秋の季語を楽しむ和菓子『初雁』《亀広良》

二十四節気と和菓子

こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。

9月28日より二十四節気【秋分】の次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)に入りました。【啓蟄】の初候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)と対になる七十二候です。

外で活動していた虫たちが寒さの到来を察知して、冬ごもりの支度をはじめる頃。秋冬、土の中で静かに待ち【啓蟄】の頃に再び姿を現します。

春の訪れを表す「啓蟄」は【仲春】の季語ですね。和菓子の菓銘には、季節の移ろいを表す季語が使われていることが多々あります。

今回は、秋の季語にまつわる和菓子をご紹介したいと思います。

秋の季語の区分

『初雁』羽二重餅製 丹波大納言つぶ餡

『初雁(はつかり)』《京菓子司 亀広良》

▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし

秋の訪れとともに北方から渡ってくる雁の姿を、焼き印で表現した一品です。淡紅色の羽二重餅の一部分を黄色に染めて、初雁をクローズアップする仕上がりになっています。

雁の鳴き声や飛翔する姿は、古くより多くの歌に詠まれてきました。

秋風に 初雁がねぞ きこゆなる たがたまづさを かけてきつらむ   ー《紀友則

秋風に乗って初雁の鳴き声が聞こえてくる。いったい、遠い北国から誰の手紙を携えて来たのであろうか。

九月(ながつき)の その初雁の使にも 思ふ心は聞こえ来ぬかも

《遠江守桜井王》

九月の初雁の使いによって、お慕い申し上げる私のこころが天皇に届けられることがあるとよろしいのですが。 ※天皇:聖武天皇

⏬中は丹波大納言つぶ餡で、豆の旨みがしっかり堪能できます。

「丹波大納言小豆」の特徴
□ 晩成種のため生育期間が長く、栽培に手間暇かかる。
□ 国内小豆流通量に占める割合は約1%と希少種。
□ 色鮮やかで大粒、甘みが強い。
□ 風味豊かで、皮が薄めながらも煮崩れしにくい。

季節の上生菓子セット内容

季節の上生菓子セット(左から順に)

◇『山路』京こなし製 丹波産小豆こし餡
◇『初雁』羽二重餅製 丹波大納言つぶ餡
◇『栗鹿の子』自家製栗甘露煮製 丹波産小豆こし餡
1箱3個入り 1,101円(税込)

錦秋の『山路』を彩り豊かなこなし製で表した一品です。横に倒すと、色の連なりが分かりやすいですね⏬

秋の味覚、栗をどーんとメインに据えた『栗鹿の子』。まだ、色づいていない楓が描かれた銘々皿にご用意いたしました。自家製栗甘露煮は抜群のおいしさです⏬

今回ご紹介した和菓子店舗

《京菓子司 亀広良》

住 所 〒451-0025
愛知県名古屋市西区上名古屋1-9-26

・名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅1番出口徒歩8分
電話
Fax
052-531-3494
052-531-3494
営業時間9:00~18:00 
休業日火曜日・水曜日

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