こんにちは、きりこです。
先日夫が春の健康診断のため、検便キットを持ってウロウロしていました。珍しく便秘ぎみだった様子で、焦ってもいたのでしょう。妻は1～2日の便秘なら便秘のうちにも入らないよ、というくらい便秘とのお付き合いが長いので放っておきました。
ただ、便秘は侮ってはいけないことは、昨年末受けた大腸内視鏡検査で重々承知です。今回は、初めて受けた大腸カメラについてお話ししたいと思います。
便潜血1回目(+)で2次検診
秋に受けた健康診断の検便で、陽性反応が出ました。1日分だけだから、血便も出たことないし、何とか検便の再検査にならないかなぁと甘い期待を持ちつつ消化器外科を受診。ところが担当医が1.5倍速で話す人で、全く口を挟む隙もなく、あれよあれよという間に大腸カメラの予約日を決める羽目になりました。
いやぁ、参った…
結果の日も、検査の一週間後に設定されそうだったのを何とか阻止するので精一杯。普段、はっきりとした物言いに定評のあるきりこも完敗です。
“初めてなので痛いか不安です”と何とか抵抗を見せるも、「痛い所は痛いです。ﾊﾊﾊ…でも、皆さんそれよりも下剤(モビプレップ)のほうが辛いようですよ。」と快活に仰り、不安は残るものの観念するしかない雰囲気でした。
前々日、前日の過ごし方～食事制限など
前々日から食事制限が始まります。
食べていけないもの
- 食物繊維の多いもの(ゴボウなどの根菜、こんにゃく、キノコ、海藻…etc.)
- 脂肪分の多いもの
- 小さな種のある果物(スイカ、キュウイ、無花果…etc.)
普段、便秘がちで積極的に取っている食物繊維や果物の制限は、ちょっと辛い。…案の定、前々日・前日は便秘でした。ちなみに、小さな種の果物がダメな理由は、種が大腸に張りついてしまうからだそうです。
前日の食事～検査食
前日の食事は、病院で購入した検査食BOX(税抜き価格1300円)のみ。消化吸収が良くカロリーも964kcalと低めなので、人によってはお腹がすいてしまうかもしれない内容です。
検査日を月曜日にしたので、せっかくの日曜日が味気ない休日となりました。
3食セットの内容
- 【朝食】鶏とたまごの雑炊
- 【昼食】肉じゃが・鮭がゆ
- 【間食】すりおろしりんご(夕食のデザートにしても可)
- 【夕食】ビーフシチュー・クラッカー
周りの大人たちが美味しそうなものを食べている最中、離乳食を食べる赤ちゃんの気持ちがもれなく味わえます(笑)
離乳食…違った、レトルト検査食を食べねばならぬ立場で家族のご飯を作る理不尽さ。主婦はつらいよ…トホホ
寝る前に下剤(ラキソベロン)を1本水に溶かして飲み、9時頃就寝(この時点では便秘だったため、検査時間までに大腸が綺麗な状態になるか心配しています)。
検査当日の朝
夜中の3時くらいから猛烈な腹痛で、トイレに駆け込みました。3～4回ほどトイレーお布団の行き来を繰り返し、水便になったところで5時頃やっと落ち着きました。便が出ないかもという心配は、全くの杞憂です。恐るべしラキソベロン！この時点で、些かグッタリモード。
朝8時から今度は、経口腸管洗浄剤のモビプレップを飲み始めます。AとBの薬剤と水2Lを混ぜ合わせるのは、ちょっとだけ理科の実験みたいで楽しいです。
参考：モビプレップの飲み方動画
飲み方の動画パンフレット(QRコードつき)もくれたので、後はモビプレップ2杯+水1杯を、水便が透明になるまで淡々と飲んでいくのみです。
固形物がすっかり出きっているのに、まだ出るものがあるのかしら？と思っていましたが、モビプレップの威力は凄まじい。へばりついた汚れもピッカピかにする勢いで、すっかり詰まった配管掃除をされている気分になりました。
味は、とろみのあるポカリスエットが一番近い感じかな？(好き嫌いがあるので、この味が苦手で飲むのが辛かったという人もいるようです)6～7セット飲んだ辺りで透明になり終了。最後の方は、飲んだらすぐ水で出る状態で、前日の下剤に比べて痛みもなく楽でした。
大腸内視鏡検査開始
午後1時、病院へ到着し検査着に着替えます。カメラが入れやすいようにお尻の部分に穴が空いたものが用意されていました。…ちょっと恥ずかしいですが、致し方ありません。
この時点で、気を緩めると出そうな気配だったので看護師さんにそう伝えると「大腸カメラと一緒に余分な水分も吸いとるので大丈夫です！」と頼もしいお答え。とりあえず、カメラの最中に粗相をする心配がなくなって、ひと安心。
いよいよ検査開始
検査担当の先生がぐいっと入り口に麻酔を塗り、カメラを挿入。空気を入れながらなので、お腹の張り感が半端ない。途中、通過しにくいところだけ少し痛みがあったものの、耐えられないほどではありませんでした。盲腸までカメラが到達したら、今度は戻りながらカメラでじっくり観察していきます。…腸内の画像モニターを見せながら先生が説明をしてくれるのですが、こちらはお腹の膨満感と格闘中(笑)返事もままならない状態です。
大腸カメラが入りにくい腸だと、お腹を押さえられたり体勢を変えたりしないといけないこともあるらしい。中には、痛みが強すぎて途中断念する人も…無事入って良かった。
S状結腸あたりに小さなポリープがあることが発覚しました。そのまま、初めての手術に突入！ポリープに輪っかのようなものを引っかけて、あっという間にポリープ切除完了です。(その場面もモニターで凝視)
便潜血の原因は、おそらくこのポリープ。ポリープ切除術をすると1時間くらいかかると説明を受けてましたが、30～40分で終わったので上手な医師だったのかも。
ポリープは病理検査に出され、結果は後日(また、1.5倍速の医師に受診です(笑)おそらく良性だろうと言われたので安心しました。
検査・ポリープ切除後の過ごし方
ポリープ切除したので、数日は大人しくしてなくてはいけません。とりあえず、お腹が空っぽなので久しぶりの食事、あっさりしたきしめんをいただきました。(手術後でなくとも)腸内が綺麗なので、あんまり重たいものを食べたい気にもなりません。
大腸カメラのみなら5000円程度(3割負担)ですが、ポリープ切除すると15,000～20,000円になります。
大腸カメラ・ポリープ切除術を終えて
大腸内視鏡検査担当の医師より
- 腸が長めなので、もともと便秘になりやすい。
- 腸の形(三角の向きなど)が不揃いだと便が通過しづらい。
- 腸は筋肉。年を取ると余計に下がって便秘に苦しむのでインナーマッスルを鍛えましょう。
後日の病理検査結果は良性。ただし、やや悪性よりの良性なので、大腸がん検診は受けるように言われました。
今後に備えてさっそく筋膜ローラーを購入して、インナーマッスルを鍛え中です。
コメント