こんにちは、年間100個以上の和菓子を食べるきりこです。
8月23日より二十四節気では【処暑】に入りました。江戸時代、太玄斎によって書かれた「こよみ便覧」に依れば ※こよみ(暦)便覧は、江戸時代に出版された暦の解説書
厳しい暑さは和らぎ、朝晩には涼しい風も感じられるようになってきました。
【処暑】の七十二候 | 名称 | 意味 |
初候 8月23日~8月27日頃 | 綿柎開(わたのはなしべひらく) | 綿を包む柎(※)が開き始める頃。※柎とは花の萼(がく)のこと |
次候 8月28日~9月1日頃 | 天地始粛(てんちはじめてさむし) | ようやく暑さが静まる頃 |
末候 9月2日~9月6日頃 | 禾乃登(こくものすなわちみのる) | 日に日に稲穂の先が重くなってくる頃 |
さて、今回は秋の気配を一足早く楽しめる美しい和菓子をご紹介したいと思います。どうぞお楽しみください。
『桔梗』カルピス羹 和梨コンポート入り

『桔梗』《和の菓さんのう》
▪︎販売価格:季節の上生菓子セット6個入り 2,900円(税込)
▪︎賞味期限:製造日より2日間
▪︎特定原材料等:なし
桔梗は、万葉集で山上憶良が詠んだことで知られる美しい秋の七草のひとつ。
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
ここで詠まれている「朝貌(あさがお)の花」は桔梗を指しています。《和の菓さんのう》さんは『桔梗』を爽やかなカルピス羹で表現しました。


実はこの『桔梗』、昨年はレモンピール入りで販売されていました。今年は和梨コンポート入りとなっています。どうやらレモンピールがカルピス羹の食感とアンバランスだと感じたそうで、もっと相性のよい素材として和梨コンポートを選ばれたとか。レモンピールも爽やかさと苦みのバランスが絶妙でしたので、どちらもそれぞれの良さがあっていいなぁとは思っています。

原材料名 | 砂糖(国内製造)、水飴、乳酸菌飲料、和梨コンポート、寒天/食用色素(赤106号、青色1号) |
色合いも少し今年ははんなりしていますね。和梨コンポートのやさしい味わいにぴったりな風合いです。
今月の季節の上生菓子セット内容

左上から時計回りに
▪︎『爽夏』ミント風味錦玉製 パイナップル餡
▪︎『金魚鉢』練りきり製 小豆こし餡
▪︎『西瓜』スイカ錦玉製 羊羹
▪︎『涼』みぞれ羹 大納言鹿の子製
▪︎『万緑』きんとん製 道明寺芯
▪︎『桔梗』カルピス羹 和梨コンポート入り
1箱6個入り 2,900円(税込)
今回ご紹介した和菓子職人
フリーランス和菓子職人《和の菓さんのう》
製造者 | フリーランス和菓子職人 三納寛之 |
住 所 | 〒 501-0231 岐阜県瑞穂市野白新田337-1-102 |
電話番号 | 090-3834-3444 |
定期販売 日·場所 | ◇ 名古屋三越星ヶ丘テラス The Kitchen2階 毎月第2火曜日・第3日曜日 ◇ 岐阜県本巣市atelierフェリス 毎月第4水曜日 ※インスタグラムで予約可 |
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