんの『季節のフルーツ大福』をおいしそうに召し上がる様子が映し出されました。藤井聡太七冠は別室で《きた川》の『へそくり餅』を召し上がったそうですよ。自分のおすすめの和菓子を手にとっていただけたのは嬉しいものですね。
さて、今回は『若草』で広く知られる《彩雲堂》さんの一風変わった御菓子をご用意いたしました。どうぞお楽しみください。
『伯耆坊(ほうきぼう)』
『伯耆坊(ほうきぼう)』《彩雲堂》
▪︎販売価格:1個216円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より10~15日間
▪︎特定原材料等:大豆
▪︎栄養成分表示:1個(32g)あたり121kcal
まず、ユニークな御菓子の形に目がくぎ付けになりました。最初は「(デフォルメされた)馬の蹄…?」と思いましたが、調べてみると“天狗の羽団扇”だということが判明(御菓子の向きが逆になってしまっているのはご愛嬌)。うだるような暑さも羽団扇で吹き飛ばしてもらいたいものですね。
「伯耆坊(ほうきぼう)」とは 鳥取県の名峰・大山(別名:伯耆富士)に住んでいるとされる伝説の天狗の四股名(しこな)のこと |
『伯耆坊』は今年創業150周年を迎える《彩雲堂》さんが昭和42年(1967)米子進出を記念してお作りになった逸品です。シンプルながら素材のよさを最大限に活かした味わいは半世紀経った今でも多くの方から愛されています。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、米粉、水飴、麦芽糖、寒天、砂糖結合水飴、澱粉/酵素(大豆由来) |
こちら⏬に特徴をまとめてみました。
1. 素材 | 風味豊かな良質な小豆を使用。丁寧に練り上げられたつぶ餡は求肥との相性抜群💓 |
2. 柔らかさ | 中の求肥は柔らかな弾力と歯切れの良さがポイント。小豆のひと粒ひと粒の食感と求肥のもっちり感がバランスよく混じり合います |
3. 形 | ユニークな形は「天狗の羽団扇」を表している |
外側はカリッとした歯触りが楽しめる仕上がり。写真で見ると求肥は薄くしか入っていないのに小豆の粒感をまろやかに包み込んで格別の味わいにしてくれています。形のユニークさも相まってお手土産にすると喜ばれそうな逸品ですね。
最後に、団扇の形にちなんで松尾芭蕉の句をご紹介いたしましょう。
いかにも世を遁れて自適している盤斎の後ろを向いた自画像を見ていると、その背中を団扇であおいでやりたい気持ちになる。 |
今回ご紹介した和菓子店舗
《彩雲堂》本店
《彩雲堂》神門通りAle店
住所 | 〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南774-2 □ 出雲大社前駅から徒歩約3分 |
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電話 | 0852-25-9261 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | 不定休 カレンダー ※営業時間及び休業日に変更がある場合がございます。 ※予告なく臨時休業をさせていただく可能性もございます。 |
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