こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
【やっとかめ文化祭2022】は、11月13日(日)にグランドフィナーレを迎えました。が、未来に伝えたい名古屋の和菓子巡りでまだまだご紹介したい和菓子屋さんがありますので、暫しお付き合いくださいませ。
訪れたのは《雀おどり總本店》さん。江戸時代末期の安政三年(1856年)に大須本町で創業し、戦後は現在の大津通に移転し160余年「名古屋ういろ」を作り続けてきました。
店内に入るとご自慢の「ういろう」が並んでいます。伝統的なういろうもさることながら、ほうじ茶・抹茶・アールグレイで構成された『茶あわせういろ』が気になりましたね✨
最近流行りのミニサイズ「生ういろ」もあって、すっかり目移りしちゃいました。
さて、肝心の『わらびあんみつ』はどこかしら?と辺りを見渡すと、
おぉ✨ありました、一番目立つところにお持ち帰りメニューの表示が。うーん、定番の「あんみつ」や「豆羹」「おぐら白玉」も美味しそうですね。色々食べてみたいですが、まずは『わらびあんみつ』を購入いたしました。
会計を待っている間、お茶とういろうのサービスをいただきました。益々、ういろうも買って帰りたくなったものです(笑)
ふと壁を見上げると、味のある絵が掛かっています。
味のある絵ですね。くまはお店のマスコットですか?
と、店員さんにお訊ねすると
これは切り絵なんですよ。「イヨダタツヤ」さんという方にお願いしたものなんです(くまはその方の考えられたデザイン)。
…切り絵!?
これにはびっくりしました。近づいてよーく見てみると
ほ、ほんとだ。紛うことなき切り絵です。店員さんが親切に、店内にある他の切り絵もご案内くださいました。
「外郎ガ出来ルマデ。」も切り絵でご紹介されています。これは、見応えあり!
創業当時のお店の佇まいもこの通り⏬(ちょっとピントが甘くてすみません)
「和」の佇まいが素敵な喫茶ルームなので、ゆったり過ごすのには最高の環境ですね。
壁に掛かった木看板には、先代が書かれた文章が刻まれているそうですよ。感じのよい店員さんと打ち解け、すっかり長居しちゃいました。
商品豊富で居心地のよい《雀おどり總本店》さんが未来に伝えたい名古屋の和菓子に選んだ『わらびあんみつ』。いったいどんなお味なんでしょう。楽しみー✨
エントリーNo.14『わらびあんみつ』
エントリーNo.14『わらびあんみつ』
▪︎販売価格:1個640円(税込)※2022年現在
▪︎賞味期限:当日中
▪︎特定原材料等:なし
▪︎栄養成分表示:1個(295g)あたり 345kcal
白玉、求肥(蓬)、小豆つぶ餡、寒天、羊羹、みかん、赤えんどう豆…たくさんの具材の中でも目を引くのはひときわ大きな「わらび餅」。わらび餅が入った「あんみつ」に出会ったのは初めてじゃないかしら。あんみつにかける蜜も3種類から選べるので、そのときの気分で味を変えることが出来ます。これは、楽しい!今回は、店員さんのおすすめで「黒蜜」にしてみました。味わいつくすのに3回食べる必要があるかも…
黒蜜(黒糖蜜) | 沖縄黒砂糖を使用した濃厚なもの |
抹茶蜜 | 西尾産のお抹茶を使用して濃厚な味 |
白蜜 | 白双糖と蜂蜜を使用 |
甲斐みのりさんのコメント
何度も試行錯誤しながら大粒のわらび餅が入って今の形に。未来にまた姿が変化していくかも。黒糖蜜・白蜜・抹茶蜜から選べるところも嬉しいですね。
原材料名 | 砂糖(国内製造)、小豆、寒天、みかん、赤えんどう豆、白玉粉、わらび粉、羽二重粉、蓬/コチニール色素 黒糖蜜:沖縄黒糖 |
白玉がふわん、蓬の香りとぷにっとした食感の求肥、そこにトロリとしたわらび餅が加わります。まずは黒蜜なしで素材のまま、次は黒蜜をかけてと2通りの味わいを楽しみました。黒蜜をかけると独特な風味が生まれて、これまた絶品!
不思議でした、ういろうが有名なお店で、なぜ未来に伝えたい名古屋の和菓子は『わらびあんみつ』なのか?と。食べてみると、そんな気持ちも払拭されましたねー。
香りも楽しめるよう天草を2時間以上炊きあげて作られた寒天、北海道産の小豆つぶ餡、試行錯誤のうえ「あんみつ」に加わったわらび餅。ういろう同様、作り手の思いがぎゅっとつまった仕上がりになってます。お店のぬくもりと共に未来に伝えたい、そんな一品です。
⏫《雀おどり總本店》さんの「旅する判子コレクション」は駄菓子。懐かしいですね。
今回ご紹介した和菓子店舗
《雀おどり總本店》本店
住所 | 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄三丁目27-15 □名古屋市営地下鉄名城線「矢場町」駅徒歩5分 |
---|---|
電話 Fax | 052-241-1192 052-241-1058 |
営業時間 | 10:30~19:00(LO18:00) 喫茶室:座席数48席 |
休業日 | 年中無休 |
コメント