こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
「梅に鶯」は、美しく調和するものの例えとしてよく知られている組み合わせになります。さて、この取り合わせにまつわる故事があるのをみなさんはご存知でしょうか。今回はウグイスが宿る梅、「鶯宿梅(おうしゅくばい)」にまつわる故事と和菓子をご紹介していきたいと思います。
「鶯宿梅(おうしゅくばい)」にまつわる故事

「鶯宿梅」は、平安時代後期に成立した歴史物語【大鏡(おおかがみ)】に登場し、故事のひとつとして現代まで伝承されています。
村上天皇の御代のころ、清涼殿にあった梅が枯れてしまったので、京のとある家の梅の木を移し植えることとしました。たいそう美しい枝ぶりに村上天皇も大変お喜びになりましたが、枝にはその家の主人からの文が結びつけられていたそうで…
勅なれば いともかしこし うぐひすの 宿はと問はば いかが答へむ
勅命なので畏れ多く、もちろん梅の木は献上いたします。しかし、毎年梅の木に来ていたウグイスに「私の宿はどこへ」と聞かれたら、私はどう答えたらよいのでしょうか?
見事な歌に感銘を受けた村上天皇は、その梅の主が紀 貫之の娘・紀内侍(きのないし)であることを知り、形見の梅をすぐに元の場所へとお返しになったとのことです。
和菓子『鶯宿梅』練り薯蕷きんとん製こし餡

『鶯宿梅』《両口屋是清》
▪︎販売価格:1個411円
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎栄養成分表示:1個あたり 115kcal
▪︎特定原材料等:やまいも
茶と紅梅色のツートンカラーの練り薯蕷に、金箔がかかった雅やかな一品です。ウグイスの到来を今か今かと待ち望んで、梅も美しく咲き誇っているのでしょう。
中国では、梅の香りは三千里漂うと云われているそうで…遥か彼方まで香りを漂わせ「わたしのウグイスよ、いずこ」と呼びかけている情景が目に浮かびます。
今回ご紹介した和菓子店舗
《両口屋是清》八事店
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